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外壁の補修・修理にかかる費用は?工期や安く抑えるコツを解説

  • 作成日:2025/08/22
  • 更新日:2025/08/22
  • 編集者:山根木材メディア編集部
外壁の補修・修理にかかる費用は?工期や安く抑えるコツを解説

外壁は長く安心して暮らせる住まいを守る重要なものです。
しかし、築年数の経過とともに自然と劣化していくため、適切なタイミングでの補修・修理が必要です。

そこで今回は、外壁の補修・修理について、工事内容別の費用相場を解説します。
外壁の補修・修理が必要なサインや費用を抑える方法もご紹介しますので、ぜひご覧ください。

外壁の補修・修理が必要になる目安は約10年

家の模型の屋根の塗装を塗っている

外壁は、基本的に10年程度で補修・修理が必要になります。
外壁にはサイディングやモルタル、コンクリート、ALCパネル、タイルなど様々な種類があります。
補修や修理が必要になる厳密なタイミングは素材によっても異なりますが、いずれにしても、毎日風雨や紫外線にさらされるため、10年ほど経てば劣化するものです。

なお、塗装の耐久性が低かったり、潮風に当たりやすい立地だったりする場合は、10年未満でも補修・修理が必要になることがあります。
ほかにも劣化のサインが見える場合は10年経っていなくてもメンテナンスが必要です。

外壁の劣化症状については次で詳しく解説するので、心当たりがある場合は早めに補修・修理をご検討ください。

【工事内容別】外壁の補修・修理にかかる費用

電卓の上に置かれている家の模型の隣にリフォーム用の工具が置かれている

外壁に以下のような劣化症状が見られたら、外壁の補修・修理が必要です。

  • ひび割れ(クラック)
  • 目地(コーキング)の劣化
  • チョーキング
  • サビ
  • 穴・へこみ・傷
  • カビ・コケ・藻
  • 浮き・膨らみ・はがれ

劣化の種類によって、補修・修理の内容や費用が変わります。
主な劣化症状ごとに詳しく解説します。

ひび割れ(クラック)

白い壁がひび割れを起こしている様子

外壁にひび割れ(クラック)がある場合は、補修・修理が必要なサインです。
外壁のひび割れは10〜15年程度で発生しやすく、塗膜の劣化、外壁の乾燥、地震による振動などが主な原因です。

なお、一口にひび割れといっても「ヘアークラック」や「構造クラック・開口クラック」などがあり、種類により緊急度や工事内容・費用は異なります。

【ヘアークラック】

広い壁に発生しているヘアークラック

  • 幅3㎜以下、深さ4㎜以下のひび割れで、外壁の表面だけに髪の毛程の細いひびが入った状態
  • 建物の構造への影響は小さく、緊急度は低い
  • シール充填(コーキング)や塗装で補修可能

ヘアークラックの補修・修理の費用・工期は以下の通りです。

作業 費用 工期
シール充填 約70~120万円(30坪) 約7~14日
塗装 約300~1,500円/m 約半日~1日

【構造クラック・開口クラック】

白い壁に発生している構造クラック

  • 幅3㎜以上で外壁内部から割れている状態
  • 建物の構造への影響が懸念されるため、緊急度が高い
  • 補修方法はカット工法(Vカット、Uカット)や樹脂注入工法

構造クラック・開口クラックの補修・修理の費用・工期は以下の通りです。

作業 費用 工期
カット工法 約1,500~3,000円/m 約1~2日
塗装 約3000〜4000円/m 約1~3日

目地(コーキング)の劣化

外壁のコーキングが剥がれている様子

外壁材の隙間に充填されるコーキング(目地/シーリング)がひび割れたり、劣化して痩せてきたりした場合は、新しいコーキング材への打ち替えが必要です。
コーキングの補修方法には「打ち替え」と「打ち増し」という2つの方法があります。

まず打ち替えとは、劣化した既存のコーキング材を取り除いたうえで、新しいコーキング材を充填することです。
一方、打ち増しとは既存のコーキング材の上から新しいコーキング材を充填する方法を指します。
それぞれの費用は以下の通りです。

補修方法 費用
打ち替え 約900~1,200円/m
+既存のコーキング材の撤去代約1~3万円
打ち増し 約500~900円/m

打ち増しの方がコストは低いですが、2〜5年程度で再度メンテナンスが必要になります。
打ち変えなら10年程度もつため、長い目で見てどちらが良いか検討することがポイントです。

チョーキング

白い壁でチョーキングが発生している様子

チョーキングとは、外壁の塗膜が劣化し、触れると顔料がチョークのような粉状になって手につく状態をいいます。
特に太陽光が当たりやすい場所は塗膜が劣化しやすく、部分的にチョーキングが発生しがちです。
外壁の一部を見て「チョーキングはない」と判断すると見落としてしまいがちなので、外壁全体をよく確認してみましょう。

チョーキングが発生した外壁は、高圧洗浄を行った後に全体の再塗装をする必要があり、費用相場は以下の通りです。

作業項目 費用
高圧洗浄 約200~500円/㎡
塗装 約1,700~5,000円前後/㎡

なお、上記の塗装費用はウレタン・シリコン・フッ素・ラジカルといった人気の塗料を使った場合のものです。
塗料の種類によっては、費用が変動する場合があります。

チョーキングが発生している外壁は、防水性能がなくなっています。
放置していると外壁にひびやはがれが発生し、雨漏りの原因になったり外壁の腐食につながったりするため、早めにメンテナンスしましょう。

サビ

白い壁の塗装が剥がれて錆が見えている様子

外壁の鉄・金属部に塗装された塗膜がはがれると、赤茶色のサビが発生します。
サビを放置すると穴が空き、内部が腐食するため、早めの対応が必要です。
メンテナンスではまず、サビや汚れ、古い塗膜を落とす「ケレン作業」を行います。
その後、サビ止め塗料を塗ってサビを予防します。

費用はケレン作業とサビ止め塗装をあわせて約500~2,000円/㎡です。
なお、サイディングが金属系で全体的にサビが多い場合は、サビを落とすよりも外壁材の張り替えをする方が良い可能性があります。
張り替えの費用相場は後ほど詳しく解説しますが、外壁全体を張り替えるのであれば150万〜250万円程度かかるでしょう。

穴・へこみ・傷

白い外壁に穴が空いている様子

物がぶつかるなどして、壁に穴やへこみ、傷ができることがあります。
こうした場合も、外壁の補修・修理を検討してみましょう。
補修では、まずパテなどで穴や傷を埋め、その後塗装をします。
この場合、費用相場は1箇所につき1〜6万円程度です。そのほか、部分的に外壁を貼り替える場合もあります。

外壁の穴や傷を放置していると、そこから雨水が内部に入り込み、雨漏りや内部の腐食につながることがあります。
小さな穴・へこみ・傷だからと放置せず、早めの対処が重要です。

カビ・コケ・藻

外壁に青カビが広がっている様子

外壁にカビやコケ、藻が発生している場合も、補修・修理を検討するべきです。
特に日当たりの悪い場所や湿気の多い場所に発生しやすいので、普段あまり目の届かないところも定期的にチェックしてみましょう。

カビやコケ、藻が部分的であれば、水洗いかスポンジで軽く磨くことで対処可能です。
それでも除去できない場合は高圧洗浄機を使うことがありますが、塗装がはがれることがあるので、プロの業者に任せることがおすすめです。
プロの業者に任せた場合、工期は1日程度で費用相場は以下の通りです。

作業項目 費用
高圧洗浄費 約200~500円/㎡
バイオ洗浄 500〜800円/㎡
養生や飛散防止ネット代など 養生や飛散防止ネット代 2~5万円

カビやコケ、藻が発生している箇所は、塗装の防水機能が低下していることがあります。
また、藻やコケから人体に悪影響のある黒カビが発生することもあるので早めの対処が必要です。

浮き・膨らみ・はがれ

白い外壁が剥がれている様子

築10年程度経つと、壁から塗装が浮いたり膨らんだり、はがれたりすることがあります。
こうした場合、雨漏りが起こりやすくなるのに加え、壁の一部がはがれて落下するおそれもあるので緊急度は高いと言えるでしょう。

外壁の浮き・膨らみ・はがれの補修方法は素材や状態により異なりますが、部分的な張り替えや塗装などを行うことが多いです。
塗装をする場合、費用は30坪あたり70〜120万円程度で、工期は7〜14日程度です。
内部まで影響が出ている場合は、下地の交換が必要な場合もあるでしょう。

なお、築2〜3年以内にこうした症状が現れた場合は、劣化ではなく施工不良が原因である可能性が高いです。
施工を依頼した業者に相談してみましょう。

外壁全体の修理にかかる費用目安

費用と書かれたポストイットを虫眼鏡で覗いており、まわrに電卓と家のパネルとおもちゃのお金が置かれている

建物の築年数が経ったり、劣化したりした場合、外壁全体の塗装や張り替えが必要になる場合もあります。
こうした場合の費用目安をみていきましょう。

外壁塗装

外壁全体を塗装する場合の費用相場は、60万円〜180万円です。
なお、使用する塗料のグレードや塗装面積によっても費用は変動します。
例えば断熱性のあるセラミックや防火性の高い無機などは性能が高く耐用年数も長いですが、その分高くなりがちです。

塗装で外壁を全体的に補修すると、雨漏りや腐食のリスクが下がるだけでなく、外観もきれいに保てます。
全体の塗り直しをするのであれば、これを機に塗料を変えてみるのもおすすめです。
詳細は依頼先の業者にご相談ください。

重ね張り

既存のサイディング(仕上げ用の板材)の上から新しいサイディングを張る重ね張りで全体を補修する場合、費用相場は100万〜220万円程度です。
既存のサイディングをはがす手間がなく、時間と手間を省けるため張り替えよりも費用を抑えられます。

ただし、重ね貼りの場合も外壁材の種類や外壁の面積により価格は変動します。
例えば窯業系や金属系は比較的安価ですが、樹脂系やタイルは高価な傾向です。

張り替え

既存のサイディングを取り除いて新しいサイディングに張り替える場合は、150万〜250万円が費用相場です。
重ね張りと同様、使用する外壁材の種類や面積により価格は変動します。

張り替えでは既存のサイディングを取り除く作業が必要で、なおかつ廃材が発生することから、重ね張りよりも費用がかさみやすくなります。
しかし、外壁の下地補修もしたい場合や、建物の重量が増して耐震性が落ちることを防ぎたい場合は張り替えがおすすめです。

外壁修理の実例集

ここからは、山根木材が手がけた外壁修理の実例を紹介します。
外壁の補修・修理によって自宅がどのように変化したのか、イメージする参考にしてみてください。

外壁リノベで古民家の印象を一新

古民家をリフォームしたモダンな平屋

奥様のご実家近くへの移住に合わせて古い平屋を購入し、安心して子育てができる家にリノベーションした実例です。
屋根はそのままでありながら、外壁を張り替え、ドアや窓の位置・形などを変更。
これにより、モダンで清潔な印象に生まれ変わりました。

ほかにも構造補強や防蟻処理を施し、高性能の断熱材やサッシを取り入れることで、耐震性能と断熱性能がアップ。将来にわたり安心して暮らせる住まいになりました。

塗り替えによって風格のある外観に

古民家をリノベーションした風格のある一軒家

建具の立て付けの悪さや冬の寒さ、湿気が多いことなどがきっかけとなったリノベーション実例です。
外壁を塗り替えることで、古き良き古民家らしい良さを残しつつ、明るく堂々とした印象になりました。
断熱材やペアガラス、防湿用のコンクリートを採用することで、悩みの種だった寒さや湿気なども解決。

さらに、田の字型に和室が隣接していた昔ながらの間取りは、和室の続き2間を残して中廊下や収納スペースを設ける形に変更。
現代のライフスタイルに合った間取りとなりました。

住み慣れた家を残して満足度の高い住まいにリフォーム

和と洋が調和するリノベーション後の一軒家

築30年で外壁などの劣化が気になってきたものの、住み慣れた家をなくしたくないとの思いからリフォームを実施した実例です。
外壁の補修・修理はもちろん、ご要望にお答えして外観も変更し、和風テイストだったお住まいが和と洋が調和したモダンなデザインになりました。

さらに日の入り方や動線を考慮した間取り変更により、暮らしやすさもアップ。
無垢材や特注の木材など素材にもこだわり、理想の住まいが実現しました。

外壁の補修・修理にかかる費用を抑える方法

costと書かれた木製キューブがコインの上に置かれていて段々と下がっている様子

外壁の補修・修理には費用がかかりますが、以下の方法で抑えられます。

  • 保険を活用する
  • 補助金を利用する
  • 屋根リフォームと同時に行う
  • アフターフォローが充実した会社に依頼する

それぞれについて解説します。

保険を活用する

地震や台風などの自然災害によって外壁修理が必要になった場合は、火災保険や地震保険を使えることがあります。

ただし、加入している保険によって具体的な保険金額や補償範囲は異なることがあるので、事前によく確認してみましょう。
また、原因となる自然災害から日が経ちすぎていると、保険の適用を受けられないことがあるので、この点についての確認も必須です。
手続きに関して不安な点がある場合は、保険会社への連絡・手続きをサポートしてくれる施工会社を探すことがおすすめです。

補助金を利用する

工事内容によっては、外壁の修理・補修で国や自治体の補助金制度を使えることがあります。
特に、環境に配慮した住宅へのリフォームを促進している自治体は多いため、断熱性アップや省エネ化につながる外壁塗装や外壁リフォームの補助金は要チェックです。

省エネや断熱を目的としない場合でも、一般的なリフォーム関係の補助金が使えることがあるので確認してみてください。
なお、補助金の種類は自治体やタイミングにより異なります。
また、着工前の申請が必要なケースや、予算に達し次第終了してしまうケースもあるので、詳しい利用方法や最新情報のチェックは欠かせません。

詳しくは施工会社に相談してみることもおすすめです。

屋根リフォームと同時に行う

外壁リフォームだけを行うのではなく、屋根リフォームも合わせて行うと、費用を抑えられることがあります。
外壁と同様、屋根も劣化するため、いつか修理・補修が必要になります。
それなら同時にリフォームしたほうが、足場を組む費用や業者の出張費などを抑えられるのです。

また、同時にリフォームすることでそれぞれのデザインを合わせやすくなるため、美観の点からも、同じタイミングでの工事はメリットが大きいと言えるでしょう。
ただし、外壁と屋根の状態によっては両方合わせて修理しなくても良いケースや、外壁のみ急ぎで修理すべきケースもあります。
同時にリフォームすべきかはケースバイケースなので、施工前に詳細な診断を受け、お住まいの状態にあったプランを立てるようにしましょう。

アフターフォローが充実した会社に依頼する

アフターフォローが充実した会社に依頼することも重要です。
外壁は定期的なメンテナンスが必要なので、数年経てば再び何らかの手入れが必要になります。
そうした時、アフターフォローの充実した会社なら比較的安くメンテナンスしてもらえる場合があるのです。

また、アフターフォローの充実している会社は、それだけクオリティに自信と責任を持っている優良会社だと考えられます。
そうした会社なら、リフォーム費用が相場から大きく外れることは少ないでしょう。
施工不良により、短期間で再工事が必要になるリスクも低いと考えられます。

事前にホームページなどで実績を確認し、見積もりを取って比較検討することがポイントです。

外壁の補修はDIYできる?

木の床の上にDIYと書かれたパネルが置かれている

外壁の劣化が軽度な初期段階であれば、DIYでの補修も可能です。
例えば以下のような補修であれば、DIYでもできるでしょう。

  • ヘアークラックにコーキング材を充填する
  • 一部塗装が剥がれた部分に塗装を施す
  • コケを高圧洗浄機で除去する

しかし、補修が甘いと外壁の耐久性が低くなります。
高圧洗浄機でコケだけでなく塗装も除去してしまうといった失敗も想定されます。
完全に補修できていないのに、DIYで対応できたと思い込んでそのまま放置してしまい、気付かないうちに外壁の劣化や腐食がさらに進むケースもあるでしょう。

外壁補修の施工には本来専門的な知識と技術が必要です。
さらに、高所での作業には怪我のリスクも伴うため、基本的にはプロの業者に補修を依頼するようにしましょう。

まずは自宅の外壁の状態を知り修理が必要かを確かめよう

住まいの外壁が劣化していると、雨漏りや構造の劣化につながるため、長く安心して暮らすためにも外壁の適切な補修・修理は重要です。
まずはご自宅の外壁の状態を把握し、必要なメンテナンスを検討してみましょう。

山根木材では、リフォーム前の住宅診断にて、ご自宅の状態を詳しく調査しております。
少しでも気になる点がある場合は、お気軽にご相談ください。

※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。

この記事を書いた人
yamane_mktg
山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

山根木材リモデリングウェブサイト

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