注文住宅 CONTACT
MENU
公式SNSアカウント
  • Instagram
  • Instagram
  • Instagram
  • Instagram
  • Youtube
  • Line

シューズクロークをリフォームするメリット・デメリットや費用相場

  • 作成日:2024/01/11
  • 更新日:2025/12/18
  • 編集者:山根木材メディア編集部
シューズクロークをリフォームするメリット・デメリットや費用相場

「玄関が靴であふれて片付かない」「ベビーカーやキャンプ用品を置く場所がない」といったお悩みをお持ちではありませんか?
憧れのシューズクローク(シューズクローゼット)があれば、玄関は驚くほどすっきりしますが、気になるのは「狭い我が家でも作れるのか」「費用はどれくらいかかるのか」という点でしょう。
この記事では、マンションや狭い玄関でも実現可能な後付けリフォームの具体的な費用相場や、失敗しないためのレイアウトのコツを解説します。

後付けリフォームの費用相場は20万円から80万円

シューズクロークリフォーム①

シューズクロークを後付けリフォームする場合、費用の目安は20万円から80万円程度と幅があります。
この金額の差は、単に棚を設置するだけなのか、壁を壊して間取りを変更するのかという工事規模の違いによって生まれます。
まずは予算感を把握するために、工事内容ごとの大まかな相場を見ていきましょう。

間取り変更を伴う工事と収納設置のみの価格差

最も費用を抑えられるのは、既存のスペースを活用して棚や扉を設置する工事です。
例えば、現在の下駄箱を撤去して、より収納力の高いクローゼット型のユニットを設置する場合や、玄関の空きスペースに棚を造作する場合などは、20万円から40万円程度で収まることが多いでしょう。
一方で、玄関の土間を広げる、隣接する居室の一部を削ってスペースを確保するといった「間取り変更」を伴う場合は、50万円から80万円以上の費用が必要になります。
このケースでは、壁の解体や復旧、床の張り替え、電気配線の移動などが含まれるため、工事期間も長くなり費用も上がります。
しかし、狭い玄関でも劇的に収納力を増やせるため、満足度が非常に高いリフォームとなります。

まずは現在の玄関周辺の構造を確認し、どの程度の工事が可能かプロに相談することをおすすめします。

扉の有無や可動棚の枚数による見積もりの変動

工事の規模だけでなく、採用する設備や部材のグレードも見積もりに大きく影響します。
特に価格差が出やすいのが「扉」の有無です。
シューズクロークにしっかりとした建具(扉)をつけると、それだけで数万円から10万円近くコストが上がることがあります。
コストダウンを図りたい場合は、あえて扉を設けずにオープンにするか、後述するロールスクリーンで代用する方法が有効です。
また、収納内部の棚板の枚数や仕様もポイントです。

樹脂製のシンプルな棚板にするか、木製の造作棚にするかによって費用は変わります。
将来的に収納するものが変わる可能性を考えると、棚の高さを自由に変えられる「可動棚」を選ぶのがベストです。
最初は必要最低限の枚数にしておき、後からホームセンターなどで棚板を買い足せる仕様にしておくと、初期費用を抑えつつ使い勝手を維持できます。

マンションや狭い玄関に1畳から作るレイアウト

シューズクロークリフォーム②

「ウチはマンションだし、玄関が狭いから無理」と諦めていませんか?
実は、工夫次第で1畳(約0.5坪)ほどのスペースがあれば、十分に機能的なシューズクロークを作ることが可能です。
限られた空間を最大限に活かすためのレイアウトアイデアをご紹介します。

既存の下駄箱スペースを拡張し収納量を増やすプラン

最も現実的で採用されやすいのが、既存の下駄箱(靴箱)スペースを縦横に拡張するリフォームです。
一般的なマンションの下駄箱は、天井付近や足元にデッドスペースがあることが少なくありません。
これを天井いっぱいまで使えるトールタイプの収納に変更したり、幅を少し広げて壁一面を収納化したりすることで、収納量は倍増します。
特に「コの字型」や「ロの字型」の既製品下駄箱を使っている場合、これを撤去してウォークイン型のスペースに作り替えることで、靴だけでなく、ベビーカーやゴルフバッグなどの背の高い荷物もそのまま収納できるようになります。
床面積自体は大きく変わらなくても、空間の「体積」を有効活用することで、狭い玄関の課題を解決できます。

廊下や隣室の一部を取り込み土間を広げる工事

玄関スペースそのものが狭い場合は、思い切って隣接する空間を取り込むリフォームを検討します。
よくある事例としては、玄関横にある洋室のクローゼット部分や、長すぎる廊下の一部を解体し、玄関土間(どま)として拡張する方法があります。
土間を広げることで、靴を履いたままアクセスできるスペースが生まれ、濡れたレインコートや汚れたアウトドア用品も気兼ねなく置けるようになります。
マンションの場合、主要な構造壁(コンクリート壁)は壊せませんが、室内の間仕切り壁(石膏ボード壁)であれば撤去や移動が可能なケースが大半です。
管理規約の確認は必要ですが、プロの設計士に見てもらえば、意外なスペース活用法が見つかるかもしれません。

梁や柱の制約があるマンションでのデッドスペース活用

マンションリフォームでネックになりがちなのが、天井の梁(はり)や構造柱(パイプスペースなど)の存在です。
これらは動かせないため、避けて収納を作る必要があります。
しかし、逆転の発想でこの凹凸を活かすことも可能です。
例えば、柱と柱の間のくぼんだスペース(ニッチ)に奥行きの浅い棚を設置すれば、スリッパや鍵、靴の手入れ用品を置くのにぴったりな場所になります。
また、梁の下に合わせて棚を造作すれば、既製品では入らない場所でも無駄なく収納として使えます。
変形した空間こそ、自由度の高いオーダーリフォームの腕の見せ所です。

規格サイズにとらわれない柔軟な設計で、デッドスペースを価値ある収納に変えましょう。

ウォークスルー型とウォークイン型の特徴比較

シューズクロークリフォーム③

シューズクロークには大きく分けて2つの種類があります。
それぞれの特徴を理解し、ご家族のライフスタイルに合うタイプを選びましょう。

家族用と来客用の動線を分けるウォークスルー型

ウォークスルー型とは、出入り口が2箇所あり、通り抜けができるタイプのシューズクロークです。
玄関からシューズクロークに入り、そこで靴を脱いで、そのまま廊下やホールへと上がれる動線を作ります。
このタイプの最大のメリットは、「家族用」と「来客用」の玄関動線を完全に分けられることです。
家族はシューズクロークを通って靴や荷物を片付けながら室内へ入るため、メインの玄関には靴が脱ぎ散らかされることがありません。
急な来客があっても、玄関は常にモデルルームのように片付いた状態をキープできます。

ただし、通路を確保する必要があるため、ある程度の広さが必要になり、収納力自体は後述するウォークイン型よりやや劣る場合があります。

壁面全体を収納に使い収納力を最大化するウォークイン型

ウォークイン型は、出入り口が1箇所のみで、小部屋のような形状になっているタイプです。
通り抜ける必要がないため、壁の3面すべてを収納棚として使用でき、同じ面積であればウォークスルー型よりも圧倒的に収納力を高く確保できます。
靴だけでなく、季節外れの家電、防災グッズ、古紙のストック場所など、納戸(なんど)のような使い方も兼ねたい場合はこちらがおすすめです。
ただし、靴を脱いで上がる動線はメインの玄関と同じになることが多いため、脱いだ靴が玄関たたきに残る可能性があります。
収納量を最優先したい方や、限られたスペースで最大限の効率を求めたい方に適しています。

失敗しないためのニオイ・湿気・奥行き対策

「せっかく作ったのに使いにくい」「カビが生えてしまった」という後悔を防ぐために、設計段階で注意すべきポイントがあります。

換気扇設置や調湿建材エコカラットによるカビ対策

シューズクロークは、雨に濡れた靴や傘、泥のついた遊具などを持ち込む場所です。
特に扉を設置して密閉空間にすると、湿気やニオイがこもりやすく、大切な靴にカビが生えてしまうリスクがあります。
リフォームの際は、必ず換気計画を立てましょう。
既存の窓があればベストですが、窓がない場合は換気扇を新設するのが最も確実です。
もし電気工事が難しい場合は、壁材にLIXILの「エコカラット」などの調湿・脱臭機能を持つタイルを採用するのも効果的です。

また、棚板をスノコ状にして通気性を良くしたり、扉の上部や下部に隙間(ガラリ)があるタイプを選んだりすることで、空気の滞留を防ぐことができます。

ベビーカーやキャンプ用品収納に必要な奥行き寸法の確保

「何を入れるか」によって必要な奥行きは変わります。
一般的な靴だけであれば奥行き30cm程度で十分ですが、大きなものを収納したい場合は注意が必要です。

  • ベビーカー: 折りたたんだ状態で自立するか確認し、奥行き40cm〜50cm程度は確保したいところです。
  • キャンプ用品・ゴルフバッグ: これらは意外とかさばるため、奥行き45cm〜60cm程度あると安心です。
  • コート掛け: 冬場のアウターを掛けるハンガーパイプを設置する場合、肩幅を考慮して奥行き55cm〜60cmが必要です。

リフォーム前に、収納したいアイテムのサイズを実際に測っておくことが失敗回避の鍵です。
スペースが足りない場合は、靴を斜めに収納する棚を使うなどの工夫で奥行きを節約することも可能です。

圧迫感を防ぎコストを抑えるロールスクリーン活用

「中身は見せたくないけれど、扉をつけると狭くなるし開閉が面倒」という方には、ロールスクリーンの設置がおすすめです。
建具としての扉を設置するよりも数万円単位で費用を安く抑えられるうえ、開けっ放しにしても邪魔になりません。
来客時だけサッと下ろして目隠しし、普段は上げておけば、通気性も良く湿気対策にもなります。
壁紙の色に合わせたスクリーンを選べば、壁と同化して玄関を広く見せる効果も期待できます。

狭小スペースを活用したリフォーム成功事例

最後に、実際に狭いスペースをうまく活用してシューズクロークを実現した事例をご紹介します。

マンション玄関にオープン棚を設置し収納力を倍増させた事例

築20年のマンションにお住まいのA様邸では、備え付けの下駄箱が小さく、入りきらない靴が玄関に溢れていました。
そこで、廊下側の壁を少し後退させ、玄関土間の幅を広げる工事を実施。
あえて扉を設けないオープンタイプの可動棚を天井まで設置しました。
扉がないことで圧迫感がなくなり、ワンアクションで靴が出し入れできるため、お子様も自分で靴を片付ける習慣がつきました。
最下段は土間続きにして、濡れた長靴やボールをそのまま置けるように工夫されています。

2畳のスペースにコート掛けも備えた戸建ての施工例

玄関横の納戸として使っていた2畳のスペースを、シューズクロークにリフォームしたB様邸の事例です。
壁面には靴用の可動棚をたっぷりと配置し、家族4人分の靴をすべて収納。
さらに、一角にはハンガーパイプを設置して「コートクローク」としての機能も持たせました。
花粉やウイルスを室内に持ち込みたくないという要望から、帰宅してすぐに上着を掛けられる動線を実現。
換気扇も新たに設置し、ニオイのこもらない快適な収納スペースへと生まれ変わりました。

まとめ

シューズクロークのリフォームは、単に収納を増やすだけでなく、散らかりがちな玄関を常に美しく保ち、日々の生活動線をスムーズにする大きなメリットがあります。
費用は20万円〜80万円程度が目安ですが、既存スペースの活用や扉の有無で調整が可能です。

  • マンションや狭い玄関でも、1畳あれば設置可能。
  • 動線重視ならウォークスルー型、収納量重視ならウォークイン型。
  • 湿気対策と収納したい物のサイズ確認は必須。

まずは、ご自宅の玄関でどのようなレイアウトが可能か、リフォームのプロに現地調査を依頼してみてはいかがでしょうか。
家族構成やライフスタイルにぴったりのプランが見つかるはずです。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万件を超える施工を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったリフォームプランをご提案します。
今なら「リフォームまるわかり大辞典」を無料進呈中です。お問い合わせ・資料請求は、webサイトからお気軽にご連絡ください。

この記事を書いた人
yamane_mktg
山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

山根木材リモデリングウェブサイト

人気の記事

  • スロープの最適な勾配とは?計算方法や測り方、リフォーム費用も紹介

    2024/01/12

    スロープの最適な勾配とは?計算方法や測り方、リフォーム費用も紹介

  • 青空の下祈る子ども

    2023/11/16

    起工式とは?挨拶と流れや着工式・地鎮祭との違いを解説

  • 3LDKマンションのリフォーム費用は? 予算別にできることや実例を紹介

    2024/02/22

    3LDKマンションのリフォーム費用は? 予算別にできることや実例を紹介

  • 赤いソファが印象的な古民家リフォーム

    2024/01/15

    古民家リフォームで必要な耐震補強とは?費用相場や注意点を解説

  • 壁紙・クロス張り替えリフォームの費用相場は?安く抑える6つの方法

    2024/01/31

    壁紙・クロス張り替えリフォームの費用相場は?安く抑える6つの方法