住宅の日当たりと方角の考え方|方角ごとのメリット・デメリットを解説

  • 作成日:2024/02/20
  • 更新日:2024/05/13
  • 編集者:山根木材メディア編集部
住宅の日当たりと方角の考え方|方角ごとのメリット・デメリットを解説

理想通りの間取りや設備の住宅でも、日当たりの良し悪しで希望する生活が実現できないことがあるほど、日当たりは暮らし心地を大きく左右します。
今回の記事では、これからマイホームを建築する方に向けて、住宅の日当たりと方角についてまとめました。家族が希望する暮らしを送ることのできる方角は何か参考にしてください。

暮らし心地は日当たりに左右される

窓辺でソファに寝転がる男の子

マイホームでの暮らし心地は日当たりに左右されます。例えば、日の入らない薄暗いリビング、常に日陰で洗濯物が乾かない洗濯物干場ような家では、家族が快適に暮らすことは難しくなります。

日当たりは方角で決まる

当たり前のことですが、日当たりは自分で操作できません。そのため、住宅の日当たりを理想通りのものにするには、方角を意識する必要があります。
季節により多少異なるものの、太陽は東から昇り南を通って西に沈みます。この方角に合わせて住宅の向きや間取りを考えれば、家族の希望に沿った生活が実現可能です。

ただし、住宅密集地や、近くに背の高い建物があると状況は異なります。建築予定地の環境に合わせて、マイホームの最適な方角を考えていきましょう。

生活スタイルで適した方角は異なる

生活導線を意識したランドリールーム

家を建てる際「とにかく日当たりを良くしたい」と考える傾向がありますが、マイホームに最適な方角は家族の生活スタイルによって異なるため、必ずしも日当たりが良い住宅が最善とは言えません。

洗濯物干場を例にすると、洗濯物を干す時間が朝のご家庭は東側に、午後のご家庭は西側に洗濯物干場を設置すると、日の当たる時間が長くなり洗濯物がより乾きやすくなります。
さらに、ランドリールームを設置して洗濯物は室内干しするという方は、そもそも洗濯物干場の方角に気を配る必要がありません。

ランドリールームについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

南向きの家:1日を通して明るい

リビングダイニングで集まって遊ぶ家族

南向きの家は1日を通して明るいため最も人気があります。
天気の良い日であれば、日中は照明をつけなくても室内に十分な明るさがあります。

南向きの家のメリットとデメリット

南向きの家は人気があるため、購入価格や売却価格が高くなります。
明るい室内で過ごせるというメリットは大きいものの、夏の暑い時季には冷暖房費が上がる可能性も考えられます。また、日が当たる時間が長いため、家具や床が日焼けで退色しやすいというデメリットもあります。

南向きの家がおすすめの家族

南向きの家は洗濯物の量や回数が多い家族におすすめです。また、在宅勤務の方や専業主婦・主夫、ご高齢の方など、日中の在宅時間が長い方には、明るく暖かい南向きの住宅での暮らしがおすすめです。

北向きの家:直射日光が入らず暑くなり過ぎない

照明が印象的な落ち着いた雰囲気のリビングダイニング

北向きの家は他の方角と比較して日当たりが悪くなるため、北向きの家は人気がない思われがちですが、実際には北向きの家にもメリットがあります。

北向きの家のメリットとデメリット

北向きの家は、直射日光が室内に差し込まないため、夏に室温が上がり過ぎない、床や家具は日焼けしにくいなどのメリットがあります。しかし、冬は寒く、夏は湿気がこもりやすいなどのデメリットもあることから、事前に必要な対策を考えておく必要があります。
また、物件や土地の購入価格が安いという特徴も持っていますが、逆に、売却時には希望通りの売値が付かない可能性があります。

北向きの家がおすすめの家族

日中自宅で過ごすことが少ない方は、日当たりは大きな問題になりません。暑過ぎる環境や強い日差しを好まない方にも北向きの住宅は適しています。
また、手ごろな価格で建売住宅や土地を購入したい方も北向きの住宅がおすすめです。

東向きの家:午前中の日当たりが良い

明るい雰囲気のキッチンとカラフルな椅子のダイニングスぺース

東向きの家は朝から午前中にかけてよく日が当たります。
朝日を浴びて目覚めるという気持ちの良い1日のスタートが切れる住まいです。

東向きの家のメリットとデメリット

東向きの住宅は、正午には日が当たらなくなるため、夏は温度が上がりにくく過ごしやすい部屋になります。逆に、冬は午後には暗く寒い部屋になってしまいます。また正午を過ぎると洗濯物が乾きにくくなるため、洗濯物は朝に干しておく必要があります。

東向きの家がおすすめの家族

朝早く起きて洗濯物を干し、お昼までに乾かしたいという朝型のご家庭は東向きの住宅がおすすめです。
また、午後には外出しているが、午前中に在宅していることが多い方にも適しています。

西向きの家:夕方にかけて日当たりが良くなる

ソファの上で談笑する夫婦

西向きの家は太陽が沈む方向に向いているため夕方にかけて日が当たります。夏には暖められた地表により、日中最も気温が高くなる時間帯に西日が差すため、特に暑さを感じやすくなります。

西向きの家のメリットとデメリット

西向きの家は強い西日がデメリットになることもありますが、冬は西日が当たることで、夜まで暖かく過ごしやすいというメリットもあります。また、午後に洗濯物を干しても西日でしっかり乾かすことができます。

西向きの家がおすすめの家族

西向きの家は、朝はゆっくり眠りたい方や、日中の在宅が少ない方におすすめです。
また、朝よりも午後に家事をすることの方が多いご家庭にも適しています。

日当たりを良くする方法

希望通りの方角で住宅が建築できない際には、次のような方法で解決できる場合があります。

日当たりを良くしたい部屋を二階に設置する

例えばリビングを明るくしたい場合は、二階リビングの住宅がおすすめです。二階は日差しを遮るものが少ないため日当たりが良くなります。
特に、隣の家との距離が近い立地でマイホームを建築する際には、優先して日当たりを良くしたい部屋はどこか、家族で話し合っておきましょう。

窓を2方面に設ける

日当たりを良くしたい部屋を角部屋にし、窓を2方面に設けるという方法があります。
2つの方角から日を取り入れることで、部屋の日当たりを改善することができます。

大きめの窓を設置する

窓を2方面に設けることができない場合、大きな窓を設ければ、日差しの弱い方角でも効率よく日差しを部屋に取り入れることができます。また、高い位置に窓を設置することで、さらに改善が可能です。
窓の数や大きさ、設置場所を工夫すれば、住宅の明るさが大きく変わります。

明るい壁紙を選択する

壁紙の色は室内の明るさを左右します。黒のような明度の低い壁紙では、せっかく窓から取り入れた光も壁に吸収されてしまい、室内を明るくすることができません。
特に日当たりの悪い住宅では、明るい壁紙を選択して、日光を最大限に活用する必要があります。白い壁に光が反射すれば、少ない日差しでも部屋全体を明るくすることができます。

明るい照明を設置する

日当たりの改善が難しい場合には、明るい照明を取り入れて室内の雰囲気を変えることも解決策になります。
自然光に近い照明も販売されているため、家族好みの照明を導入し日当たりの問題を改善しましょう。

まとめ

明るい日差しを受けるソファと観葉植物

マイホームの日当たりは住宅が向いている方角の影響を受けます。
日当たりが良い南向きの住宅が人気ではありますが、家族の生活スタイルによっては必ずしも南向きの住宅が最適とは言えません。また、立地の問題で希望通りの方角が選択できない場合もあります。

この記事を参考に、方角ごとのメリットとデメリットを把握し、家族に適した日当たりや方角は何か考えてみてください。

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山根木材メディア編集部

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