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マンションリフォームの騒音トラブルとは?対策方法やクレーム時の対応

  • 作成日:2023/11/15
  • 更新日:2025/11/05
  • 編集者:山根木材メディア編集部
マンションリフォームの騒音トラブルとは?対策方法やクレーム時の対応

「上の階のリフォームがうるさすぎる…」「毎日続く工事の騒音で仕事に集中できない…」 マンションで暮らしていると、ある日突然始まる近隣のリフォーム工事の騒音に悩まされることは少なくありません。
「いつまで続くの?」「このくらいは我慢すべき?」と一人で抱え込んでいませんか。
リフォームによる騒音問題は、決して一人で我慢する必要はありません。
この記事では、今まさにマンションリフォームの騒音に悩んでいるあなたのために、具体的な解決策を4つのステップで分かりやすく解説します。
法的な基準から、トラブルを避ける上手な伝え方、そして最終的な相談先まで、この記事を読めば、あなたが次に取るべき行動が明確になります。

我慢は不要!リフォーム騒音の基準と工事期間の目安

騒音

まず大切なのは、「その騒音は我慢すべきレベルなのか?」という疑問に、客観的な基準を持つことです。
感情的に「うるさい」と伝える前に、騒音に関する基本的な知識を身につけておきましょう。

特定建設作業の騒音基準85デシベル

リフォーム工事の騒音は、「騒音規制法」という法律で一定の基準が定められています。
特に、電動ドリルやコンクリートを壊すハンドブレーカーなど、著しい騒音を発生させる作業は「
特定建設作業」に分類され、敷地の境界線で85デシベルを超えてはならないと定められています。
85デシベルとは、
電車のガード下や犬の鳴き声に相当する大きさです。
工事現場のすぐそばで聞こえるドリルの音は100デシベルを超えることもあり、室内であっても相当な騒音になることが分かります。
もしあなたが「耐えられない」と感じるほどの騒音であれば、それは法的な基準を超えている可能性が十分にあります。
我慢せずに対応を考えるべきサインと言えるでしょう。
(参考: e-Gov法令検索「騒音規制法

一般的な工事期間は1ヶ月から3ヶ月

「この騒音が一体いつまで続くのか…」という不安は大きなストレスになります。
リフォームの
うるさい期間の見通しを立てることも重要です。
工事の規模によって期間は異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

  • 壁紙や床材の張り替えなど内装中心の工事 1ヶ月〜2ヶ月程度
  • 間取り変更や水回りの大規模な移動を伴うフルリノベーション 2ヶ月〜3ヶ月程度

特に、工事開始直後の解体工事や、壁や床に穴を開ける作業の時期が騒音のピークになります。
マンションの掲示板などに「工程表」が掲示されている場合もあるので、いつ頃に大きな音が出る作業があるのかを確認してみるのも一つの手です。

法律で定められた工事可能な時間帯

騒音規制法では、特定建設作業について作業が可能な時間帯も定められています。
原則として、
午前7時から午後7時までとされ、都道府県の条例によってはさらに厳しい時間が設定されている場合もあります。
また、多くのマンションでは管理規約によって、「作業は平日の午前9時から午後5時まで」「日曜・祝日は作業禁止」といった、より厳しい独自のルールが設けられています。
もし、早朝や夜間、日曜日に工事の音が聞こえる場合は、法律や規約に違反している可能性が非常に高いです。
こうしたルールは、クレームを伝える際の強力な根拠となります。

リフォーム騒音問題の解決に向けた4つのステップ

利用規約を確認する

騒音問題に気づいたら、感情的に行動するのではなく、冷静に、順序立てて行動することが早期解決の鍵です。
ここでは、誰でも実践できる具体的な4つのステップをご紹介します。

ステップ1 工事情報の確認と騒音状況の記録

まず最初に行うべきは、客観的な事実を集めることです。
感情的に「うるさい!」と訴えるよりも、「いつ、どんな音が、どのくらい続いたか」という具体的な事実を示す方が、相手も状況を理解しやすく、スムーズに対応してくれる可能性が高まります。
まずはマンションのエントランスやエレベーター内の掲示板を確認し、「どの部屋が、いつまで、どの業者の施工で」工事を行っているのかを把握しましょう。
その上で、「騒音日記」を付けることを強くおすすめします。
ノートやスマートフォンのメモ機能で構いません。
「9月24日 14時10分〜14時45分 金属を叩き続けるような甲高い音で、Web会議に支障が出た」というように、
日付・時間・音の種類・具体的な影響を記録してください。
可能であれば、スマホの録音機能や騒音計アプリで音を記録しておくのも有効な証拠となります。

ステップ2 マンション管理組合または管理会社への相談

次に取るべき行動は、当事者へ直接苦情を言うのではなく、まず管理組合や管理会社に相談することです。
管理会社はマンションの住民が快適に暮らすためのルールを維持する役割を担っており、騒音
トラブルの相談窓口として最も適切です.
ステップ1で記録した「騒音日記」を持参し、「掲示されている工事時間外に作業音がする」「あまりに音が大きく日常生活に支障が出ている」といった事実を具体的に伝えましょう。
管理会社は、あなたに代わって施工会社や施主(工事を依頼している住民)に対し、事実確認や改善の申し入れを行ってくれます。
第三者が間に入ることで、感情的な対立を避け、円満な解決につながりやすくなります。多くのケースでは、この段階で問題が改善されます。

ステップ3 施工会社への直接の申し入れ

管理会社に相談しても一向に改善が見られない、あるいは管理会社の対応が遅いといった場合には、施工会社(リフォーム会社)に直接連絡するという方法もあります。
マンションの掲示物や工事現場の養生シートに、施工会社の名前と連絡先が明記されているはずです。
連絡する際は、ここでも感情的にならず、あくまで冷静に事実を伝えることが重要です。
「〇〇号室の住民の者ですが、現在行われている工事の騒音についてご相談があります。
特に〇時頃の〇〇といった音が大きく、在宅での仕事に支障が出ておりまして…」 のように、丁重に、しかし具体的に困っている状況を伝えましょう。
優良なリフォーム会社であれば、近隣への配慮を重視しているため、誠実に対応してくれるはずです。

ステップ4 市区町村の公害担当窓口への相談

管理会社や施工会社に伝えても全く改善が見られない悪質なケースでは、公的な機関に相談するという選択肢があります。
お住まいの市区町村の役所には、騒音や悪臭といった公害に関する相談を受け付ける専門の窓口(環境課、生活課など)が設置されています。
ここに相談すると、職員が現地調査に来て騒音レベルを測定してくれたり、事業者に対して行政指導を行ってくれたりする場合があります。
法的な強制力を持つわけではありませんが、行政からの指導は事業者に対して大きなプレッシャーとなります。
どこに相談して良いか分からない場合の「最後の砦」の一つとして、覚えておくと良いでしょう。
相談の際も、これまでに記録してきた「騒音日記」が非常に役立ちます。

トラブルを避ける上手なクレームの伝え方と文例

住民との話し合い

いざ苦情を伝えるとなっても、「どう言えば角が立たないだろう…」と悩んでしまうものです。ここでは、感情的なトラブルを避け、円満な解決を目指すための伝え方のコツと、具体的な文例をご紹介します。

客観的な事実(日時・場所・音の種類)を伝える

最も重要なポイントは、主観的な「うるさい」という言葉だけでなく、客観的な事実をセットで伝えることです。
感情的に「うるさくて迷惑だ!」と伝えてしまうと、相手も感情的になり、問題がこじれてしまう原因になります。
「いつ、どんな音がして、自分がどう困っているか」を具体的に、かつ冷静に話すことを心がけましょう。
「毎日うるさくて眠れない」ではなく、「昨日の夜10時頃に、電動工具のような音が30分ほど続いており、なかなか寝付けませんでした」のように伝えるだけで、相手への伝わり方は全く変わります。
あくまで「相談」というスタンスで話を持ちかけるのが、円満解決への近道です。

電話・対面で使える会話フレーズ

管理会社や施工会社に伝える際に、そのまま使える会話フレーズの例です。
「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇号室の〇〇と申します。
現在、〇〇号室で進められているリフォーム工事の騒音の件で、少しご相談させていただきたくお電話いたしました。
特に平日の午後2時頃からの、壁をドリルで削るような音が大きく響き、在宅での業務に集中できず困っております。
もし可能でしたら、音の大きい作業の時間帯を事前に共有いただくか、何かしらご配慮いただくことは難しいでしょうか。」

このように、自己紹介・要件・具体的な状況・相談(依頼)という流れで話すと、論理的で相手に伝わりやすくなります。

手紙や連絡メモで使える文例

直接話すのが苦手な場合や、留守がちな場合は、手紙や連絡メモを管理会社に渡したり、施工会社の現場責任者に渡してもらったりするのも有効です。

【文例】

〇〇マンション 管理組合(または 株式会社〇〇リフォーム 御中)

いつもお世話になっております。〇〇号室の〇〇です。
現在行われている〇〇号室のリフォーム工事の騒音について、ご相談がありご連絡いたしました。

特に、〇月〇日(〇)の午後〇時頃から聞こえるドリル音と、〇月〇日(〇)の午前〇時頃のハンマーで叩くような音が大きく、心身ともに落ち着かない状況です。

お忙しい中、工事を進めていらっしゃることは重々承知しておりますが、もし可能でしたら、特に音の大きい作業の時間帯を事前にご共有いただくなど、少しでもご配慮いただけますと大変助かります。

何卒、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。

〇〇号室 住民氏名

状況別の相談先一覧とそれぞれの役割

どこに相談すべきか迷ったときのために、状況別の最適な相談先とその役割を一覧にまとめました。

初期対応はマンションの管理会社・管理組合

相談すべき状況

  • リフォームの騒音が気になり始めた最初の段階
  • 工事の音が、規約で定められた時間外に聞こえる
  • 共用部に資材が放置されるなど、マナーに関する問題がある

役割と期待できること マンション全体の資産価値と住環境を守る立場から、中立的な立場で施主や施工会社に事実確認と改善要求を行ってくれます。
最も身近で、最初に頼るべき相談先です。

挨拶なし等の問題は施工会社・リフォーム会社

相談すべき状況

  • 管理会社に相談しても改善されない
  • 工事前の挨拶なしで工事が始まった
  • 作業員の雑談やタバコなど、現場の管理に関する問題

役割と期待できること 工事の直接の責任者です。近隣への配慮は会社の評判に直結するため、まともな会社であれば誠実に対応します。
現場の作業内容について直接的な改善(作業時間の調整、音の静かな工法の検討など)を期待できます。

解決しない場合は自治体の環境課・公害担当

相談すべき状況

  • 管理会社も施工会社も対応してくれない
  • 客観的に見て、騒音が受忍限度を超えていると感じる

役割と期待できること 公的な立場から、騒音レベルの測定や事業者への行政指導を行ってくれる可能性があります。
法的な強制力はありませんが、公的機関からの連絡という点で、事業者への心理的圧力となります。

慰謝料・訴訟は弁護士へ相談

相談すべき状況

  • 騒音によって体調を崩してしまった(不眠、頭痛など)
  • どの機関に相談しても全く改善されず、法的措置を検討している
  • 訴訟や損害賠償(慰謝料)を具体的に考えている

役割と期待できること 法律の専門家として、あなたの状況が法的に慰謝料請求の対象となるか判断してくれます。
内容証明郵便の送付による交渉や、民事調停、最終手段としての
訴訟といった法的手続きを代理で行ってくれます。

リフォーム騒音に関するよくある質問

ここでは、リフォームの騒音問題に関して、一歩踏み込んだよくある質問にお答えします。

工事の差し止めや慰謝料は請求できるか

結論から言うと、法的に工事を差し止めたり、慰謝料を請求したりすることは可能ですが、ハードルは非常に高いです。
社会生活を送る上で、ある程度の騒音は「受忍限度(我慢すべき範囲)」の内側にあると判断されるためです。
慰謝料請求が認められるには、「受忍限度を明らかに超える違法な騒音であること」や「騒音が原因で心身に不調をきたしたこと」を、騒音の測定記録や医師の診断書といった客観的な証拠で証明する必要があります。
まずは弁護士などの専門家に相談し、ご自身のケースが法的に通用する可能性があるかを見極めることが重要です。

騒音避難のためのホテル代は補償されるか

在宅勤務中など、どうしても静かな環境が必要な場合に、一時的にホテルなどに避難する費用を請求したいと考えるかもしれません。
しかし、
騒音から避難するためのホテル代を施主や施工会社に補償してもらうことは、一般的に極めて困難です。
相手方との交渉次第では、ごく稀に協力金などの名目で一部支払われるケースもありますが、法的な支払い義務はありません。
工事の差し止めや慰謝料と同様に、受忍限度を超える違法性が認められない限り、自己負担となるのが現実です。

事前挨拶なしで始まった工事はどうすべきか

工事前の挨拶なしでリフォームが始まると、それだけで不信感や不安が募ります。
近隣への事前挨拶は法的な義務ではありませんが、良好な関係を築くための重要なマナーです。
挨拶がなかった場合でも、基本的な対処のステップは変わりません。
まずは感情的にならず、管理会社に「〇〇号室で工事が始まったようですが、どのような工事か聞いておらず、音も大きいので不安です」と相談しましょう。
施主や施工会社の配慮不足が
トラブルの根源であるため、管理会社もより強く指導してくれる可能性があります。

(参考)自分がリフォームで加害者にならないための対策

ここでは視点を変えて、もしご自身がリフォームを行う立場になった際の注意点をご紹介します。
これは、現在の騒音問題の当事者が本来行うべき配慮を理解する上でも役立ちます。

工事1週間前までの挨拶と工程表の共有

リフォーム工事を開始する前には、少なくとも工事開始の1週間前までには、両隣と上下階の部屋へ直接挨拶に伺うのが最低限のマナーです。
その際、リフォーム会社と一緒に、工事期間や作業時間、連絡先を明記した書面と、大まかな
工程表をお渡ししましょう。
「いつ、どんな工事で、いつ頃に特に大きな音が出るのか」が事前に分かっているだけで、近隣住民が受けるストレスは大きく変わります。
粗品(タオルや洗剤など)を持参すると、より丁寧な印象を与えられます。

防音シートの設置とマンション実績豊富な業者の選定

騒音を少しでも少なくするためには、防音シートで工事箇所をしっかりと養生することが基本です。
また、業者を選ぶ際には、
マンションリフォームの実績が豊富な会社を選びましょう。
マンションリフォームに慣れている会社なら、騒音を最小限に抑えるさまざまなノウハウと技術を持っています。
また、万が一
近隣トラブルが発生した際の対応にも慣れているため、安心して任せることができます。

まとめ

マンションリフォームの騒音は、多くの人にとって深刻な問題ですが、決して泣き寝入りする必要はありません。
重要なのは、一人で抱え込まず、感情的にならずに、正しい手順で行動を起こすことです。
まずは、この記事で紹介した「①情報の記録」「②管理会社への相談」から始めてみてください。
客観的な事実を持って冷静に相談することが、円満な解決への最も確実な一歩となります。
あなたの平穏な日常が一日も早く戻ることを願っています。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。

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※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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