壁紙・クロス張り替えリフォームの費用相場は?安く抑える6つの方法

  • 作成日:2024/01/31
  • 更新日:2024/06/04
  • 編集者:山根木材メディア編集部
壁紙・クロス張り替えリフォームの費用相場は?安く抑える6つの方法

手軽にできるリフォームとして、壁紙(クロス)の張り替えリフォームは人気があります。
壁紙を変えるだけで部屋の雰囲気をガラッと変えられるのが魅力ですが、費用はどのくらいかかるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、壁紙(クロス)の張り替えリフォームの費用について徹底解説します。
計算方法や節約術も紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

壁紙(クロス)の張り替えリフォームにかかる費用

壁紙(クロス)の張り替えリフォームは、施工面積や壁紙のグレードなどによって費用が異なります。
また、実際にかかる費用は「クロスの料金+施工費用」の合計額になることをあらかじめ覚えておきましょう。

壁紙(クロス)は大きく分けて、スタンダードクロスとハイグレードクロスの2つのグレードがあります。
シンプルなデザインが多いスタンダードクロスの費用は、1㎡あたり800〜1,000円程度、多彩なデザインと機能性を持ち合わせたハイグレードクロスは、1㎡あたり1,000〜1,500円程度が相場です。

例えば一戸建ての広さが70~85m²の場合、全部屋の壁・天井の壁紙(クロス)を張り替えると450~600m²程度のクロスが必要になります。
この場合の費用は、おおよそ45万〜60万円です。

以下では、部屋の広さ別と住宅タイプ別に費用相場を紹介していきます。

部屋の広さ別費用相場

先述のとおり、壁紙(クロス)の張り替えリフォームの費用は施工面積によって大きく異なります。
張り替える部分は、洋室一間だけ、洗面所だけなど一部の張り替えも可能です。

以下は、部屋の広さ別の費用相場(施工費用込み)を表にまとめたものです。

  4.5畳 6畳 8畳 10畳 15畳 20畳
スタンダードクロス 2万~3万 3万~4万円 3.2万~4.5万 4万~5.2万円 9万~12万円 10万~15万円
ハイグレードクロス 3万~4万円 4万~6万円 4.5万~6.5万 5.2万~7.7万 12万~18万円 15万~20万円

実際には、どのようなデザイン・機能の壁紙(クロス)を選ぶかによっても費用は異なります。

また、壁紙(クロス)の料金に施工費用がプラスになってくるので、気になる部屋が複数ある場合は、一度でリフォームを完了させたほうがコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。

住宅タイプ別費用相場

壁紙(クロス)の張り替えリフォームの費用は、一戸建て・マンションなどの住宅タイプによっても変わってきます。
一般的には一戸建てのほうが面積が広いことから、マンションに比べると費用は高い傾向にあります。

以下は、住宅タイプ別の費用相場(施工費用込み)を表にまとめたものです。

  一戸建て(約80~100㎡) マンション(約60~80㎡)
スタンダードクロス
(㎡単価900円で計算)
46万~58万円程度 35万~46万円程度
ハイグレードクロス
(㎡単価1,250円で計算)
64万~80万円程度 48万~64万円程度

(※)全部屋張り替えた場合を想定

上記は家具を置いていない空き部屋を想定しています。
家具が置いてある場合は別途移動費や養生費が必要になるため注意しましょう。

壁紙(クロス)張り替えリフォームにかかる費用の考え方

明るい黄色が印象的な壁紙

先述のとおり、壁紙(クロス)の張り替えリフォームは壁紙(クロス)の料金と諸費用(施工費用)の合計がリフォーム費用になります。
諸費用はおおよそ1万~3万円が相場ですが、どのリフォーム業者に依頼するかによっても異なるため、気になる場合は事前に問い合わせてみましょう。

以下では、壁紙(クロス)の料金と諸費用、それぞれの費用について紹介していきます。

壁紙(クロス)の料金表記

壁紙(クロス)の料金は、「平米単価」と「メートル単価」のどちらかで表記されるケースがほとんどです。
施工範囲に応じた費用を計算する場合や、複数の業者で費用を比較しやすくするためにも、表記方法について理解しておきましょう。

平米単価とは1㎡(1m×1m)の単価のことで、「〇〇円/㎡」と表記されます。
施工業者が提示する見積書においても、平米単価は通常「1平方メートルあたりの単価」として扱われます。

<平米単価の算出方法>

  1. 床の周囲の長さと天井の高さから壁の総面積を計算する
  2. 天井の面積を求め、壁の面積と合算する
  3. 総面積からドア・窓などの面積を差し引く
  4. 最後に、クロスの平米単価を掛けてコストを算出する

一方、メートル単価とは、壁紙(クロス)1mの長さあたりの単価のことで、「〇〇円/m」と表記されます。
平米単価は1㎡あたりの価格を表していますが、壁紙(クロス)の幅が90cmであるため、メートル単価は0.9㎡分(1m×0.9m)の価格を指します。

また、メートル単価の算出方法は、使用メートル数×単価で求められます。

  平米単価 メートル単価
単価基準 1㎡(1m×1m)の単価 壁紙(クロス)1mの長さあたりの単価
1,000円あたりの壁紙面積 0.9㎡ 1㎡

(※)金額はあくまで目安です

平米単価はメートル単価と比べて高い傾向にあります。
先述したとおり、壁紙(クロス)の幅は通常90cmであるため、0.1㎡分の余剰部分のコストが加算されるからです。

クロスの張り替え費用は、パッと見たときに割安に感じるメートル単価で提示されることが多いので、比較する際など見誤らないように注意しましょう。

壁紙(クロス)の張り替えリフォームの諸費用

壁紙(クロス)の張り替えリフォームの費用には、壁紙(クロス)の料金と諸費用が含まれています。

以下は、諸費用としてかかる主な項目です。

  • 養生費用
  • 既存の壁紙を剥がす費用
  • 剥がした壁紙の処分費用
  • 壁紙の下地を整える費用
  • 大型家具・家電の移動費用

諸費用の費用相場は1万〜3万円程度ですが、施工範囲や劣化状況などによっても変わってくるため、気になる場合は事前に業者へ確認してみましょう。

また、諸費用の内容によっては自分でできる範囲のものもあります。
例えば、剥がした壁紙の処分や大型家具・家電の移動などを自分で行うことで、費用の節約に繋がることがあります。

壁紙(クロス)ごとに異なるポイント

青い壁紙が印象的なクローゼット

壁紙(クロス)は部屋の広さや住宅タイプ以前に、商品によってさまざまな点が異なり、金額に影響します。
壁紙は、主に以下の3つの要素に分けられます。

  • 素材
  • デザイン
  • 機能性

以下でそれぞれ詳しく紹介しますので、壁紙選びの際に参考にしてください。

素材

主な壁紙(クロス)の素材の種類や特徴は以下のとおりです。

素材の種類 特徴
塩化ビニル樹脂系 ・安価で耐久性が高く、お手入れがしやすい
・国内での出荷量の大部分を占める主要な壁紙
プラスチック系 ・汚れや水に強く、傷がつきにくい
・焼却の際に有害ガスが発生しないため、環境にやさしい壁紙
無機質系 ・漆喰・珪藻土・ガラスなどでつくられた素材のこと
・質感が良く、ユニークな壁をつくりやすい
紙系 ・和紙や輸入紙などの紙でつくられている
・空気を通しやすいうえ、音を吸収しやすい
繊維系 ・植物繊維や化学繊維などが原料
・水に強く、破れにくい
木質系 ・銘木シートとコルクシートの2種類がある
・ぬくもりを感じる質感

一般的には塩化ビニル樹脂系の素材が最も安価であることから使われやすく、張り替え費用をできるだけ抑えたい場合におすすめです。

デザイン

青い壁紙が印象的な子ども部屋

壁紙(クロス)のデザインは多種多様に存在します。シンプルなものから上品なもの、ユニークなものまで幅広くあるので、自分の好みにぴったりのデザインを見つけられるでしょう。

以下は、人気のあるデザインと特徴をまとめたものです。
デザイン選びに迷ったときの参考にしてみてください。

デザイン 特徴
木目柄 ・木材の雰囲気を感じられる
・落ち着いた空間をつくりたい場合におすすめ
レンガ柄 ・レトロな雰囲気に仕上がる
・洋風な空間におすすめ
コンクリート柄 ・レトロな雰囲気に仕上がる
・クールな空間をつくりたい場合にうってつけ
花柄 ・さまざまな種類の花柄から選べる
・明るい雰囲気の空間づくりにおすすめ
ヨーロピアン柄 ・高級感のある優雅な印象を与えられる
・高級ホテルのような空間をつくりたい場合におすすめ
塗り壁柄 ・凹凸感のあるデザイン
・個性的な空間づくりにうってつけ

機能性

スカイブルーの壁紙が印象的なピアノがある一室

壁紙(クロス)を選ぶ際は素材やデザインだけでなく、機能性にも着目してみましょう。
以下は、代表的な機能性と特徴をまとめたものです。

機能性 特徴
消臭 ・臭いが付きにくい
・煙草を吸う場合やペットを飼っている方におすすめ
キズ・汚れ防止 ・キズや汚れが付きにくい
・子どもやペットがいる場合におすすめ
省エネ ・光を反射しやすく、照明を最小限で済ませる
・環境に配慮したい方におすすめ
吸湿・放湿 ・湿度の変化に応じて吸湿・放湿する
・結露やカビの発生を防ぎたい場合におすすめ
耐水・耐火 ・水を弾きやすく、燃えにくい
・災害対策におすすめ
蓄光 ・太陽光や室内照明による光を蓄え、消灯するとブラックライトが浮き上がる
・子ども部屋におすすめ
抗アレルギー・抗ウイルス ・壁紙表面に抗アレルゲン剤や抗ウイルス剤を使用し、アレルギーやウイルスの付着を防止する
落書き可 ・文字や絵を書き消しできる
・子どもがいる家庭におすすめ

壁紙(クロス)の張り替えリフォーム費用を安く抑える6つの方法

ポップなライトグリーンの居室

壁紙(クロス)の張り替えリフォームは、一部屋の一面程度であれば大きな費用がかからずに済みますが、家全体の張り替えを行う場合はある程度まとまった費用が必要です。

以下では、壁紙(クロス)の張り替えリフォームにかかる費用を、できるだけ安く抑える方法について紹介します。

安い素材を選ぶ

先述したように、壁紙は素材によって金額が変わります。
そのため、壁紙(クロス)の張り替えリフォームにかかる費用を抑えたい場合は、できるだけリーズナブルな素材を選ぶようにすると良いでしょう。

塩化ビニル樹脂系の壁紙(ビニールクロス)が比較的安いのでおすすめです。
国内で最も使われている素材かつ耐久性が高いのが魅力で、デザインも豊富に存在します。

また、手入れが簡単なのもうれしいポイントですが、ビニールの特性により通気性・調湿性がないのはデメリットといえます。

経年劣化により黄ばみが発生したり、継ぎ目が剥がれたりする恐れもあるため、気になる場合は高い素材の壁紙は人目につきやすいリビングにし、塩化ビニル樹脂系の壁紙は洗面所などに使用するなど工夫しましょう。

できるだけ柄の入った壁紙を避ける

壁紙(クロス)の張り替えリフォームの費用を抑える方法として、できるだけ柄の入った壁紙を避けることも一つの手です。

柄の入ったデザインクロスやアクセントクロスは単価が高い傾向にあるうえ、壁紙のつなぎ目で柄を合わせる必要があるため、カットによって廃棄する壁紙が多く、廃棄費用もかさみます。

できるだけ壁紙を無駄にせず使用することが費用を安く抑えることに繋がるため、柄の入った壁紙を取り入れたい場合は、トイレや洗面所、玄関などの狭い部分に採用するのが得策です。

一箇所ごとに張り替えリフォームをせずまとめて行う

気になった箇所ごとに張り替えリフォームを行うと、リフォームの都度人件費などの諸費用がかかり、結果的に費用が高くつきます。
一箇所ごとに張り替えリフォームをするのではなく、できるだけまとめて行うことでトータルの出費を抑えられるでしょう。

DIYで施工する

施工会社に依頼するよりも、自分で施工するほうが材料費だけで済むため、リフォーム費用を格段に抑えられます。
時間があり、DIYに慣れている場合は自分で施工することも選択肢に入れてみましょう。

ただし、DIYに慣れていない場合や時間があまりとれない場合は、失敗したり、負担になったりする恐れがあります。
また、部屋によって向き・不向きがあり、道具を揃える手間もかかるため、自信がない方は施工会社に依頼したほうが無難です。

諸費用としてかかる費用部分の中で自分でできることは行う

先述したように、諸費用に含まれる「剥がした壁紙の処分費用」や「大型家具・家電の移動費用」などは自分で行うことも可能です。
施工会社によってはこれらを自分で行うことで料金から値引きしてくれる場合もあるため、一度問い合わせてみましょう。

ただし、諸費用は基本料金として含まれていることが多く、自分で行った分の費用が値引きされない可能性があるため事前確認が必要です。

複数業者で見積りをとって比較検討する

施工会社は1社だけに見積りを出してもらうのではなく、複数業者で見積りをとって比較検討することが大切です。

はじめから1社に絞ってしまうと、サービスや金額などの見積り内容が妥当なのかが判断しづらく、決めた後に高額な見積りだったとわかることも少なくありません。
一度確定してしまうとキャンセル料が発生することもあるため、慎重に検討しましょう。

少なくとも2~3社から見積りをとって比較することで、適正な内容なのか確認しやすくなります。
内容と金額を鑑みて、自分にぴったりな施工会社を選択してください。

まとめ 自分でできることを行い壁紙リフォームの費用を抑えよう

ワインレッドの壁紙が印象的な和風の出窓

壁紙(クロス)の張り替えリフォームは、部屋の広さや住宅タイプ、壁紙の素材・デザイン・機能性などによって料金が異なります。
できるだけ費用を抑えたい場合は、安い素材やシンプルなデザインを選んだり、複数箇所をまとめてリフォームするなどの方法がおすすめです。

山根木材では、さまざまな色調のクロスや汚れや傷に強い機能性クロスなど、豊富な種類を取り揃えています。
部屋の雰囲気をガラッと変えたい場合や、クロスを替えて今よりも快適に暮らしたい場合はご相談ください。

今なら「リフォームまるわかり大辞典」を無料進呈中です。お問い合わせ・資料請求は、下記お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。
※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

山根木材リモデリングウェブサイト

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