アクセントクロスを活用すれば、オリジナルな空間を簡単に作り出せます。
一面のクロスを変更するのみでも、部屋をおしゃれな雰囲気に変えられるのです。
今回の記事では、アクセントクロスの取り入れ方やリフォーム時の費用について詳しくまとめました。
部屋のリフォームでアクセントクロスを使いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
アクセントクロスとは何か
アクセントクロスは、部屋の全ての壁ではなく一部または一面のみに柄やカラーを取り入れ、部屋の雰囲気を変えるためにあります。
アクセントクロスのカラー・柄、設置位置、量には明確な定めがなく、家族が自由にアクセントクロスを配置できます。
シンプルなインテリアが好みの方やインテリアに苦手意識がある方でも、アクセントクロスであれば気軽に取り入れられるのです。
アクセントクロスのリフォーム費用相場
アクセントクロスのリフォームに必要な費用は、工事費+クロスの材料費であり、選択するクロスの価格・施工範囲により異なります。
一般的にアクセントクロスは平米単価で販売され、1㎡は1,000〜2,000円程度です。
6〜10畳程度の部屋にある一面の壁にアクセントクロスを施工する場合は、クロスの材料費が1〜3万円となります。
その他には、下地処理費・養生費・廃材処理費などが工事費用として2万円程度加算されます。
これらの費用を計算すると、6〜10畳の部屋の一面にアクセントクロスを貼る場合には、3〜5万円が必要です。
リフォームでアクセントクロスを導入するメリット
アクセントクロスを施工すれば、次のようなメリットが得られます。
空間が立体的になりおしゃれな雰囲気に仕上がる
部屋の壁が全て白色の住宅は統一感が感じられるものの、メリハリがないボヤッとした雰囲気になりやすいです。
アクセントクロスにより一部の壁にカラーや柄が加われば、立体感が出ておしゃれな雰囲気になります。
部屋を立体的に感じさせる働きは、部屋を広く見せる・部屋のデザインをより良いものに見せる効果につながります。
部屋のテーマを統一または個別に変更できる
イメージをあえて統一せず、部屋ごと・階ごとにいくつかのテーマを取り入れる住宅もあります。
例えば、一階は明るく開放的に二階はシックで落ち着いた雰囲気に仕上げたり、個人の部屋ごとに好みの雰囲気を取り入れたりすることもできるのです。
部屋ごとまたは階ごとに雰囲気を変更したいと考えている時には、アクセントクロスの活用で部屋のテーマが分類しやすくなります。
高級なクロスも予算に合わせて少ない範囲で取り入れられる
クロスは手頃な価格帯のものから非常に高価なものまで存在します。
そのため、住宅全体に高級なクロスを導入してしまうと、建築コストが上がってしまいます。
アクセントクロスは施工範囲が狭いことから、多少高級なクロスを取り入れても全体のコストを抑えられます。
こだわりのクロスがあるという方は、アクセントクロスとしての導入を考えてみてください。
リフォームでアクセントクロスを導入するデメリット
アクセントクロスを導入すれば、部屋を一層おしゃれに仕上げることができますが、次のようなデメリットもあります。
アクセントクロスの組み合わせを誤ると希望と異なる仕上がりになる
アクセントクロスを使えばおしゃれな空間を形にできますが、カラーや柄の組み合わせを誤ると思っているような仕上がりになりません。
「個性的な空間にしたいと考え明るい色のアクセントクロスを導入したら、部屋の雰囲気を損なってしまった」「落ち着いた雰囲気にしたいと暗めのカラーをアクセントクロスに取り入れたら暗い雰囲気になってしまった」などの失敗事例も多いのです。
アクセントクロスに飽きてしまう可能性がある
アクセントクロス施工時には満足の仕上がりになったとしても、あまりに個性的なアクセントクロスを導入すると、時間の経過とともに飽きてしまったり趣味が変わったりする可能性があります。
アクセントクロスは毎日目にする存在であることを念頭に置いた上で、じっくり選定することをおすすめします。
アクセントクロスの選び方
ここでは、アクセントクロスの選び方についてまとめました。
理想的な部屋に仕上げるためにアクセントクロスをどのように選べばよいか参考にしてください。
部屋全体のイメージに合わせる
最初にアクセントクロスを何にするのかではなく、どのような部屋を形にしたいのかを決めていきます。
自分の理想の空間をイメージし、その空間に適したアクセントクロスは何か考えてみましょう。
雑誌やインターネットのイメージを参考にすれば、さまざまなテイストのインテリアが確認できます。
クロスの機能を確認する
クロスにはただ壁紙としての役割以外に幾つかの機能が備わっています。
クロスが持つ代表的な機能の例は以下の通りです。
- 撥水機能
- 抗ウイルス・抗菌機能
- 消臭機能
- 調湿機能
その他に、耐久性が高いクロスや汚れが落としやすいクロスなども存在します。
アクセントクロスを設置する部屋の使い方を考え、必要な機能は何か決めておきましょう。
色が与える効果を理解する
クロスのカラーや柄により、部屋全体の印象が変わります。
例えば、白いクロスには清潔感・明るいなどのイメージがあるため、多くの住宅は白色のクロスを導入しています。
色が人に与える効果については、下記の表を参考にしてください。
色の種類 | 期待できる効果 |
白系の色 (白色・ベージュなど) |
明るい・清潔 |
暖色系 (ピンク色・黄色など) |
温かみがある・リラックスできる |
寒色系 (青色・灰色など) |
クール・爽やか・落ち着いている |
黒系の色 (黒色・ダークブラウンなど) |
重厚感・高級感・落ち着いている |
失敗事例から学ぶ!アクセントクロスを取り入れる際の注意点
アクセントクロス選びに失敗しないためには、次の注意点を把握しておきましょう。
通常のクロスとの割合は20〜30%まで
アクセントクロスは、あくまでインテリアのアクセントとしての役割を持ちます。そのため、アクセントクロスの面積は20〜30%程度に抑えてください。
導入面積が広過ぎると、インテリアのバランスが崩れてチグハグした印象になる可能性があります。
できるだけ大きなサンプルで実物を確認する
アクセントクロスを選択する際は、大半の方がサンプルを確認するものの、サンプルが手のひらよりも小さなサイズである事例が多いです。
小さなサンプルでは、アクセントクロス施工後の雰囲気を正しくイメージできません。
可能であれば、モデルルームで実際に壁に設置されたクロスを確認するか、A4程度のサンプルをチェックするとよいでしょう。
部屋全体のカラーは3色以内に抑える
室内にいくつものカラーが存在すると、インテリアがまとまらなくなります。
室内のカラーは床・クロスをベースカラーとして+2色をカーテンや家具に使用しましょう。
アクセントカラーを取り入れるのなら、家具やカーテンと色を合わせると良いです。
まとめ
アクセントクロスには、部屋を立体的かつおしゃれな雰囲気にする効果があります。
アクセントクロスの導入を考えているのなら、部屋全体の雰囲気を考えながら、アクセントクロスの面積を全体の壁紙の20〜30%までに抑えるのをおすすめします。
部屋に最適なカラーまたは柄のアクセントクロスを導入すれば、自宅のインテリアをよりおしゃれにすることができます。
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