土間リフォームの人気事例と活用アイデア
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玄関拡張によるシューズクロークと収納力向上
土間リフォームの中で最も人気が高いのが、既存の玄関スペースを広げて収納力を強化するプランです。
特に「土間収納(シューズクローク)」を新設することで、玄関周りの散らかりを解消したいというニーズが急増しています。
土間収納には主に4つのタイプがあります。
扉のない「オープンタイプ」は出し入れがしやすく開放的です。
扉付きの「クローズドタイプ」は生活感を隠せるためスッキリとした印象を保てます。
人が中に入れる「ウォークインタイプ」は収納力が抜群ですし、玄関から室内へ通り抜けられる「ウォークスルータイプ」は帰宅後の動線が非常にスムーズになります。
具体的な活用メリットとしては、お子様のベビーカーや外遊びのおもちゃ、趣味のゴルフバッグやキャンプ用品など、泥や汚れがついた物をそのまま屋内に持ち込める点が挙げられます。
また、スポーツ自転車をスタンドごと置いたり、濡れたレインコートや花粉のついた上着を一時的に掛けたりするスペースとしても重宝します。
ゴミ出しの日までの一時保管場所としても活用できるため、室内を清潔に保つことができます。
和室をインナーテラスや通り土間に変更する間取り
近年、ライフスタイルの変化に伴い「使わなくなった和室」を有効活用したいという相談が増えています。
その解決策として注目されているのが、和室を解体して玄関とつなげ、広々とした「通り土間」や「インナーテラス」に変更するリノベーションです。
古い日本家屋や古民家に見られるような、玄関から勝手口まで抜ける通り土間は、風通しが良く夏場を涼しく過ごせるというメリットがあります。
これを現代の住宅に取り入れることで、自転車のメンテナンススペースや、DIYの作業場として活用できる多目的な空間が生まれます。
また、日当たりの良い南側の和室を土間仕上げのインナーテラスに改装すれば、天候を気にせず洗濯物を干したり、観葉植物を育てたりするサンルームのような使い方も可能です。
畳から土間コンクリートやタイルへの変更は、家の雰囲気をガラリと変え、モダンでスタイリッシュな空間を演出する効果もあります。
特に中古住宅を購入してリノベーションを行う若い世代を中心に、土間のある家づくりは非常に人気が高まっています。
リビングと直結する土間キッチンや趣味スペース
リビングダイニングと一体化した土間スペースを作ることも、近年のリフォームトレンドの一つです。
例えば、キッチンの床を土間にする「土間キッチン」は、水ハネや油汚れを気にせずゴシゴシ床掃除ができるため、料理好きな方やプロ仕様の厨房を目指す方に好まれています。
また、リビングの一角を土間にして、屋外の庭やテラスとフラットにつなげる設計も人気です。
窓を開け放てば、内と外の境界が曖昧になり、実際の面積以上に広がりを感じられる開放的なリビングが実現します。
この空間は、愛犬や愛猫のトイレスペースや食事場所としても最適です。
フローリングに比べて汚れや傷に強く、掃除がしやすいため、ペットと暮らす家庭にとってもメリットが大きいリフォームと言えます。
さらに、薪ストーブやペレットストーブを設置する場合も、耐火性とメンテナンス性に優れた土間仕上げが適しています。
冬場は土間が蓄熱体の役割を果たし、部屋全体をじんわりと暖める効果も期待できます。
このように、土間は単なる通路や収納ではなく、暮らしを豊かにする「趣味と実益を兼ねた空間」として再評価されています。
パターン別リフォーム費用相場と工期目安
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玄関土間の拡張とタイル張り替えは30万円から
一戸建てにおいて、既存の玄関土間を少し広げたり、古くなったタイルを張り替えたりする小規模なリフォームの場合、費用相場は30万円から50万円程度が目安となります。
工期は1週間から2週間程度を見ておくとよいでしょう。
内訳としては、既存の床材の解体撤去費用、下地調整、新しいタイルの材料費と施工費などが含まれます。
ここに土間収納(シューズクローク)を新設するための棚の造作や、間仕切り壁の設置を追加する場合は、さらに10万円から30万円程度の費用が加算されます。
収納棚を設置する際は、可動棚にすることで将来的に収納する物が変わっても柔軟に対応できます。
また、コストを抑えるために、棚の設置などはDIYで行い、下地工事や土間の仕上げのみをプロに依頼するという方法もありますが、美観と耐久性を考慮するとトータルで依頼する方が安心です。
和室や居室を土間に変更する場合は50万円から100万円
和室や洋室などの居室を解体して土間に作り変えるリフォームは、床下の構造を大きく変更する必要があるため、費用は高くなる傾向があります。
一般的には6畳程度の広さを土間にする場合で、50万円から100万円程度が相場となります。
この工事では、畳やフローリングだけでなく、その下の根太や大引きといった木下地を撤去し、地面に砕石を敷いてコンクリートを打設する基礎工事が必要になります。
さらに、断熱材の施工や、壁や天井の補修、コンセントの移設なども発生します。
特に重要になるのが断熱工事です。
居室だった場所を土間にすると、床下からの冷気が直接伝わるようになり、家全体の断熱性能が下がるリスクがあります。
そのため、土間コンクリートの下に断熱材を敷き込む基礎断熱や、立ち上がり部分の断熱補強を行う費用も見積もりに含めておく必要があります。
古民家などで基礎がしっかりしていない場合は、補強工事も必要となり、費用が100万円を超えるケースも珍しくありません。
土間からフローリング部屋への変更は20万円から40万円
逆に、使い勝手の悪い古い土間を暖かいフローリングの部屋に変更したいというニーズもあります。
この場合のリフォーム費用は、20万円から40万円程度が目安となり、土間を作る工事に比べると比較的安価に済むケースが多いです。
工事の手順としては、既存の土間床の上に木組みの下地を作り、その間に断熱材を充填した上でフローリングを貼るのが一般的です。
既存の土間を解体する必要がないため、廃材処分費や解体工賃を抑えることができます。
ただし、天井高には注意が必要です。
土間の上に床を作る分、床の位置が上がるため、天井が低く感じられることがあります。
また、玄関ドアや掃き出し窓との高さ関係の調整が必要になる場合もあり、建具の交換が発生すると費用が追加でかかることもあります。
リフォーム後の使い勝手をシミュレーションし、段差や天井高に問題がないか事前に確認することが大切です。
マンション玄関土間のリノベーション費用
マンションにおける土間リフォームは、構造上の制約や管理規約によって工事内容が制限されることが多く、費用にも幅があります。
玄関のたたき(土間部分)のタイルを張り替えるだけであれば10万円から20万円程度で済みますが、廊下や洋室の一部を取り込んで土間を拡張するような大規模なリノベーションの場合は、50万円から100万円以上の費用がかかることもあります。
マンションの場合、床下に配管や配線が通っていることが多く、土間を広げることでそれらの移設が必要になるケースがあります。
また、二重床構造の場合は床下の空間を利用できますが、直床構造の場合はコンクリートスラブ(躯体)を削ることができないため、段差の解消が難しいことがあります。
さらに、マンションでは資材の搬入や廃材の搬出にエレベーターを使用する必要があり、養生費や運搬費が一戸建てに比べて割高になる傾向があります。
管理組合への申請手続きなども含め、トータルでのコストと工期をしっかりと確認しておくことが重要です。
床材の種類と特徴およびメンテナンス性
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モルタルと土間コンクリートの質感とひび割れリスク
土間リフォームで非常に人気が高いのが、モルタル仕上げや土間コンクリート仕上げです。
継ぎ目のないフラットな表面と、無機質でクールな質感が、インダストリアルなインテリアやモダンな空間によくマッチします。
メリットは、シンプルな見た目と掃除のしやすさです。
ほうきで掃くだけで埃を取り除け、水拭きも可能です。
しかし、最大のデメリットとして「ひび割れ(クラック)」が発生しやすい点が挙げられます。
乾燥収縮や建物の揺れによって、どうしても細かなヒビが入ることがあります。
これを「味わい」として捉えられる方には向いていますが、綺麗な状態を保ちたい方には不向きかもしれません。
対策として、防塵塗装やクリア塗装を施すことで、表面の強度を高め、汚れの染み込みを防ぐことができます。
また、ひび割れを目立たせないために、あらかじめ目地を入れておくデザインも有効です。
デザイン豊富な磁器タイルと塩ビ製フロアタイル
実用性とデザイン性を兼ね備えた素材として最も一般的なのが「タイル」です。
特に磁器質タイルは非常に硬く、傷や摩耗に強いのが特徴です。
吸水性が低いため汚れが染み込みにくく、デッキブラシでゴシゴシ洗えるなどメンテナンス性にも優れています。
色や柄、サイズも豊富で、滑りにくい加工が施された製品も多くあります。
一方、コストを抑えたい場合におすすめなのが「塩ビ製フロアタイル(クッションフロアなど)」です。
本物の石や木のようなリアルなプリント技術が進歩しており、一見すると本物と見分けがつかないものもあります。
施工が簡単でカッターでカットできるため、DIYでのリフォームにも向いています。
ただし、磁器タイルやコンクリートに比べると熱や傷に弱く、質感の重厚さでは劣るという点は理解しておく必要があります。
高級感を演出する天然石と洗い出し仕上げ
ワンランク上の上質な空間を目指すなら、天然石や洗い出し仕上げがおすすめです。
御影石や大理石などの天然石は、独特の重厚感と高級感があり、玄関の品格を大きく高めてくれます。
ただし、素材自体が高価であり、施工にも高い技術が必要なため、費用は高額になります。
また、石種によっては酸に弱かったり、水分を吸いやすかったりするものもあるため、適切なコーティング処理が必要です。
「洗い出し」は、セメントや樹脂に砂利や玉石を混ぜて塗り、乾ききる前に表面を水で洗い流して石の頭を露出させる伝統的な左官技法です。
和風建築や古民家のリフォームによく合いますが、モダンな住宅のアクセントとして採用されることも増えています。
滑りにくく、汚れが目立ちにくいのがメリットですが、表面の凹凸に埃が溜まりやすいため、こまめな掃き掃除が必要です。
土間のデメリットである寒さと段差の解消対策
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基礎断熱や床暖房による冬場の底冷え防止
土間リフォームにおける最大の懸念点は「冬場の寒さ」です。
コンクリートやタイルは熱伝導率が高く、外気や地中の冷たさをダイレクトに伝えてしまいます。
この底冷え対策を怠ると、せっかくのリフォームが失敗に終わってしまいかねません。
最も効果的な対策は、土間のコンクリートの下にスタイロフォームなどの断熱材を敷き込む「基礎断熱」を行うことです。
さらに、土間の立ち上がり部分(基礎の側面)にも断熱材を施工することで、外気からの冷気の侵入を大幅にカットできます。
予算に余裕がある場合は、土間コンクリートの中に温水パイプや電気ヒーターを埋め込む「土間床暖房」の導入を強くおすすめします。
足元からじんわりと暖まる輻射熱の効果で、広い土間空間でも快適に過ごすことができます。
特にリビングと一体化した土間や、長時間作業をするスペースとして使う場合は、床暖房があるだけで快適性が格段に向上します。
湿気対策としての調湿建材と換気計画
土間収納やウォークインクローゼットのような閉じた空間は、空気が滞留しやすく、湿気やにおいがこもりやすいというデメリットがあります。
濡れた靴や傘、汗のついたスポーツ用品などをそのまま放置すると、カビや嫌なニオイの原因となります。
対策としては、窓を設けて自然換気を促すか、換気扇(24時間換気システム)を設置して強制的に空気を循環させることが重要です。
また、内装材に「エコカラット」のような調湿機能や消臭機能を持つ壁材を採用するのも非常に効果的です。
これらの建材は、湿度が高い時は湿気を吸い、乾燥している時は放出する働きがあるため、結露の防止にも役立ちます。
電動自転車のバッテリー充電用や、除湿機・サーキュレーターを使用するために、土間収納内にコンセントを設置しておくことも忘れないようにしましょう。
高齢者に配慮したバリアフリーとスロープ設置
土間は一段下がった構造になるため、どうしても室内との間に「段差」が生じます。
若い世代にとっては気にならない段差でも、高齢者や小さなお子様にとっては転倒のリスクとなります。
将来の暮らしを見据えて、バリアフリーへの配慮をしておくことが大切です。
具体的な対策としては、上がり框(かまち)の高さを低く設定する(例えば10cm以下など)、手すりを設置して昇降をサポートする、あるいは式台(しきだい)と呼ばれる踏み台を設けて段差を分割する方法などがあります。
スペースに余裕があれば、階段ではなくスロープを設置することで、車椅子やベビーカーでもスムーズに出入りできるようになります。
スロープを設置する場合は、勾配が急になりすぎないよう、十分な長さを確保する必要があります。
一般的に車椅子で自走できる勾配は1/12以下とされています。
マンション施工の制約とDIYの限界
[h3]マンション管理規約における遮音規定と共用部範囲 マンションで土間リフォームを行う際は、管理規約を必ず確認しなければなりません。
特に注意が必要なのが「遮音規定」です。
多くのマンションでは、階下への騒音トラブルを防ぐため、床材の遮音等級(LL-45など)が定められています。
土間コンクリートやタイルは音が響きやすいため、遮音マットを下地に敷くなどの対策が求められる場合があります。
また、玄関ドアや窓サッシ、バルコニーは「共用部」にあたるため、勝手に交換したり、穴を開けたりすることは基本的に禁止されています。
玄関土間を広げる際に、玄関ドアの位置を移動することはできません。
さらに、パイプスペース(PS)などの配管類も移動できないことが多いため、これらの位置によって土間の拡張範囲が制限されることがあります。
工事を始める前に、必ず管理組合への申請と承認が必要です。
DIY可能な塗装範囲とプロに依頼すべき左官工事
費用を抑えるためにDIYでリフォームを行いたいと考える方も多いでしょう。
しかし、土間リフォームには「DIYでできる範囲」と「プロに任せるべき範囲」があります。
壁の珪藻土塗りやペンキ塗装、可動棚の設置、クッションフロアを敷くといった作業は、比較的難易度が低く、DIYでも十分に対応可能です。
自分好みの空間を作り上げる楽しみも味わえます。
一方で、既存のコンクリートの解体(ハツリ工事)、新たな土間コンクリートの打設、タイルの圧着貼りなどは、専用の工具と高度な技術が必要です。
特に水勾配(水はけのための傾斜)の調整や、下地の水平を出す作業は素人には非常に難しく、失敗すると水たまりができたり、タイルが剥がれたりする原因になります。
基礎的な工事や仕上げの美しさが求められる部分は、経験豊富なプロの職人に依頼することをおすすめします。
まとめ
土間リフォームは、収納力の向上だけでなく、和室の有効活用やおしゃれな空間作りなど、住まいの可能性を大きく広げる手段です。
費用は30万円程度の小規模なものから、断熱や間取り変更を伴う100万円規模のものまで様々です。
寒さ対策やマンションの制約、床材の選び方など、注意すべきポイントを理解した上で、ライフスタイルに合った最適なプランを検討してください。
山根木材では、豊富な経験と実績に基づき、お客様一人ひとりにぴったりの土間リフォームをご提案いたします。
玄関周りの収納にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。







