1000万円のリノベーションでできることは?費用相場や実例も解説

  • 作成日:2024/02/20
  • 更新日:2024/04/12
  • 編集者:山根木材メディア編集部
1000万円のリノベーションでできることは?費用相場や実例も解説

戸建てやマンションのリノベーションを検討中の場合、「予算1000万円では、具体的にどの程度の内容が可能なのだろう」と気になる方もいるでしょう。

この記事では予算1000万円で実現できる工事の範囲を、戸建て・マンション別に実例とともに解説します。
築30年以上の住宅で検討したいリノベーション・リフォームの内容や費用相場も紹介しますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。

予算1000万円のリノベーションでできること

リノベーションの予算が1000万円であれば、内装など住宅の見た目に関わる部分だけでなく、暮らしやすさや家の性能の向上につながる大規模な工事も可能です。

間取りの変更や外装工事を伴う大規模なリノベーションを「スケルトンリフォーム」と呼び、費用相場は以下のとおりです。

スケルトンリフォームの費用相場

  • 戸建て:1500~2000万円
  • マンション:700~1500万円

戸建ての場合、完全なスケルトンリフォームをするには1000万円を超えてしまうことが多いものの、それに準ずるリフォームが可能であり、マンションであればスケルトンリフォームも可能です。

リノベーションの価格には幅があるので、予算1000万円で可能な内容を押さえた上で、自分たちに合った工事を検討しましょう。

スケルトンリフォームについての詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。

1000万円のマンションのリノベーション

80㎡程度のマンションの場合、予算1000万円であれば、リノベーションで内装を一新させられます。
80㎡という広さは、3LDKや4LDKの物件が多く、ファミリー世帯向けの間取りが一般的です。
内装工事の具体例としては、以下が挙げられます。

  • 床や壁の貼り替え
  • 間取りの変更
  • 水回り設備の交換

ただし、設備や素材のグレードを上げるなど、リノベーションの内容にこだわると、1000万円を超える場合もあります。
そのため、何を優先したいのかを把握しておくことが大切です。

1000万円の戸建てリノベーション

戸建ての場合でも、築30年程度かつ一般的な広さの2階建てであれば、予算1000万円で床や壁などの貼り替えと、設備の交換が可能です。
とはいえマンションと同様に、建物の規模や設備などのグレードによって価格が変わります。

また、屋根や外壁といった外装のリノベーションを加えると1000万円を超える可能性もあるため、予算内に収めたいのであれば、工事の内容を絞る必要があるでしょう。
築40年以上の住宅であれば、断熱や耐震性のリノベーションが必要になることも多いため、1500万円以上は見込んでおきましょう。

築30年以上の住宅で取り入れたいリフォーム・リノベーションと費用相場

ここでは、築30年以上の住宅で取り入れたい、内装や水回り、外装などの個別リフォームやリノベーションにかかる費用相場を解説します。
希望する内容を組み合わせて、ご家庭に合ったリノベーションを検討してみてくださいね。

内装リノベーションの費用相場:100~200万円

内装リノベーションイメージ
※参考画像

内装のリノベーションでは、費用相場100~200万円程度で以下のような工事が可能です。

  • 壁紙の貼り替え:1㎡あたり800~1500円
  • フローリングの貼り替え:1帖あたり2~7万円
  • 床暖房の設置:65~110万円
  • 間取り変更:40~90万円

ただし上記の価格は、あくまでも目安です。
壁に漆喰や珪藻土を使ったり、床に無垢フローリングを取り入れたりするなど、内装の素材やグレードにこだわれば、その分費用は上がります。

また、間仕切りを撤去してリビングを拡張する場合は、耐震性への影響にも考慮しなければなりません。
築年数によっては補強工事が必要となり、さらに費用が高くなる可能性もあります。

水回りリノベーションの費用相場:140~400万円

水回りリノベーションイメージ
※参考画像

設備のグレードによるものの、水回りのリフォーム・リノベーションにかかる費用相場は以下のとおりです。

  • トイレのリフォーム費用:20〜50万円
  • キッチンのリフォーム費用:50〜150万円
  • 浴室のリフォーム費用:50〜150万円
  • 洗面室のリフォーム費用:20〜50万円

水回りの設備は15〜20年で交換するのが一般的です。
工事費の削減や工期の短縮、手入れのしやすさ、見た目の統一性などにつながるので、まとめて複数の箇所をリフォーム・リノベーションするのがおすすめです。

マンションの配管リノベーションの費用相場:50万円

マンションの場合、共用部分の修繕は管理費によって行われますが、専有部分である配管は個人でリノベーションしなければなりません。
配管のリノベーション・リフォーム費用の相場は以下の通りです。

  • 配管のリノベーション:50万円程度
  • 配管のリフォーム:30万円程度

なお、古い配管のまま表面だけリノベーションした場合、数年後に水漏れや詰まりが発生してしまう恐れがあります。
再度床を剥いで補修するとなると余計に費用がかかるため、中古マンションをリノベーションする際は、配管のリフォームも忘れず行いましょう。

外装リノベーションの費用相場:130~450万円

外装のリノベーションとは、主に屋根や外壁の工事を指し、2つを合わせた費用相場は130~450万円程度です。
屋根と外壁のそれぞれにかかる金額の目安は、以下を参考にしてください。
【屋根】

  • 塗装工事:50~100万円
  • 重ね葺き工事:100~200万円
  • 葺き替え工事:150~200万円

【外壁】

  • 塗装工事:80~180万円
  • 重ね張り工事:100~200万円
  • 張り替え工事:150~250万円

2階以上の建物の場合、外装工事では職人が作業するための足場を組む必要があります。
そのため上記に加えて、足場の設置・撤去費用が10~30万円程度かかります。

屋根と外壁を同じタイミングでリノベーションすれば、足場代費用を抑えられるので、予算に余裕がある場合は検討してみてください。

屋根リフォームについての詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。

外壁リフォームについての詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。

断熱リノベーションの費用相場:200~400万円

築年数がたっている建物の場合、断熱性能が低下している可能性があります。
断熱性を高めるリノベーションは、それぞれの家の状態などによって大きく変わりますが、場所別の費用相場は以下のようになります。

  • 壁の断熱材施工:100~150万円
  • 天井の断熱材施工:7〜20万円
  • 床の断熱材施工(張り替えを伴う):80~120万円
  • 窓のサッシ交換や内窓の取り付け:20~40万円

断熱リノベーションには、夏の暑さと冬の寒さの緩和や、エアコンが効きやすくなることによる冷暖房費の削減効果などのメリットがあります。

また、断熱性を高めることで室内の温度を一定に維持できれば、急激な温度の変化が原因で起こるとされる「ヒートショック」の防止にもつながります。
結露の発生によるカビなどの有害物質の発生も抑えることができるので、家がぐっと快適に、健康的になります。

住まいの寿命を延ばすことにもつながるので、築30年以上の住宅であれば、ぜひ断熱リノベーションを検討してみてください。

耐震リノベーションの費用相場:120~200万円

耐震リノベーションも建物の状態によって工事の内容や範囲が変わるため、費用相場は約120~200万円と幅があります。
まずは専門家に現地調査と耐震診断を依頼し、必要な補強方法を確認しましょう。

特に、1981年の新耐震基準以前に建てられた一戸建ての場合は、耐震性能が十分でない可能性があります。
地震はいつどこで起こるか分かりません。安心安全に暮らすためにも、リノベーションによって耐震性を向上させることをおすすめします。

リフォーム・リノベーション費用を賢く節約する方法

上手に節約すれば、予算内で工事の内容を充実させることも可能です。
リフォーム・リノベーション費用を抑えるコツを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

リフォーム補助金を利用する

以下のようなリフォーム補助金を活用すれば、リノベーション費用を抑えたり、工事費の一部に当てられたりします。

  • 子育てエコホーム支援事業
  • 断熱リフォーム支援事業
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業

特に断熱性や耐震性を高めるリノベーションの場合は、補助金を受けられる可能性があります。
ただし、補助金制度はそのときによって内容が変わったり、先着順で予定より早く締め切られたりする場合があるので要注意です。

リフォームの開始時期と完了時期に合わせて利用可能な補助金があるかを施工会社に確認しましょう。

子育てエコホーム支援事業についての詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。

工事の優先順位を決める

予算1000万円のリノベーションでも、工事の内容によっては希望金額を上回る場合があるため、優先順位を決めておくことが大切です。
家族の想いとしては内装を変えたいと思うかもしれません。

しかし、築30年以上の戸建てで屋根や外壁が劣化しているのであれば、漏水や雨漏りの可能性があります。
屋根や外装のリノベーションは家全体の安全性を守ることにつながるため、内装のリフォームよりも優先するべきだと考えましょう。

また、足場を組む必要がある屋根と外壁は一緒にリノベーションするなど、作業をまとめたほうが割安になる場合もあるので、施工会社に相談してみてください。

実績のある会社に依頼する

リノベーションの実績が豊富な会社に依頼すれば、これまでの経験から費用や優先順位について、アドバイスをもらえる場合があります。

施工実績1万件以上のハウスメーカーである山根木材には、木造住宅の調査の専門家である「住宅医」が在籍しており、家の状態を把握した上で、ご要望に適した改修を提案することが可能です。

木材の仕入れから加工、設計、施工までを一貫して担当し、リフォーム後も6・12か月の点検を実施しています。

また、2年目以降も定期的な情報提供や訪問など、アフターフォローが充実しているので、リノベーションを検討している方は、ぜひ山根木材にご相談ください。

予算1000万円のリノベーション実例【マンション編】

予算1000万円で山根木材がリノベーションを手掛けたマンションを紹介します。
予算内で理想の暮らしをかなえるために「自分たちなら何を優先したいか」をイメージしながら見ていきましょう。

子育てしやすいゆったりとした空間

1000万円のリノベーション③

築25年の4LDKのマンションをモデルルームにリノベーションした実例です。
夫婦と子ども2人の4人家族をイメージし「子育てしやすい住まい」を意識しています。

和室の一部はLDKに取り込み、開放感のある空間に変身させました。
家族でコミュニケーションを取りながら料理ができるように、キッチンは壁を取り払って、オープンタイプに変更しています。

予算1000万円で賢くリノベーションしよう

リノベーションにおいて予算1000万円は少なくはないものの、築年数30年以上の一戸建てで外装や断熱・耐震リノベーションも行うとなると、十分とはいえません。

性能や住み心地に配慮したリノベーションを予算内で実現させるには、家の状態を把握した上で優先順位をつけることが大切です。

山根木材には、住まいの状態を診断する住宅医が在籍しているので、長期間安心して住み続けるために必要なリノベーションをご提案できます。引き渡し後のアフターフォローも充実しているので、気になる方はぜひご相談ください。

今なら「リフォームまるわかり大辞典」を無料進呈中です。お問い合わせ・資料請求は、下記お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。
※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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