実家リノベーションの費用相場は?事例や補助金・減税制度も紹介

  • 作成日:2024/01/31
  • 更新日:2024/01/31
  • 編集者:山根木材メディア編集部
実家リノベーションの費用相場は?事例や補助金・減税制度も紹介

将来的に実家に戻ると想定したときに、古くなった実家をリノベーションしたい方は多いのではないでしょうか。
安全性や利便性を考慮してリノベーションすると、古くなった建物が快適に暮らせる空間へと生まれ変わる可能性が高くなります。

しかし、二世帯住宅化やバリアフリー化など、リノベーションの方向性はさまざまです。
自分たちにとってどのようなリノベーションが必要か、わからない方も少なくありません。

そこで本記事では、目的別に実家のリノベーション費用や注意点などを解説します。
費用を抑えてリノベーションする方法も紹介しますので、実家のリノベーションを検討している方や、将来的に実家に戻りたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

【目的別】実家のリノベーション実施内容と費用相場

実家をリノベーションしている方は、主にどのような目的でどの箇所をリノベーションしているのでしょうか。
ここでは、リノベーションの目的別に、工事内容と費用相場を紹介していきます。

二世帯住宅化を目的としたリノベーション

実家に戻り親世帯と同居するときは、二世帯住宅化を目的としたリノベーションを行います。
二世帯住宅には主に以下3つのスタイルがあり、それぞれのスタイルに合わせて水回り設備の追加や間取りを変更するのが一般的です。

  • 完全同居型:個室以外の全ての部屋や設備を共有する
  • 部分共有型:玄関やリビングなど、部屋や設備の一部を共有する
  • 完全分離型:建物は共有するが、玄関を含む全ての部屋と設備を世帯別に分ける

完全同居型はリノベーション費用を抑えられますが、プライバシーの確保が難しくなります。
一方、完全分離型はリノベーション費用こそかさむものの、世帯間が適切な距離感を保ちやすい傾向にあります。

また、将来どちらか1世帯分のスペースが空いたときに、完全分離型であれば売却または賃貸として活用可能です。

リノベーションにかかる費用相場は、完全同居型では小規模なリノベーションで済むことが多く、一部の設備や部屋の増設程度であれば20万~300万円程度です。
部分共有型・完全分離型を採用して大規模なリノベーションを実施するときは、1,000万円を超える費用がかかる場合もあります。

二世帯住宅化を目的としたリノベーションを成功させるには、費用以外に世帯間のプライバシーやライフスタイルに対する考え方を共有し、尊重することがポイントです。

バリアフリー化を目的としたリノベーション

高齢の両親や足腰が不自由な方が快適に暮らすためには、バリアフリー化を目的としたリノベーションが必要です。
早期にリノベーションしておけば、子世帯の将来も安心して生活できるでしょう。

主な工事内容と費用相場は以下のとおりです。

工事内容 費用の目安
段差解消 2万~15万円程度
スロープ設置 10万~20万円程度
手すり設置 3万~20万円程度
浴室などの床を滑りにくい素材に変更 10万~20万円程度
玄関ドアや室内ドアを引き戸に変更 5万~50万円程度
廊下幅の拡張 30万~150万円程度
トイレ・浴室等のスペース拡張 10万~200万円程度

上記のような工事を行うことで、体を動かしにくい方でも移動しやすくなるほか、介護する方が一緒でもスペースに余裕が持てるようになります。

一部取り入れるだけであれば大きな費用はかかりませんが、まとめて工事する場合は費用が高額になりがちです。
後述する補助金制度などを上手に活用し、リノベーションにかかる自己資金を節約することをおすすめします。

快適性の向上を目的としたリノベーション

「夏の暑さや冬の寒さが厳しい」「冷暖房の効きが悪く、光熱費が高い」といった場合は、断熱性を高めるリノベーションがおすすめです。

断熱性を高めれば冷暖房の効きが良くなり年間を通して快適に暮らせるうえ、光熱費を節約できます。
また、断熱性が高ければ結露によるカビを防げるため、建物の寿命を延ばせます。

工事内容と費用の内訳は以下のとおりです。

工事内容 費用の目安
床・壁・天井の断熱化 1㎡あたり2,000~3万円程度
断熱塗装 1㎡あたり2,500~1万円程度
窓の断熱化
(内窓設置、複層サッシに交換など)
1箇所あたり2万~20万円程度

断熱性を高めるリノベーションでは、断熱用資材の追加と窓の断熱化が行われます。
断熱化は建物全体の問題なので、部分的に対策しても効果を得にくい可能性があります。

壁全体を断熱化する場合は、数百万円程度かかると見ておきましょう。
なお、断熱材の種類や施工内容、施工面積によって費用が異なります。

最適なリノベーションを提案してくれる施工会社の選定が重要といえるでしょう。

安全性の向上を目的としたリノベーション

安全性を高めるリノベーションは、主に耐震性の向上を目的として行われます。
1981年以前に建てられた建築物は、旧耐震基準に沿って建てられている可能性が高く、耐震性が弱い恐れがあります。

また、基礎に亀裂が入っている状態の建物などもリノベーションが必要です。

主な工事内容と費用の内訳を以下にまとめました。

工事内容 費用の目安
耐震診断 5万~30万円程度
外壁の補強 150万~200万円程度
基礎のひび割れ補修や打ち増し 10万~30万円程度
屋根の軽量化 80万~150万円程度

まずはリフォーム・リノベーション前に耐震診断を実施して、耐震基準を満たすための具体的な施工内容を検討しましょう。

築年数が古い建物の場合、シロアリ対策が必要なケースも多く、その場合は費用が高額になりがちです。
建物がどの程度劣化しているかによって工事費用も異なるので、見積もりの時点で必要な工事内容かどうかの判断が重要です。

ヒートショック対策を目的としたリノベーション

高齢の方や医師から注意を受けている方には、ヒートショック対策を目的としたリノベーションが推奨されます。
寒い時期になると、自宅でヒートショックが起こる可能性が高まります。

ヒートショックは寒暖差で血圧が上昇する現象で、暖房が効いた室内から冷えた浴室などに移動する際などに発生しがちです。
ヒートショック対策を行うには、暖房設備の設置と断熱性能を向上させるリノベーションが必要です。

主な工事内容と費用相場は以下のようになっています。

工事内容 費用の目安
浴室暖房の設置
(浴室換気乾燥機の暖房機能、床暖房)
10万~100万円程度
ユニットバスへの変更・交換 50万~150万円
小型暖房機の設置 5万~8万円程度
窓の断熱化
(内窓設置、複層サッシに交換など)
1箇所あたり2万~20万円程度

浴室換気乾燥機の暖房機能の設置は浴室だけでなく、トイレや洗面所などほかの部屋にも対応しているものもあるので、対策を徹底するのにおすすめです。

また、昔ながらの在来工法の浴室だと、タイル貼りの床が底冷えし、すきま風が入る場合もあります。
浴室の保温性を大きく高められるユニットバスに変更するようにしましょう。

窓の断熱化については、既存窓の内側に設置できる内窓の設置であれば、比較的簡単にリノベーション可能です。

利便性の向上・レイアウトの変更を目的としたリノベーション

家事や生活に不便さを感じる方には、水回り設備の交換をおすすめします。
新しい設備は清掃しやすく多機能で、一新することで家事効率が大きく改善されるでしょう。

水回り設備を一新する際にかかるリノベーションの費用相場は、100万~300万円程度です。
また、生活スタイルに合う間取りにすると、移動の手間がなくなり家事や生活にストレスを感じにくくなるでしょう。

レイアウトの変更例としては以下が挙げられます。

  • 壁を撤去して2部屋を1部屋にする
  • 和室を洋室に変更する
  • 収納を増設する

レイアウト変更にかかるリノベーションの費用相場は、5万~300万円程度です。
キッチンや洗面脱衣室など、水回りの位置を変えると費用がかさむため注意が必要です。

また、フルリノベーションのように大がかりな工事では、仮住まいを用意しなくてはなりません。
仮住まい費用も含めると、さらに費用がかかることも把握しておきましょう。

実家リノベーションの事例

ここからは、実家をリノベーションした事例を紹介します。
リノベーションはバリアフリー化や利便性・快適性の向上、二世帯住宅化を目的に実施することがほとんどです。

それぞれの事例から工事内容を確認し、実家のリノベーション計画にお役立てください。

バリアフリー仕上げにリノベーション

車いす生活を送ることになったお母様が、安全かつ快適に暮らせるようにリノベーションを実施した事例です。
1階をバリアフリー化して、トイレや洗面台をお母様の寝室の近くに移動しました。

また、収納スペースの設置と断捨離を実行したところ、室内がすっきりして車いすでもスムーズに移動できるようになっています。

間取り変更によって利便性・快適性が向上したリノベーション

LDKが家の北側にあることにより、暗さと寒さに悩まされていた実家のリノベーション事例です。
リノベーションによって、室内にたくさんの光と風を取り込むことができ、家事動線も考慮した間取りに変わりました。

また、洗濯物を洗濯機から取り出して干すところから、乾いて片づけるまでの一連の作業をしやすいようにレイアウト変更。家事がラクになったと好評を得ています。

実家を二世帯住宅にリノベーション

実家を二世帯住宅にリノベーションした事例です。
玄関と浴室を共有する部分共有型を採用し、世帯間のプライバシーを確保しています。

また、床の間をウォークインクローゼットに変更する、屋根裏をつくるなど、住む人数に合わせて収納を増設しました。
テレワークに利用できるカウンターを備えるなど、ライフスタイルも考慮して、暮らしやすい設備や間取りを整えています。

実家のリノベーションで活用できる補助金・減税制度

実家のリノベーションには費用がかかるため、目的の工事ができるか不安になる方もいるかもしれません。
資金面が心配な方は、補助金・減税制度を活用すると、リノベーションにかける自己資金を抑えられる可能性があります。

以下では、2024年1月時点でリノベーションに活用できる補助金・減税制度を解説します。

補助金制度

実家をリノベーションする際に活用できる補助金制度について、代表的なものを以下にまとめたので参考にしてください。

補助金制度 申請条件 補助金額の上限 2024年1月時点の公募状況
介護保険による住宅改修 要介護者などが、自宅を住み良い環境にリノベーションする場合 20万円 公募中
次世代省エネ建材の実証支援事業 外張り断熱・内張り断熱・窓断熱の3つのリノベーションをする場合

最大400万円
(戸建てで外張り断熱のリノベーションする場合)

令和5年度の公募は終了し、以降は未定
長期優良住宅化リフォーム推進事業 既存住宅の長寿命化・省エネ対策・子育ての利便性向上などを目的としたリノベーションをする場合 最大250万円
(認定長期優良住宅型の場合)
令和5年度「通年申請タイプ」が公募中

減税制度

また、減税制度を活用すると、リノベーション費用を間接的に節約できます。代表的な減税制度を以下にまとめました。

減税制度 制度の内容
住宅ローン減税 住宅ローンでリノベーションした際、年末のローン残高の0.7%を、所得税または翌年の住民税から最大13年間控除できる
住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置 親から贈与されたリノベーション費用にかかる贈与税が、最大1,000万円非課税となる
耐震改修に関する特例措置 要件に合う耐震改修を目的としたリノベーションを行った場合、翌年度分の固定資産税が1/2に減額となる

実家をリノベーションする際の注意点

実家をリノベーションするときは、「家の名義」に注意が必要です。
家の名義人と施工主が異なると、贈与税が発生したり、住宅ローン控除が受けられなくなったりする恐れがあります。

ここでは費用面の注意点を解説するので、お得に実家をリノベーションできるように確認してみましょう。

贈与税が発生する可能性がある

親名義の実家を子世帯の資金を使ってリノベーションすると、贈与税が課される可能性があります。
贈与税は人から人へと資産が譲り渡されたときに発生する税金で、親子間も例外ではありません。

リノベーションの場合は、1年間の贈与額が110万円を超えると課税されます。

贈与税の支払いを防ぐには、リノベーション前に実家を親から子に贈与または売却しておくと良いでしょう。
リノベーション前のほうが建物の資産価値が低いため、贈与税を抑えられます。

また、築古物件であれば築浅物件よりも購入額が安く済むのでおすすめです。

ローン減税が受けられない可能性がある

リフォームやリノベーションを行う際、一定の要件を満たしていれば所得税から住宅ローン控除を受けられます。

ただし、住宅ローン控除を受けるには「自己所有の家であること」や「自己居住のためのリフォーム・リノベーションであること」などの条件を満たさなくてはなりません。

例えば、親名義の家のリノベーション費用を子世帯がローンを組んで支払う場合は減税の対象外になるため注意しましょう。
贈与税と同じく住宅ローン減税を活用するためにも、リノベーション前に実家を親から子に贈与または売却しておくことをおすすめします。

まとめ 実家のリノベーションでは名義に注意してお得な制度を活用しよう

実家をリノベーションすると、高齢の両親や自分たちにとって快適な環境を整えられます。
ただし、リノベーションの内容や規模によっては高額な費用がかかる可能性があるので、補助金制度や減税制度を活用してお得にリノベーションしましょう。

山根木材は、住宅診断「住診」の結果をもとに費用面を加味したリノベーションをご提案しています。
費用を抑えつつ、実家のリノベーションで理想を叶えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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