屋根リフォームの費用相場は?葺き替え・カバー工法・塗装の特徴

  • 作成日:2023/12/15
  • 更新日:2024/02/16
  • 編集者:山根木材メディア編集部
屋根リフォームの費用相場は?葺き替え・カバー工法・塗装の特徴

屋根は常に強い紫外線や雨風にさらされながら住宅を守っています。
屋根に損傷や劣化があれば、住宅への水の侵入を含む大きな問題につながります。
マイホームに長く快適に暮らすためには、適切なタイミングで屋根をリフォームする必要があります。

今回の記事では、屋根リフォームの種類や費用相場と屋根リフォームの注意点についてまとめました。
これから屋根をリフォームしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

屋根は常にさまざまな負担がかかっている

屋根は住まいの中でも、特にダメージが蓄積しやすい部分です。
なぜなら、屋根は常に強い紫外線や雨・雪・風・砂や土埃などから住まいを守り続けているためです。
さらに、海沿いの立地であれば塩害の恐れもあります。

そして、長寿命と謳われている屋根材にも、耐用年数と寿命は必ず存在します。
屋根の点検やリフォームは、長く安心して生活を送るために欠かせません。

屋根のメンテナンスをしないと雨漏りなど大きな被害につながる恐れがある

屋根は目につく場所にないことから、発生している問題を把握しにくく、些細な損傷を悪化させやすい箇所でもあります。

何らかの問題がある屋根を放置すれば、大雨発生時の雨漏り・強風時の屋根材のめくれなどが起こる可能性があります。

現段階で問題がなさそうだと感じている屋根でも、定期的に点検を行うこと必要があります。
予算の関係で屋根リフォームを躊躇しているという方は、屋根リフォームに活用可能な補助金・助成金制度を探してみましょう。

屋根リフォームの補助金・助成金制度については、こちらの記事を参考にしてください。

屋根リフォームの種類3つと費用相場

屋根リフォームには3つの種類があります。
ここでは、それぞれの屋根リフォームの耐用年数や費用相場を一覧にしました。

効果 屋根葺き替え工事 屋根カバー工法 屋根塗装
耐用年数 40年以上 25~30年 変化なし
費用相場 200万円前後 100万円前後 25万円前後
耐風性 変化なし
耐震性 × 変化なし
断熱性 変化なし

それぞれのリフォームの詳細については、以降の章をご確認ください。

屋根葺き替え工事

屋根葺き替え工事では既存の屋根材を全て剥がして新しい屋根に交換します。
屋根が新品の状態になるため、耐震性・断熱性・耐風性が大幅に向上するでしょう。
屋根葺き替えは非常に大掛かりな工事であり、1ヶ月以上の工期が必要な場合もあります。

屋根葺き替え工事のメリット

屋根葺き替え工事のメリットには次のようなものがあります。

  • 屋根の寿命が延びる
  • 屋根を軽くすることで耐震性が高められる
  • 屋根の耐久性が上がり災害に強くなる
  • 屋根の素材を選べば断熱性能も大幅に向上する
  • 家の外観を新しくできる

屋根葺き替え工事のデメリット

屋根葺き替え工事のデメリットには、コストが高い・工期が長いなどの問題の他に、廃材が多く発生するため、近隣の住宅に破片や粉塵などが飛び散ってしまうという点があります。
丁寧な工事を実施しても問題をゼロにすることは難しく、近隣の方に事前の周知や挨拶が必要でしょう。

屋根葺き替え工事の屋根材

屋根葺き替え工事で選択可能な屋根材は以下の通りです。自宅に適した屋根材について考えてみてください。

屋根材 特徴
和瓦 耐久性が高い・断熱効果があるなどのメリットが存在するものの、瓦そのものが重いことから耐震性が下がる
スレート瓦
(カラーベスト)
手頃な価格帯かつ種類が豊富で軽いために耐震性に優れているが、凍害に弱く寒冷地向きではない
ガルバリウム鋼板 耐用年数が長くメンテナンス費用が抑えられるものの、金属であるため断熱性と防音性が劣る
ジンカリウム鋼板 色褪せリスクが低く幅広いデザインが用意されているが、比較的新しい屋根材であることから取扱業者が少ない
アスファルトシングル カッターなどで切断可能なため、自由度が高い。軽量で耐震性に優れているが、施工実績がある業者が少ない

屋根葺き替え工事の流れ

屋根葺き替え工事は、次のような流れで進められます。

  1. 足場を設置する
  2. 既存の屋根を全て剥がす
  3. 下地の状態を調査する
  4. 野地板を施工する
  5. 防水シートを張る
  6. 新しい屋根を設置する
  7. 雨樋を取り付ける
  8. 足場を撤去する

屋根葺き替え工事の注意点

屋根葺き替え工事は数日で完了するものではありません。
天候の影響を避けるためにも、雨が少ない11月〜12月または3月〜5月に実施するのが良いでしょう。
屋根葺き替え工事は重労働作業が多いことから、真夏に工事をする場合は注意が必要です。

屋根カバー工法

屋根カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根を被せるリフォーム工事を指しています。
屋根葺き替え工事と比較して既存の屋根を取り外す作業がないため、コストを抑えた屋根リフォームが実現可能です。

特に既存の屋根材にアスベストが含まれている住宅で屋根葺き替え工事をすると、廃材処分費用が高額になることから、屋根カバー工法にすることで大幅なコストダウンにつながります。

屋根カバー工法のメリット

屋根カバー工法のメリットには次のようなものがあります。

  • 断熱性や防音性が向上する
  • 屋根葺き替え工事と比較して屋根リフォームの費用を抑えられる・工期が短い
  • 既存屋根の撤去がなく近隣住民に迷惑をかけない
  • アスベストが含まれる屋根材の撤去費用に悩まなくて良い
  • 住まいの屋根の外観を一新できる

屋根カバー工法のデメリット

屋根カバー工法のデメリットには、既存の屋根の上から新しい屋根を被せることで、屋根全体が重くなり耐震性が下がるという点があります。
また、既存の屋根が瓦屋根の場合や内部補修が必要な屋根は、カバー工法では対応できません。

屋根カバー工法の屋根材

屋根カバー工法では、次のような屋根材が使用可能です。

  • ガルバリウム鋼板
  • ジンカリウム鋼板
  • アスファルトシングル

それぞれの屋根材の特徴は、葺き替え工事の章を参考にしてください。

屋根カバー工法の流れ

屋根カバー工法のリフォーム工事は以下の流れで進みます。

  1. 足場を設置する
  2. 既存の屋根の棟板金・貫板を撤去する
  3. 防水紙を敷設する
  4. 新しい屋根材を設置する
  5. 棟板金・貫板を設置する
  6. 棟板金にコーキングをする
  7. 足場を撤去する

屋根カバー工法の注意点

屋根カバー工法のデメリットでもお伝えしたように、屋根カバー工法では瓦屋根リフォーム工事に対応できません。
瓦の上から他の屋根材を張り付けることは不可能であるためです。
また、屋根カバー工法の繰り返し施工はできず、1度きりの工事であることも注意が必要です。

屋根塗装

屋根塗装は文字通り、屋根を定期的に塗装して防水性や耐候性を高めるリフォームを指しています。
和瓦以外の屋根材には本来防水性や耐候性がないため、塗料でコーティングして屋根の耐久性を向上させています。
定期的な屋根塗装により、屋根材の寿命を長くすることができます。

屋根塗装の必要性

屋根塗装をせずに放置すると、屋根の寿命が縮まり屋根材そのものが傷んでしまう恐れがあります。
新築時に実施した屋根塗装の塗膜は時間の経過とともに劣化しています。
塗料の耐用年数は10年程度であり、定期的な塗り替えをしなければ、雨漏りを含めた大きなトラブルが起こる可能性があります。

屋根塗装に使用する塗料の種類

ここでは、屋根塗装に使用される代表的な塗料をまとめました。

塗装名 特徴
アクリル塗料 ・1,500円/1㎡
・耐用年数約5〜7年
・非常に手頃な価格であるものの耐久性が低め
・カラーバリエーションが豊富
ウレタン塗料 ・1,500円〜2,200円/1㎡
・耐用年数約8年
・アクリル塗料よりも高級感がある仕上がり
・耐用年数はあまり長くない
シリコン塗料 ・2,000円〜3,500円/1㎡
・耐用年数約13年
・耐久性と費用のバランスが良い
・断熱機能があり湿気や紫外線に強い
フッ素系塗料 ・4,000円〜5,000円/1㎡
・耐用年数約18年
・メンテナンスサイクルが長い
・雨水と共に汚れや埃を洗い流せる
無機塗料 ・4,500円〜5,500円/1㎡
・耐用年数約20〜25年
・ガラスや石など自然界のものを含む新塗料
・経年劣化しにくくコケやカビも予防できる
・汚れがつきにくい
・再塗装ができない

屋根塗装の流れ

屋根塗装のリフォーム工事は以下の流れで進みます。

  1. 足場を設置する
  2. 高圧洗浄で屋根を綺麗にする
  3. 下地を補修する
  4. 下塗り
  5. 中塗り
  6. 上塗り
  7. 縁切り
  8. 足場を撤去する

屋根リフォームの注意点

屋根リフォームを行う際は、下記のような注意点に気をつける必要があります。

リフォーム内容に適した業者を探す

屋根リフォームには、希望する工事を得意とする業者を探すのが良いでしょう。
具体的には、屋根塗装なら塗装業者・棟板金の補修なら板金業者など、補修箇所ごとに専門家がいます。

ただし、屋根の問題が複数箇所に及ぶ場合や、原因が分からない時には、屋根に関わる全ての業務に対応可能なリフォーム業者に問い合わせましょう。

DIYで屋根のメンテナンスをするのは非常に危険

屋根リフォームはDIYで行うべきではありません。
素人が屋根に登って作業をする行為は非常に危険なだけでなく、屋根自体に重大なダメージを与えてしまう可能性があります。
屋根リフォームは、必ずプロに任せてください。

屋根リフォームを謳う悪徳業者に要注意

屋根は家主が問題を確認しにくい箇所であり、悪徳業者の被害に遭う方が後を断ちません。
特に、突然屋根の点検を提案してくるような押しかけ営業には注意してください。

実際にはない問題を指摘して「急いで修繕しなければ大きなトラブルに発展する」などと契約を急かせる業者も存在します。
屋根リフォームの業者選定では、相見積もりや口コミ確認をして、信頼できる業者を探しましょう。

まとめ

屋根リフォームには、葺き替え工事・カバー工法・屋根塗装などの方法があります。
自宅の屋根の状態を把握し、自宅に適した屋根リフォームを選ぶ必要があります。
すでに屋根の内部に問題がある時や現在の屋根が瓦屋根の場合には、屋根葺き替え工事が必要になります。

また、屋根リフォームを任せる業者を選定する際には、各業者の得意分野や口コミを確認し、信頼できる相手を探しましょう。

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この記事を書いた人
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ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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