和室を洋室にリフォームする費用相場は?メリットや注意点も解説

  • 作成日:2024/01/19
  • 更新日:2024/03/14
  • 編集者:山根木材メディア編集部
和室を洋室にリフォームする費用相場は?メリットや注意点も解説

和室をマイホームに設置した方の中には、和室が活用できないままになっていることがあるようです。
和室は寝室や客間として使用しやすいものの、デスクやベッドなどの重量がある家具を置くと畳が損傷してしまう可能性があるため、使い勝手が悪いと感じる方もいるのです。

今回の記事では、和室を洋室に変えたいと考えている方に向けて、必要な費用の相場やリフォームの内容についてまとめました。
和室を有効活用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

和室を洋室にリフォームするメリットとは?

和室を洋室にリフォームすれば、次のようなメリットが得られます。
現在和室が使いこなせていないと感じているのなら、リフォームを検討してみましょう。

  • 重量による凹みを気にせずに自由に家具が設置できる
  • 防音性や機密性が向上して冷暖房効率を高められる
  • 畳よりも床の方が掃除しやすい
  • 床にはダニやカビの発生リスクが少なく清潔を保ちやすい
  • 洋室は畳や障子のように定期的なメンテナンスをする必要がない
  • ライフステージの変化に合わせてフレキシブルに用途を変更できる

洋室のメリットは掃除やメンテナンスが楽な点にあることから、忙しい方ほど和室を洋室に変えた方が良いと考えるべきでしょう。
現段階で使用しない洋室は、書斎や倉庫としても活用できます。

和室を洋室にリフォームする際に必要な費用相場

和室を洋室にリフォームする際には、さまざまな工事を実施する必要があります。
ここでは、工事ごとの費用相場と内容について詳しくまとめました。
和室全体のリフォームをするのではなく、一部のリフォームを実施してコストダウンしても良いでしょう。

リフォーム内容 費用相場
畳を洋室の床材に変更する(6畳程度の広さ) 7〜35万円程度
砂壁をクロスに変更する(6畳程度の広さ) 10〜16万円程度
押入れをクローゼットに変更する 10〜50万円程度
ふすまを洋風の扉に変更する 3〜15万円程度
和室全体を洋室に変更する 30〜100万円程度

それぞれの工事のリフォーム内容については以下を参考にしてください。

畳をフローリングなどの洋室の床に変更する

畳をフローリングに変更すれば、畳の手入れの手間がなくなります。
予算的に余裕がないけれど使い勝手の良い部屋を増やしたいのなら、畳のリフォームのみでも実施するべきでしょう。

畳からフローリングへの変更では、選択する床材によって必要な費用が異なります。
高性能なフローリングを選択する場合は最も多くのコストがかかりますが、カーペットやクッションフロアであれば、6畳の部屋の床材を10万円未満のコストで変更可能です。
予算に合わせた床材を選びましょう。

畳を洋室の床材にリフォームする方法については、こちらの記事で詳しく説明しています。

砂壁をクロスに変更する

砂壁は日本の伝統的な壁材であり、モルタルや石膏ボードの下地の上に色砂を塗り込んで作ります。
砂壁は高い調湿作用を持つことから四季のある日本に適した壁だと言えるものの、経年劣化により砂が剥がれ落ちやすいなどのデメリットがあります。
砂壁をクロスに変更する際には、砂壁の上にそのままクロスを施工できず、ベニヤや水性シーラーなどを活用して下地を作り直す必要があります。

砂壁のリフォームについては、こちらの記事も参考にしてください。クロスを貼る以外のリフォーム方法についても説明しています。

押入れをクローゼットに変更する

押入れは布団を仕舞う目的で作られており、その他の荷物を収納する際には奥行きが深すぎて使いにくい収納です。
普段から布団を使用していない方は、押入れのリフォームをするだけで和室の使い勝手が上がるでしょう。
押入れリフォームには、奥行きを減らしてクローゼットにする・押入れを拡張してウォークインクローゼットにするなどの選択肢があり、希望する仕上がりによって必要なコストが大きく異なります。

押入れのリフォームの種類や、それぞれの工事に必要な費用については次の記事が参考になるでしょう。

ふすまを洋風の扉に変更する

ふすまは日本特有の趣がある建具ですが、機密性や防音性が低いというデメリットがあるのみでなく、定期的なメンテナンスも必要です。
ふすまを洋風の引き戸・開き戸に変えるだけで、部屋の用途が広がるでしょう。
また、ふすま以外に出入り口があるのなら、ふすまを壁で埋めるという手段も選択可能です。

ふすまのリフォーム方法については、こちらの記事を参考にしてください。

失敗事例から学ぶ!和室を洋室に変更する際の注意点

和室を洋室に変更すれば多くのメリットが得られます。しかし、リフォーム前には次のような注意点を知っておきましょう。
和室のリフォームを後悔しないためにも、事前に注意点を把握しましょう。

床の防音性が劣る可能性がある

和室はふすまや引き戸で区切られている場合が多く、防音性が高い部屋とは言えませんが、畳は階下への音や振動を少なくする働きがあります。
そのため二階以上にある和室を洋室に変更したことで、物音や足音が気になるようになったと感じる方もいるようです。
階下への音に配慮したいと考えているのなら、防音性能が高い床材を導入しましょう。
マンションで和室を洋室にリフォームする際には、特に注意が必要です。

リフォームと同時に床の段差も解消するべき

リフォームにより段差が増えてしまうような状態は避けるべきです。小さいお子様や年配の方がいるご家庭では、些細な段差が怪我につながる可能性があります。
現在ある段差で和室に段差があるのなら、リフォームと同時にバリアフリー化も進めましょう。

他の部屋とのバランスを考える

特にリビングの一角にある和室を洋室に変更する際には、その他の部屋とのバランスも考えるべきです。
和室を洋室に変更する際にリビングと全く異なるテイストにすると、リビング全体がチグハグした印象になってしまうでしょう。
同時期の施工でないため、同じ床材や壁材を用いることは難しいものの、同じテイストを意識しましょう。

バリアフリー化を目的としたリフォームなら補助金の対象になる可能性がある

家族の中に要介護認定を受けている方がおり、その方の暮らしやすさや介護者の負担を減らす目的でリフォーム工事をする場合には、介護保険の補助が受けられます。
例えば、現段階ある段差を解消する工事はバリアフリー化工事に該当するでしょう。

介護保険を使用して和室リフォームを実施する際は、最初に担当のケアマネージャーに相談しましょう。
必要な手続きやリフォーム方法について説明を受けた上で、リフォーム工事を進めていきましょう。

介護保険を活用したリフォームについては、こちらの記事で詳しく説明しています。

まとめ

和室を洋室に変更すれば、掃除やメンテナンスの手間を少なくできるのみでなく、部屋の用途も広がるでしょう。
和室が使いこなせていないと感じているのなら、洋室へのリフォームを検討してみてください。
予算を抑えたい時には、和室全体ではなく床材のみ・収納のみなどのリフォームを実施することをおすすめします。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。

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※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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