床のきしみや汚れ、日焼けによる色あせが目立ってくると、お部屋全体の印象も暗くなってしまいがちです。
築15年から20年ほど経過したマンションや戸建てにお住まいの方にとって、フローリングのリフォームは住み心地を大きく改善する有効な手段となります。
しかし、いざリフォームを検討し始めると「6畳や12畳など、我が家の広さだと結局いくらかかるのか」「張り替えと重ね張り、どちらが良いのか」といった疑問や不安が出てくるものです。
この記事では、フローリングリフォームにかかる費用の相場を広さ別・工法別に詳しく解説します。
また、マンション特有の注意点や床材の種類による価格の違いについても網羅しました。
理想の住まいを取り戻すための参考にしてください。
広さ別フローリングリフォーム費用相場早見表

フローリングのリフォーム費用は、施工する面積(畳数)と工法、そして選ぶ床材のグレードによって大きく変動します。
まずは、一般的な複合フローリング(合板)を使用した場合の概算費用を、お部屋の広さごとに見ていきましょう。
張り替えと重ね張り(上張り)の工法別価格差
フローリングのリフォームには、大きく分けて「張り替え」と「重ね張り(上張り)」という2つの工法があります。
費用面で比較すると、既存の床を解体しない「重ね張り」の方が安く抑えられる傾向にあります。
一般的に、6畳程度の広さであれば、重ね張りの方が張り替えよりも3万円から5万円ほど安くなるケースが多いです。
これは、古い床材を剥がすための解体工事費や、剥がした廃材を処理する処分費がかからないためです。
ただし、床の状態によっては重ね張りが選択できないこともあるため、価格だけで決めるのではなく、現在の床の劣化状況を考慮する必要があります。
6畳・8畳・10畳・12畳の部屋別工事費目安
個室やダイニングキッチンなどで多い広さごとの費用目安は以下の通りです。
- 6畳の部屋
重ね張り(上張り)の場合 6万円から10万円程度
新規張り替えの場合 9万円から15万円程度 - 8畳の部屋
重ね張り(上張り)の場合 8万円から13万円程度
新規張り替えの場合 11万円から18万円程度 - 10畳の部屋
重ね張り(上張り)の場合 10万円から16万円程度
新規張り替えの場合 13万円から22万円程度 - 12畳の部屋
重ね張り(上張り)の場合 12万円から19万円程度
新規張り替えの場合 16万円から25万円程度
これらはあくまで目安であり、選ぶ床材がグレードの高い無垢材や遮音フローリングであれば、さらに費用は上がります。
特にマンションの場合は後述する防音規定があるため、上記の相場よりも高めになることが一般的です。
15畳・20畳のリビング全面張替え費用
LDK(リビング・ダイニング・キッチン)全体をリフォームする場合、15畳から20畳といった広い面積の施工が必要になります。
- 15畳のリビング
重ね張り(上張り)の場合 15万円から24万円程度
新規張り替えの場合 20万円から32万円程度 - 20畳のリビング
重ね張り(上張り)の場合 20万円から32万円程度
新規張り替えの場合 27万円から42万円程度
広い面積を施工する場合、家具の移動が必要になるケースがほとんどです。
大型の冷蔵庫やソファ、食器棚などを移動させるための「家具移動費」が別途見積もりに計上されることがあるため、事前に業者へ確認しておくことをおすすめします。
また、キッチン部分の床は水濡れや油汚れによる劣化が進んでいることがあり、下地の補修が必要になると追加費用が発生する可能性があります。
費用を抑える重ね張りと下地調整できる張り替えの選び方

リフォーム費用を少しでも安く抑えたいと考えるのは自然なことですが、安易に安い工法を選ぶと後悔することもあります。
ここでは「重ね張り」と「張り替え」それぞれのメリット・デメリットを整理し、どちらを選ぶべきかの判断基準を解説します。
廃材処分費がかからず工期も短い重ね張りのメリット
重ね張り工法(上張り)の最大のメリットは、コストパフォーマンスと工事の手軽さにあります。
既存のフローリングの上に新しい床材を専用の接着剤や釘で固定していくため、古い床を剥がす手間がかかりません。
これにより、解体工事費と廃材処分費を節約できるだけでなく、工事期間も短縮できます。
6畳程度の部屋であれば1日で工事が完了することもあり、住みながらのリフォームでも生活への負担が少ないのが魅力です。
また、床が二重になることで床の厚みが増し、多少の防音効果や断熱効果の向上も期待できます。
予算を重視し、工期を短く済ませたい方にはおすすめの工法です。
床鳴り解消や段差調整が可能な張り替えのメリット
一方、張り替え工法のメリットは、床の根本的な問題を解決できる点にあります。
古いフローリングを全て撤去するため、その下にある下地材(根太や合板)の状態を目視で確認できます。
もし歩くたびに「ミシミシ」という床鳴りがしていたり、特定の場所が沈んだりしている場合、それは下地が腐食しているサインかもしれません。
張り替えであれば、こうした下地の傷みを同時に補修し、床の水平を調整することが可能です。
また、バリアフリーリフォームとして隣の部屋との段差をなくしたい場合も、床の高さを調整できる張り替え工法が適しています。
既存の床状態やドアとの干渉による工法の判断基準
どちらの工法を選ぶべきかは、現在の床の状態と建具との関係で決まります。
もし床がブカブカと浮いていたり、沈み込みが激しい場合は、下地が傷んでいる可能性が高いため、表面だけを綺麗にする重ね張りは適していません。
この場合は費用がかかっても張り替えを選び、下地から直す必要があります。
また、重ね張りをすると床の高さが12mm前後高くなります。
そのため、開き戸(ドア)と床の隙間が少ない場合、新しい床がドアの開閉に干渉してしまう恐れがあります。
クローゼットの扉や掃き出し窓のサッシ部分とも段差が生じるため、見切り材を使って綺麗に納めることができるか、事前にプロの業者による現地調査が必要です。
複合・無垢など床材の種類による平米単価と特徴

フローリングリフォームの総額を左右するもう一つの大きな要素が「床材の種類」です。
現代の住宅で使われる床材は主に「複合フローリング」と「無垢フローリング」の2種類があり、それぞれ価格や機能が異なります。
手入れが楽でデザイン豊富な複合フローリング
現在、日本の住宅で最も一般的に普及しているのが複合フローリング(合板フローリング)です。
これは合板などの基材の表面に、化粧シートや薄くスライスした天然木(突き板)を貼り合わせたものです。
最大のメリットは、品質が安定しており、温度や湿度の変化による反りや隙間が生じにくいことです。
また、傷や汚れに強い加工が施された製品が多く、ワックスがけが不要なタイプも増えています。
色や柄のバリエーションも豊富で、費用相場は1平米あたり5,000円から10,000円程度(材料費のみ)と、比較的リーズナブルな価格帯から選ぶことができます。
調湿効果と経年変化を楽しめる無垢フローリング
無垢フローリングは、天然木をそのまま切り出して加工した床材です。
木そのものが持つ温かみや肌触りの良さ、そして室内の湿度を調整してくれる調湿効果が大きな魅力です。
使い込むほどに色合いが変化し、深い味わいが出てくるのも無垢材ならではの楽しみです。
ただし、複合フローリングに比べると価格は高めになる傾向があります。
材料費の相場は樹種によって大きく異なり、パイン(松)やスギなどの針葉樹は比較的安価ですが、オーク(ナラ)やチーク、ウォールナットなどの広葉樹は1平米あたり10,000円以上することも珍しくありません。
また、季節によって木が収縮するため隙間ができやすく、定期的なメンテナンスが必要になる点も理解しておく必要があります。
費用を安く抑えられるフロアタイルやクッションフロア
フローリング(木質床材)にこだわらないのであれば、フロアタイルやクッションフロアという選択肢もあります。
クッションフロアは塩化ビニール製のシート状の床材で、水に強く、汚れを拭き取りやすいため、トイレや洗面所などの水回りによく使われます。
材料費が非常に安く、施工も容易なため、最も費用を抑えられる床材の一つです。
フロアタイルは、リアルな木目や石目を再現した塩ビ製のタイルです。
クッションフロアよりも硬くて耐久性があり、見た目の質感も高いのが特徴です。
本物のフローリングよりも安価に施工でき、部分的な張り替えもしやすいため、コストを抑えつつデザイン性を重視したい場合に適しています。
マンション床リフォーム特有の防音規定と費用
マンションなどの集合住宅でフローリングリフォームを行う場合、戸建てとは異なるルールが存在します。
特に重要なのが「防音規定(遮音等級)」です。
管理規約で指定される遮音等級L-45の基準
多くのマンションでは、管理規約によって床材の遮音性能が定められています。
これは、上階の生活音が下階に響くのを防ぐためです。
一般的には「L-45」または「LL-45」という遮音等級以上の性能を持つ床材を使用することが義務付けられています。
リフォームを計画する際は、まずご自身が住んでいるマンションの管理規約を確認するか、管理組合に問い合わせる必要があります。
もし規約を無視して遮音性のない一般的なフローリングを張ってしまうと、近隣トラブルの原因になるだけでなく、最悪の場合は工事のやり直しを求められるリスクもあります。
防音材付きフローリングを使用する場合の材料費
マンション用のフローリングは、裏側に特殊なクッション材(防音材)が貼り付けられており、物が落ちた時の音などを吸収する仕組みになっています。
歩くと少しフワフワとした感触があるのが特徴です。
この防音性能が付加されている分、戸建て用の一般的なフローリングと比較すると材料費は高くなります。
目安としては、通常の複合フローリングよりも1平米あたり数千円ほど高くなる傾向があります。
マンションでのリフォーム見積もりを見る際は、単価が戸建て相場より高めに設定されていることが一般的ですので、その点が考慮されているかを確認しましょう。
畳やカーペットからフローリングへの変更リフォーム
「和室を洋室に変えたい」「カーペットの掃除が大変だからフローリングにしたい」というニーズも非常に多いです。
こうした異素材からの変更は、フローリングの張り替えとは異なる工事が必要になります。
畳を撤去し高さ調整を行う和室からの変更費用
畳からフローリングに変更する場合、単に畳を退けてフローリングを張れば良いわけではありません。
一般的な畳の厚さは約55mmから60mmありますが、フローリング材の厚さは12mm程度しかありません。
そのまま張ると床が低くなり、敷居との間に大きな段差ができてしまいます。
そのため、畳を撤去した後に、周囲の部屋(廊下やリビング)と高さを合わせるための下地上げ工事(木工事)が必要になります。
この下地調整の手間と材料費がかかるため、6畳の和室をフローリングにする場合の費用相場は15万円から25万円程度と、通常の張り替えよりも高額になります。
また、築年数が古い物件では断熱材が入っていないことも多いため、このタイミングで床下に断熱材を入れる工事を推奨されることもあります。
剥がしやすく比較的安価なカーペットからの変更費用
カーペットからフローリングへの変更は、畳からの変更に比べると比較的費用を抑えやすい工事です。
カーペットは接着剤を使わずに「グリッパー」という金具で固定されていることが多く、撤去が容易だからです。
ただし、カーペットの下には「フェルト」というクッション材が敷かれており、その下のコンクリートや下地合板の状態によっては、下地調整が必要になることがあります。
特にマンションで直張り(コンクリートに直接カーペットが貼ってある場合)の物件では、新たに遮音フローリングをボンドで接着する施工が必要となり、費用は6畳で10万円から18万円程度が目安となります。
失敗しないフローリングリフォーム業者の選び方
フローリングリフォームを成功させるためには、信頼できる業者選びが不可欠です。
金額だけで判断せず、以下のポイントをチェックして見積もりを依頼しましょう。
材料費と施工費が含まれた見積もりのチェックポイント
提示された見積もり金額が「適正価格」かどうかを判断するには、内訳をよく確認することが大切です。
極端に安い見積もりの場合、必要な項目が含まれていない可能性があります。
まず、「材料費(床材の価格)」と「施工費(工事の手間賃)」が明確に分かれているかを確認しましょう。
そして、「養生費(壁や家具を保護する費用)」や「廃材処分費(古い床材を捨てる費用)」が含まれているかも重要なチェックポイントです。
「工事一式」としてどんぶり勘定になっている見積もりは、後から追加請求されるリスクがあるため避けた方が無難です。
家具移動費や下地補修など追加費用の有無
リフォーム工事でトラブルになりやすいのが、追加費用の問題です。
特に見落としがちなのが「家具移動費」です。
部屋にあるタンス、ベッド、冷蔵庫などを動かさないと床の張り替えはできません。
自分たちで移動させる場合は無料ですが、業者に依頼する場合は点数ごとに費用がかかるのか、あるいはパック料金になっているのかを事前に確認しましょう。
また、既存の床を剥がしてみないと分からない「下地の腐食」についても確認が必要です。
「もし下地が腐っていた場合、補修費用は最大でどれくらいかかる可能性がありますか?」と契約前に質問しておくと、万が一の際も慌てずに済みます。
まとめ
フローリングのリフォームは、お部屋の印象を一新し、毎日の生活を快適にする価値ある投資です。
費用は「部屋の広さ」「張り替えか重ね張りか」「床材の種類」によって大きく変わります。
- 費用を抑えたいなら: 重ね張り(上張り)工法や複合フローリング
- 根本的に直したいなら: 張り替え工法
- マンションなら: 管理規約(L-45など)の確認が必須
まずは、ご自宅の床の状態をプロに見てもらい、希望するライフスタイルに合わせた最適なプランを提案してもらうことから始めましょう。
山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
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