ふすまのリフォーム費用は?種類ごとのメリット・デメリットも解説

  • 作成日:2023/12/25
  • 更新日:2024/03/08
  • 編集者:山根木材メディア編集部
ふすまのリフォーム費用は?種類ごとのメリット・デメリットも解説

和室と他の部屋の出入り口がふすまで区切られているご家庭は多いです。
ふすまには通気が良い・和室とマッチしやすいなどのメリットが存在するものの、断熱性や遮音性に欠けるなどのデメリットもあります。
ふすまのデメリットを改善したいと考えている方は、ふすまのリフォームを検討するべきでしょう。

今回の記事では、ふすまをリフォームする方法や必要な費用についてまとめました。
ふすまのリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ふすまの特徴

ふすまは木の骨組みに紙や布を貼った建具であり、貼り替えをすれば部屋の雰囲気を大きく変えられるという特徴があります。
畳の部屋が減った現在でも、和室にはふすまを設置するご家庭が多いです。

しかし、ふすまを活用した扉には次のようなデメリットも存在します。

  • 表面が汚れやすく付着した汚れが取り除きにくい
  • 些細な衝撃により破れたり壊れたりしやすい
  • 断熱性が低く冷暖房効率が下がる
  • 気密性が低く音が外に漏れやすい
  • ふすまの柄やデザインによっては閉鎖的で部屋が暗く見える

和室にはふすまが最適だと考えていた方でも、実際にふすまのある家で暮らしてみると、現代の暮らしとふすまがマッチしないと感じることがあるでしょう。

ふすまの種類

ふすまには大きく分けて4つの種類があります。
現段階で自宅にふすまがあるのなら、該当のふすまの種類は何か確認してみてください。

  • 本ふすま:木材の枠と紙や布でできている昔ながらのふすま
  • 戸ふすま:ベニヤが入っており重くしっかりしている
  • ダンボールふすま:下地にダンボールが入っていて軽い
  • 発泡スチロールふすま:下地に発泡スチロールが入っており軽い

ダンボールふすまや発泡スチロールふすまは、合わせて「量産ふすま」と呼ばれる場合もあります。
量産ふすまは重量が軽く手頃な価格で手に入ります。

ふすまのリフォームで選択可能な種類と費用相場

ふすまリフォーム①

ふすまのリフォームに選択可能な扉の種類と費用相場は以下の通りです。
扉の形状が変わるとコストがかかりますが、希望に合わせたリフォームを選択しましょう。

リフォーム内容 費用相場
ふすまの貼り替え 2,000〜8,000円程度
引き戸への変更(枠を流用) 3〜10万円程度
引き戸への変更(枠も変更) 12〜15万円程度
開き戸(ドア)への変更 8〜15万円程度
扉ではなく壁に変更 3〜4万円程度

上記の費用相場には材料費と施工費も含まれています。また、扉の種類によっては価格が異なります。

ふすまを洋風の引き戸にする時のポイント

ふすまを洋風の引き戸にリフォームする際には、既存のふすまの枠を変更せずに扉のみの入れ替えで工事が完了可能な場合があります。
現在は、ふすまと差し替えるために開発された引き戸も販売されております。枠を残しての変更であれば、1日で工事を済ませることができます。
ただし、ふすまの枠部分に損傷がある時には枠の修繕が必要となる場合があります。

ふすまを洋風の引き戸にするメリット

引き戸は車椅子移動に適しており、通気性が良いというふすまのメリットを活かした状態でのリフォームが可能です。
そのため、見た目の雰囲気を変更しても暮らし心地を変えずに済むでしょう。

現在のふすまの利便性に不満はないものの、イメージだけ変更したいと考えている方は、洋風引き戸へのリフォームがおすすめです。
和室側は和風テイスト・裏面にあたる洋室または廊下側は洋風テイストなど、裏表で別のテイストのデザインに仕上げた引き戸も人気を集めています。

ふすまを洋風の引き戸にするデメリット

洋風の引き戸では、ふすまのデメリットである機密性・遮音性の低さは解決できません。
現在ふすまと別の部屋の間に段差がある場合には、段差を解消するリフォームが必要となります。
また、何らかの理由で既存のふすまの枠が流用できない時は、リフォーム費用が高額になる場合があります。

ふすまを洋風の開き戸(ドア)にする時のポイント

ふすまを洋風の開き戸にリフォームすれば、部屋の雰囲気を大きく変えられます。
これまで独立できていないと感じていたふすまの部屋も、他の部屋としっかり区切れるようになるでしょう。

ふすまを開き戸にリフォームするメリット

ふすまを開き戸にすれば、部屋の気密性・断熱性・遮音性が高まります。
リビング直結の和室を個室に変えたい場合は、引き戸ではなく開き戸への変更の方が適しています。
特に家族構成の変更などの理由により個室を増やす目的でリフォームをする場合は、ふすまを引き戸ではなく開き戸に変更することをおすすめします。

ふすまを開き戸にリフォームするデメリット

ふすまを開き戸にすると、引き戸と異なりドアが前後に動くため、ドアの前に物や家具を置けなくなります。
これまでと違った使い心地になることから、慣れるまでに多少の時間が必要です。
また、リフォームに必要なコストも高額になる場合があります。

ふすまリフォームの成功事例

ここでは、ふすまのリフォームの成功事例を2つ紹介します。
自宅に似た事例を確認し、家族に適したリフォームは何か考えてみましょう。

リビングに面した和室のふすまを太陽光が差し込む引き戸に変更

リビングと和室の境界にふすまを導入していたご家庭で、ふすまを彩光タイプの引き戸にリフォームしました。
その結果、ふすまのせいで暗い印象になっていたリビングと和室の雰囲気を爽やかで明るい雰囲気にすることができました。

特に日中は、リビングの大きな窓から入る太陽光により、和室の電気をつけなくても快適に過ごせます。
子供やペットにふすまを汚される・破られる心配もなくなり、以前より快適に暮らせるようになりました。

和室のふすまをドアに変更して冷暖房効率アップ

和室がふすまで廊下と区切られていたお宅では、祖父母との同居のタイミングでふすまを開き戸のドアに変更しました。
これまで和室の冷暖房効率が悪く、特に冬はなかなか部屋が暖まらなかったものの、ふすまがドアに変更されたことでどの季節も快適に過ごしやすい部屋に変わりました。

和の雰囲気を損なわないように、シックなテイストのドアを選択したのもこだわりポイントの一つです。
和室が個室として活用しやすくなったため、住まいのスペースを有効活用できるようになりました。

ふすまのリフォームはDIYできる?

ふすまの貼り替えやふすま自体の取り替えはDIYでも行えますが、ふすまを洋風の引き戸・開き戸に変更したいと考えている場合は、プロに施工を任せるべきでしょう。
現在の戸枠を活用して引き戸に差し替える施工でも、適切な引き戸の選び方を知らなければいけません。

また、ふすまの枠に問題がある時には枠を修繕する能力も必要となります。
個人でふすまリフォームを実施すれば、耐久性が不足したり開け閉めに問題が起こったりなどのトラブルにつながる可能性があります。
希望通りの仕上がりにするためにも、ふすまのリフォームはプロに依頼することをおすすめします。

まとめ

ふすまを洋風の引き戸や開き戸にリフォームすれば、マイホームの雰囲気が変わるのみでなく冷暖効率や遮音性を高められます。
また、手入れがしやすくなるため、小さな子どもやペットのいるご家庭にもおすすめです。

家族の暮らしにぴったりのふすまリフォームができれば、今ある空間をより有効に使えるようになります。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。

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※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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