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注文住宅のトイレの選び方|家族に最適な間取りやトイレの種類

  • 作成日:2024/02/20
  • 更新日:2025/10/17
  • 編集者:山根木材メディア編集部
注文住宅のトイレの選び方|家族に最適な間取りやトイレの種類
目次

注文住宅のプランニングにおいて、トイレは毎日使う場所だからこそ、絶対にこだわりたい空間の一つです。
近年は自動洗浄や除菌機能付きなど、多機能なトイレが各メーカーから登場しており、選択肢はますます多様化しています。
しかし、選択肢が多いからこそ、「何を基準に選べばいいの?」「広さや間取りで失敗したくない…」と悩んでしまう方も少なくありません。
一生に一度の大きな買い物で後悔しないためには、ポイントを押さえた計画が不可欠です。
この記事では、注文住宅のトイレ選びでよくある後悔ポイントから、それを乗り越えるための具体的な選び方、気になる費用相場、人気メーカーの比較まで、家づくりを始める前に知っておきたい情報を網羅的に解説します。

この記事を読めば、あなたとご家族にとって最適なトイレを見つけるための、確かな知識が身につくはずです。

注文住宅トイレで後悔しがちな7つのポイント

シンプルなトイレ

まずは、先輩たちが注文住宅のトイレで「こうすればよかった…」と後悔しがちなポイントを7つご紹介します。
失敗事例から学ぶことで、あなたの家づくりに活かせるヒントがきっと見つかります。

狭くて圧迫感のある広さと収納不足

「コストを抑えるためにトイレは最小限の0.4坪にしたけど、座ると膝が壁に付きそうで圧迫感がすごい…」という後悔は非常によく聞かれます。
特に体格の大きいご家族がいる場合は注意が必要です。
また、
収納スペースを見落としてしまう失敗も多くあります。
トイレットペーパー12ロール、掃除用品、サニタリー用品などをしまう場所がなく、床に直置きになって生活感が出てしまうケースです。
吊り戸棚を付けたものの、高さが合わず使いにくいという声もあります。

対策 トイレの広さ最低でも0.5坪(1畳)を確保することを検討しましょう。
収納については、壁の厚みを活用したニッチ収納
や、タンクレストイレと合わせてカウンター下収納を設けるなど、設計段階で収納量を具体的に計画することが重要です。

生活動線を無視した間取りの位置

「リビングのすぐ隣にトイレを設置したら、テレビを見ている時に流す音が丸聞こえで落ち着かない」「寝室から遠すぎて、夜中にトイレへ行くのが億劫」など、間取り上の位置に関する後悔も深刻です。
来客中に家族が使いにくかったり、玄関から丸見えの位置で恥ずかしかったりするケースもあります。
また、家族の人数に対してトイレの数が足りないというのもよくある失敗です。
特に朝の忙しい時間帯は、トイレ待ちが発生してストレスの原因になります。

対策 トイレの位置は、リビングや寝室、ダイニングなど、音や臭いが気になる場所の隣は避けるのが基本です。
設計士と相談し、家族全員の生活動線や来客時の利用シーンをシミュレーションしながら最適な場所を見つけましょう。
家族が4人以上いる場合や2階建ての
一戸建てでは、各階に1つずつ、合計2つのトイレを設置するのが一般的です。

掃除のしにくい便器形状と床材

「デザインだけで選んだら、便器のフチ裏や凹凸に汚れが溜まりやすく掃除が本当に大変…」というのも、住み始めてから気づく後悔ポイントです。
特に、便器と床の接地面はホコリや汚れが溜まりやすく、掃除のたびにストレスを感じる原因になります。
また、床材に安価なクッションフロアを選んだ結果、溝に汚れが入り込んで黒ずんでしまったという
失敗もあります。
壁紙も、汚れや水はねに弱い素材を選んでしまうと、すぐにシミや黄ばみが目立ってしまいます。

対策 掃除の手間を減らすには、TOTOの「トルネード洗浄」のようなフチなし形状の便器や、LIXILの便座がリフトアップする機能など、掃除のしやすさに配慮された製品を選ぶのがおすすめです。
床材は、継ぎ目のないトイレ用のフロアタイルや、汚れに強いコーティングが施されたクッションフロアを選ぶと良いでしょう。

コンセントの位置と不足

意外と見落としがちなのがコンセントの位置と数です。
温水洗浄便座用のコンセントが便器の後ろの目立つ場所にあってホコリが溜まりやすい、冬場に小型のファンヒーターを使いたいのにコンセントがない、スマートフォンを充電する場所がない、といった後悔が挙げられます。
将来的に自動でフタが開くゴミ箱や、お掃除ロボットの基地を置く可能性も考えると、コンセントは非常に重要です。

対策 コンセントは、便器の真後ろを避け、便器の側面の床から少し高い位置など、ホコリが溜まりにくく掃除の邪魔にならない場所に設置しましょう。
将来的な使用シーンを考え、
2口以上のコンセントを確保しておくと安心です。
設計の最終確認段階で、必ず図面上のコンセントの位置をチェックしてください。

デザイン重視で実用性の低い手洗い器

「おしゃれな造作手洗い器にしたけど、洗面ボウルが浅すぎて使うたびに床が水浸しになる…」というデザイン優先の失敗も後悔ポイントです。
蛇口が短すぎて手が洗いにくかったり、石鹸を置くスペースがなかったりするケースも少なくありません。
また、
一体型トイレの後悔として、タンク上の手洗いが使いにくく、結局ほとんど使っていないという声もあります。子どもやお年寄りには、タンク上の手洗いは高さがあって使いにくい場合があります。

対策 手洗い器は、ショールームなどで実際に使い勝手を確認してから選ぶことが重要です。
デザイン性だけでなく、
ボウルの深さや大きさ、蛇口の長さが実用的かをチェックしましょう。
家族構成を考え、子どもでも使いやすい高さか、石鹸やタオル掛けを置くスペースはあるかまで考慮して計画することが、満足度を高めるカギです。

暗すぎる照明と換気性能の低さ

「窓がないトイレなので、照明を一つしか付けなかったら、隅の方が暗くて掃除の時に汚れが見えにくい」「換気扇のパワーが弱く、臭いや湿気がこもりがち…」といった、照明と換気に関する後悔です。
特に北側にトイレを配置した場合、日中でも薄暗くなりがちで、冬場は結露やカビの原因にもなります。
元記事の失敗事例にあったように、断熱性が低いと「トイレが暑過ぎる・寒過ぎる」という問題にもつながり、快適性を大きく損ないます。

対策 照明は、全体を照らすダウンライトだけでなく、手元や鏡を照らす間接照明などを組み合わせると、明るくおしゃれな空間になります。
換気扇は、24時間換気システムと連動させるか、人感センサー付きで自動的に作動するタイプを選ぶと消し忘れがなく安心です。
断熱材をしっかり施工してもらうことも、快適なトイレ空間には欠かせません。

壁紙・クロスの汚れやすさと臭い

トイレの壁紙は、尿の飛び散りによる黄ばみやシミ、手垢などで意外と汚れやすい場所です。
一般的なビニールクロスを選んだ結果、数年で汚れが目立ってきて後悔するケースがあります。
また、壁紙が臭いを吸着してしまい、掃除をしてもなんとなく臭いが残るという悩みも聞かれます。
臭いの問題は、ご家族だけでなく来客時にも気になるため、深刻な問題になりがちです。

対策 トイレの壁紙は、デザイン性だけでなく機能性も重視して選びましょう。
表面にフィルムがラミネートされた
汚れ防止機能付きの壁紙や、悪臭の原因物質を分解する消臭機能付きの壁紙がおすすめです。
腰壁の位置まで水や汚れに強いパネル材(キッチンパネルなど)を貼るのも、掃除が楽になり効果的です。

後悔しないためのトイレ選び5つのステップ

スタイリッシュなトイレ

数ある選択肢の中から自分たちにぴったりのトイレを見つけるために、以下の5つのステップで検討を進めていきましょう。
この手順で考えていけば、判断基準が明確になり、迷うことなく最適なトイレを選ぶことができます。

ステップ1 トイレの種類を決める(タンクレストイレ・一体型・組み合わせ)

まず、トイレの基本的な構造である「種類」から選びます。
トイレは大きく分けて「
組み合わせ便器」「一体型トイレ」「タンクレストイレ」の3種類があります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご家庭の状況に合ったものを選びましょう。

組み合わせ便器(分離型トイレ)

便器・タンク・便座(ウォシュレット)がそれぞれ独立している、昔からあるタイプのトイレです。

  • メリット 多くのメーカーから発売されており、価格が比較的安いのが最大の魅力です。
    便座部分が故障しても、その部分だけを交換できるため、修理費用を抑えられます。
  • デメリット 部品が分かれているため凹凸や隙間が多く、掃除に手間がかかります。
    また、他の種類に比べてサイズが大きく、貯水タンクに水が溜まるまで時間がかかることがあります。

一体型トイレ

便器・タンク・便座(ウォシュレット)が一体となっているトイレです。

  • メリット 組み合わせ便器に比べてタンクがコンパクトで、凹凸が少ないため掃除がしやすいのが特徴です。デザイン的にもすっきりしています。
  • デメリット 便座部分だけが故障した場合でも、原則としてトイレ全体を交換する必要があり、修理費用が高額になる可能性があります。

タンクレストイレ

その名の通り、水を溜める貯水タンクがないトイレです。
水道管と直接つないで水を流します。

  • メリット 非常にコンパクトでデザイン性が高く、トイレ空間を広く見せることができます。
    凹凸がほとんどないため、掃除も非常に簡単です。連続で水を流せるのも利点です。
  • デメリット 価格が高価になる傾向があります。
    また、水道の水圧を直接利用するため、水圧が低い高台の住宅やマンションの高層階など、設置できない場合があります。停電時には手動で水を流すなどの操作が必要になるモデルもあります。

ステップ2 メーカー(TOTO・LIXIL・パナソニック)の特徴を比較する

トイレの種類が決まったら、次はどのメーカーにするかを考えます。
日本では主に
TOTOLIXILパナソニックの3社が大きなシェアを占めており、それぞれに独自の特徴があります。
ショールームなどで実際に製品を見ながら比較検討するのがおすすめです。

  • TOTO トイレ業界のリーディングカンパニー。
    「きれい除菌水」や汚れが付きにくい「セフィオンテクト」など、衛生面を追求した高い技術力が魅力です。品質への信頼性が高く、安心して選びたい方におすすめです。
  • LIXIL デザイン性の高さと革新的な素材技術が強み。
    「アクアセラミック」素材は水アカを防ぎ、新品の輝きが長く続きます。多彩なカラーバリエーションがあり、インテリアにこだわりたい方から人気です。
  • パナソニック 家電メーカーならではの視点で開発された「アラウーノ」が有名。
    流すたびに泡で洗浄する「激落ちバブル」機能など、日々のお手入れを楽にする機能が充実しています。

各メーカーのより詳しい比較は、後の「人気3大メーカーTOTO・LIXIL・パナソニック徹底比較」の章で解説します。

ステップ3 譲れない機能(自動洗浄・節水・掃除のしやすさ)を選ぶ

次に、自分たちの暮らしに本当に必要な「機能」は何かを考え、優先順位をつけましょう。
最近のトイレには様々な便利機能が搭載されていますが、多機能になるほど
価格も上がります。

必ずチェックしたい基本機能

  • 節水性能 20年ほど前のトイレと比較すると、最新のトイレは1回に流す水の量が3分の1以下になっています。
    長い目で見ると水道代に大きく影響するため、節水性能は必ずチェックしましょう。
  • 掃除のしやすさ フチなし形状、便座のリフトアップ機能、汚れが付きにくい新素材など、各社が最も力を入れている部分です。
    掃除の負担をどれだけ減らしたいかで、選ぶべきグレードが変わります。

あると便利な快適機能

  • 自動開閉・自動洗浄 センサーが人を感知してフタが自動で開閉したり、立ち上がると自動で水が流れたりする機能です。衛生的で、流し忘れの心配もありません。
  • 温風乾燥 温水で洗浄した後、温かい風でおしりを乾かす機能です。
    トイレットペーパーの使用量を減らせます。
  • 脱臭機能 使用中に自動で臭いを吸引してくれる機能です。
    次に使う人へのエチケットとして人気があります。

ステップ4 空間全体のプラン(広さ・手洗い器・収納)を固める

トイレ本体だけでなく、空間全体をどう作り上げるかも非常に重要です。
広さ収納、手洗い器の有無は、トイレの快適性を大きく左右します。

  • 広さ 一般的な注文住宅では、0.5坪(1畳)が標準的な広さです。
    これより狭い0.4坪だと少し窮屈に感じ、手洗い器や収納を充実させたい場合は0.75坪あるとゆとりが生まれます。
  • 手洗い器 タンクレストイレを選ぶ場合は、別途手洗い器の設置が必要です。
    トイレ内に独立した手洗い器を設けるか、トイレの外の廊下や
    洗面所と兼用にするかを検討しましょう。
  • 収納 トイレットペーパーや掃除道具をすっきり見せるため、収納計画は必須です。
    壁埋め込み型の収納や、カウンター下のスペースを活用するなど、空間に合わせた収納を考えます。
  • 内装デザイン 壁紙や床材、照明によって空間の印象は大きく変わります。
    おしゃれなだけでなく、
    汚れにくく掃除がしやすい素材を選ぶのが後悔しないポイントです。

ステップ5 全体の予算(本体価格+工事費)を把握する

最後に、トイレ本体の価格設置費用を合わせた総額の予算を確定させます。
注文住宅の場合、トイレの費用は住宅全体の建築費に含まれることが多いですが、どのグレードのトイレを選ぶかによって金額は数十万円単位で変動します。
あらかじめトイレにかけられる予算の上限を決めておくことで、オプションの付けすぎなどを防ぎ、スムーズな製品選びが可能になります。
ハウスメーカーや工務店の標準仕様を確認し、そこからの差額がいくらになるのかを把握しながら計画を進めましょう。

トイレ本体と設置工事の費用相場

雲の壁紙等デザイン性の高いトイレ

家づくりにおいて、予算管理は最も重要な要素の一つです。
ここでは、トイレ選びに不可欠な
費用に関する具体的な情報を見ていきましょう。

トイレ本体の価格帯別(5万~15万・15万~25万・25万以上)特徴

新築のトイレ選びで最も気になるのが費用です。
トイレ本体の
価格は、機能やデザインによって大きく3つの価格帯に分かれます。

  • 普及価格帯(5万円~15万円) この価格帯は、基本的な機能を備えた組み合わせ便器が中心となります。温水洗浄便座は付属しますが、機能はシンプルです。
    節水性能は備えつつも、とにかくコストを抑えて
    設置したいという方におすすめです。
    ハウスメーカーの標準仕様として設定されていることも多い価格帯です。
  • ミドルグレード帯(15万円~25万円) この価格帯になると、人気のタンク一体型トイレや、デザイン性の高いタンクレストイレのエントリーモデルが選択肢に入ってきます。
    フチなし形状や自動洗浄機能、脱臭機能など、掃除のしやすさや快適性を高める機能が充実してくるのが特徴です。
    デザインと機能、
    価格のバランスが最も取れており、多くの方が選ぶ人気の価格帯です。
  • ハイグレード帯(25万円以上) TOTOの「ネオレスト」やLIXILの「サティス」に代表される、各社の最上位機種である高機能タンクレストイレが中心となります。
    自動開閉はもちろん、除菌機能やスマートフォン連携など、メーカーの最新技術が惜しみなく投入されています。
    見た目の美しさと最高の使い心地を両立でき、トイレ空間に徹底的にこだわりたい方向けの価格帯です。

設置・内装工事にかかる費用の内訳と総額目安

注文住宅のトイレにかかる費用は、トイレ本体代だけではありません。
設置費用や内装工事費も考慮する必要があります。
一般的な新規
設置工事費の相場は3万円~5万円程度です。
これには、給排水管の接続や便器の固定作業が含まれます。
さらに、壁紙(クロス)や床材(クッションフロアなど)の内装工事には4万円~6万円程度かかります。
もし、独立した手洗い器やカウンター、収納棚を造作する場合は、追加で
5万円~20万円以上かかることもあります。

つまり、トイレ空間全体を作るための総額は、「トイレ本体価格」+「設置工事費約5万円」+「内装工事費約5万円」=合計15万円~ が一つの目安となります。
例えば、20万円のタンクレストイレを選ぶと、総額は約30万円になる計算です。
この総額を把握しておくことで、予算オーバーを防ぎ、計画的な
家づくりを進めることができます。

予算を抑えるためのコストダウン方法

注文住宅の予算は限られているため、トイレで賢くコストダウンする方法も知っておきましょう。
最も効果的なのは
トイレ本体のグレードを見直すことです。
最新の最上位モデルにこだわらず、一つ下のグレードや昨年のモデルを選ぶだけで数万円単位の節約が可能です。
また、内装の仕様をシンプルにするのも有効です。
壁紙や床材を標準仕様の中から選んだり、複雑な造作収納ではなく既製品の吊戸棚を採用したりすることでコストを抑えられます。

手洗い器も、タンク付きトイレの手洗いカウンターを利用すれば、独立した手洗い器の設置費用をまるごと削減できます。
ただし、掃除のしやすさや節水性能といった、日々の暮らしの快適性やランニングコストに直結する機能まで削ってしまうと、後々の後悔につながる可能性もあるため注意が必要です。
どこにお金をかけ、どこを削るのか、優先順位をしっかり決めてからコストダウンを検討しましょう。

【0.5坪が標準】快適なトイレの広さと最適な間取り

トイレ本体と並行して考えたいのが、空間としての「広さ」と「間取り」です。
ここでは、
注文住宅で快適なトイレを実現するための空間設計のポイントを解説します。

広さ別(0.4坪・0.5坪・0.75坪)のメリット・デメリット

トイレの広さは、一般的に「坪」で表されます。
1坪は約2畳なので、0.5坪は約1畳のスペースです。
それぞれの
広さサイズ)の感覚とメリット・デメリットを掴んでおきましょう。

  • 0.4坪(約0.8畳)
    メリット 建築面積を最小限に抑えられ、コストを削減できます。
    デメリット かなりコンパクトなため、座った時に膝が前の壁に近くなるなど圧迫感を感じやすいです。
    収納スペースを確保するのが難しく、将来的な介助が必要になった場合のスペースもありません。
  • 0.5坪(約1.0畳)
    メリット 多くの注文住宅で採用される標準的な広さです。
    便器の前に立っても窮屈さを感じにくく、一般的な動作は問題なく行えます。
    壁埋め込み型の収納なら設置可能です。
    デメリット 独立した手洗い器や大きめの収納棚を置くと、少し手狭に感じるかもしれません。
  • 0.75坪(約1.5畳)
    メリット かなりゆとりのある空間です。
    カウンター付きの独立した手洗い器や、大きめの収納棚を自由に
    設置できます。
    観葉植物を置いたり、内装にこだわったりと、インテリアを楽しむ余裕も生まれます。
    車椅子での利用も検討できる
    広さです。
    デメリット トイレに割く面積が大きくなるため、他の部屋(洗面所や収納など)のスペースにしわ寄せが来る可能性があります。
    当然、建築コストも上がります。

失敗しないトイレの間取り上の位置

トイレの位置は、家族の快適な暮らしに直結する重要な要素です。
後悔しないために、以下のポイントを考慮して配置を決めましょう。

  • 音と臭いが気にならない場所 家族が集まるリビング・ダイニングや、静かに過ごしたい寝室の隣は避けるのが基本です。
    食事中や就寝中にトイレの排水音が聞こえると、想像以上にストレスになります。
  • 来客が使いやすく、プライベートと両立できる場所 玄関ホールなど、お客様を案内しやすい場所に配置するのがおすすめです。
    ただし、玄関ドアを開けてすぐ正面にあるなど、丸見えになる
    位置は避けましょう。
  • 帰宅動線や夜間の利用を考慮した場所 帰宅してすぐに使えるよう玄関の近くに配置したり、寝室から遠すぎない廊下に配置したりと、家族の生活動線をシミュレーションすることが大切です。
    特に、夜中に寝室からリビングを横切らないとトイレに行けない、といった
    間取りは避けたいところです。

独立手洗い器の設置に必要なスペース

タンクレストイレの採用などで、トイレ内に独立した手洗い器を設置したいと考える方も多いでしょう。
手洗い器には、壁に直接取り付けるコンパクトなタイプと、カウンターと一体になったタイプがあります。
おしゃれなカウンター付きの手洗い器を設置するには、最低でも0.75坪程度の広さが必要になります。
0.5坪のトイレに無理に設置すると、動線が狭くなり非常に使いにくくなってしまうため注意が必要です。
もし広さが確保できない場合は、トイレを出てすぐの廊下やホールに手洗い器を設ける「セカンド洗面台」という選択肢もあります。
これは、来客が気兼ねなく使える、帰宅後すぐに手が洗えるといったメリットもあり、近年人気の
間取りです。

人気3大メーカーTOTO・LIXIL・パナソニック徹底比較

ここでは、日本のトイレ市場を牽引する人気3大メーカーTOTOLIXILパナソニックの主力商品と特徴を、さらに詳しく比較していきます。

TOTOネオレスト・GG|きれい除菌水とセフィオンテクト

トイレメーカーの国内最大手であるTOTOは、衛生面へのこだわりが最大の特徴です。
代表的なタンクレストイレ「ネオレスト」やタンク式でもすっきりしたデザインの「GG」シリーズは、多くの
注文住宅で採用されています。
TOTOが誇る独自技術が「きれい除菌水」です。
これは、水道水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られる除菌成分を含む水で、使用前後に便器内に自動で吹き付け、見えない菌や
汚れを分解・除菌します。
これにより、面倒な掃除の手間を減らし、いつでも清潔な状態を保つことができます。

さらに、便器の表面には「セフィオンテクト」という特殊なコーティングが施されています。
陶器表面の凹凸を100万分の1mmのナノレベルで滑らかに仕上げることで、
汚れが付着しにくく、落ちやすくなっています。
この「きれい除菌水」と「セフィオンテクト」の組み合わせにより、
TOTOのトイレは長期的に美しさと清潔さを維持できるため、掃除の負担を減らしたいと考える新築オーナーから絶大な人気を誇ります。

LIXILサティス・リフォレ|アクアセラミックとパワーストリーム洗浄

LIXILは、デザイン性の高さと革新的な素材技術でTOTO人気を二分するメーカーです。
主力商品であるタンクレストイレ「サティス」は、そのコンパクトで美しいフォルムが魅力です。
LIXILのトイレを語る上で欠かせないのが、新素材「アクアセラミック」です。
これは、頑固な水アカや汚物の付着を防ぐ画期的な素材で、メーカーは「100年クリーン」を謳っています。
新品のツルツル感が長く続くため、
新築時のきれいな状態を保ちたいというニーズに完璧に応えます。
汚れ防止効果が非常に高いのが特徴です。

また、洗浄方式にも工夫があり、「パワーストリーム洗浄」は、強力な水流が便器鉢内のすみずみまで回り、少ない水でもしっかりと洗い流します。
デザイン面では、空間に馴染む多彩なカラーバリエーションも
LIXILの強みです。
TOTOが衛生機能の高さを追求する一方、LIXILは美しさと清掃性の持続力を両立させており、デザイン性を重視する家づくりにおいて有力な選択肢となるでしょう。

パナソニックアラウーノL150シリーズ|激落ちバブルとスゴピカ素材

家電メーカーであるパナソニックは、独自の視点からトイレ開発を行っています。
その代表が全自動おそうじトイレ「アラウーノ」シリーズです。
最大の特徴は、市販の台所用中性洗剤をタンクに補充しておくだけで、流すたびにミリバブルとマイクロバブルの2種類の泡が便器内をめぐり、汚れを強力に洗浄する「激落ちバブル」機能です。
この機能により、便器の輪じみ汚れが付きにくく、日々のお手入れが格段に楽になります。
また、便器の素材には、陶器ではなく「スゴピカ素材(有機ガラス系)」という水族館の水槽や航空機の窓にも使われる丈夫な素材を採用しています。

この素材は撥水性が高く、水アカが付着しにくいのが利点です。
さらに、便座と便器の隙間や段差がほとんどない設計のため、拭き掃除も簡単です。
家電メーカーならではの使いやすさと清掃性へのアプローチは、共働きで忙しい世帯などから高い支持を得ています。

機能・価格・デザインの比較一覧表

メーカー 代表的な独自技術 特徴 デザイン性 価格帯の目安(本体)
TOTO きれい除菌水
セフィオンテクト
トルネード洗浄
衛生面・除菌機能に非常に強い。
品質への信頼性が高い王道の選択肢。
スタンダードで
クリーンなデザイン。
15万円~40万円
LIXIL アクアセラミック
パワーストリーム洗浄
汚れ(特に水アカ)のつきにくさが秀逸。
デザイン性が高くカラーも豊富。
シャープでモダンなデザイン。 15万円~38万円
パナソニック 激落ちバブル
スゴピカ素材
トリプル汚れガード
泡洗浄で日々のお手入れを自動化。
家電メーカーならではの使いやすさ。
スタイリッシュで
先進的なデザイン。
18万円~35万円

Instagramで人気のおしゃれなトイレ実例10選

機能や選び方がわかったら、最後はデザインのインスピレーションです。
ここでは、Instagramなどで
人気の高い、おしゃれなトイレ空間の実例テーマを3つご紹介します。

造作カウンターで実現するホテルライクな空間

タンクレストイレと造作のカウンター手洗いを組み合わせることで、まるでホテルのような上質で落ち着いた空間を演出できます。
カウンターの素材に木やタイル、モールテックスなどを使ったり、間接照明を仕込んだりすることで、一気にデザイン性が高まります。
カウンター下に収納スペースを確保できるため、実用性も兼ね備えているのが人気の理由です。
来客にも自慢できる、ワンランク上のトイレ空間を目指す方におすすめです。

タンクレスで叶えるミニマルですっきりした空間

余計なものを置かず、シンプルさを追求したミニマルなトイレ空間も根強い人気があります。
主役となるのは、やはり
タンクレストイレのすっきりとしたフォルムです。
壁や床の色をホワイトやグレーなどのモノトーンで統一し、壁埋め込み型の収納や、ペーパーホルダー、タオルリングもミニマルなデザインのものを選ぶことで、洗練された印象になります。
ものが少ないため掃除がしやすく、清潔な空間を保ちやすいというメリットもあります。

アクセントクロスと照明で魅せるデザイン空間

トイレは比較的コンパクトなプライベート空間だからこそ、思い切った壁紙(アクセントクロス)やデザイン性の高い照明で遊び心を表現するのに最適な場所です。
リビングなどでは使いにくい大胆な柄や鮮やかな色の壁紙を一面だけに取り入れるだけで、空間の印象ががらりと変わります。
ペンダントライトやブラケットライトなど、デザイン性の高い照明器具を組み合わせれば、さらにおしゃれ度がアップ。自分たちらしい個性を表現したい方におすすめのスタイルです。

まとめ

注文住宅におけるトイレ選びは、単に設備を選ぶだけでなく、広さ間取り収納、デザインといった空間全体を計画することが成功のカギとなります。
この記事でご紹介した「後悔しがちなポイント」を避け、「選び方の5ステップ」に沿って検討を進めることで、きっとご家族全員が満足できる快適なトイレ空間を実現できるはずです。
トイレは毎日、そして長く使い続ける場所です。
だからこそ、初期の
費用だけでなく、日々の掃除のしやすさや使い心地といった長期的な視点を持って、じっくりと楽しみながら選んでいきましょう。

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この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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