自然素材の家のメリット・デメリット|後悔しないために知っておくべきこと

  • 作成日:2024/02/20
  • 更新日:2024/06/03
  • 編集者:山根木材メディア編集部
自然素材の家のメリット・デメリット|後悔しないために知っておくべきこと

自然素材の家では、室内にいながら自然の中で過ごしているような感覚でリラックスでき、またアレルギーやシックハウス症候群対策としても有効です。しかし、自然素材の家にはメリットのみでなくいくつかのデメリットも存在します。
今回の記事では、自然素材の家のメリットとデメリットについて詳しくまとめました。マイホームに自然素材を取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

自然素材の家に使われる自然素材とは何か

自然の中に丸太が並んでいる様子

自然素材の家に用いられる建材の代表的なものには、無垢材・漆喰・珪藻土・和紙などがあります。自然素材の家では、このような建材を積極的に取り入れて、可能な限り化学物質の使用を控えます。
また、どこまで自然素材を取り入れれば「自然素材の家」に該当するのかという基準はありません。

自然素材の家を建築するメリット

床に移る影

自然素材をマイホームに導入すれば、次のようなメリットが得られます。

アレルギーやシックハウス症候群のリスクを減らせる

自然素材の家の最も大きなメリットに「健康的な暮らしができる」という点があります。
自然素材は可能な限り化学物質を使用しないため、シックハウス症候群やアレルギーを発症するリスクを減らすことが期待できます。シックハウス症候群が人に与える影響には個人差があるものの、家族の健康を最優先に考えて自然素材を選択する方が増えています。

耐火性が高い

代表的な自然素材の壁材である漆喰や珪藻土は高い耐火性を備えています。そのため特別な性能を追加しなくても、火災発生時の延焼を抑えることができます。
また、万が一自然素材が燃えてしまった場合でも、煙に有害物質が含まれないことから、家族が避難する時間を確保することも可能です。

調湿性・消臭性を備えている

昔から日本の住宅に用いられる自然素材は、季節によって湿度が大きく変わる日本の気候に適した建材です。
無垢材・漆喰・珪藻土・和紙には調湿性や消臭性があり、生活で発生する湿気や臭いを吸収しながら、室内の湿度を外気の湿度に合わせて調節します。そのため、夏の湿気や冬の乾燥を防ぎ、どの季節でもマイホームで心地良く過ごすことができます。

自然素材の家を建築するデメリット

床にこぼれた牛乳を拭く手

自然素材の家には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。
ここでは、自然素材の家のデメリットについてまとめました。

建築コストが高額になりやすい

自然素材は工場で大量生産ができないことから一般的な建材と比較して割高です。また希少な素材の場合、搬入までに長い時間がかかることもあります。
予算・入居時期の両方が予定通りに進まない可能性が考えられるため、自然素材の家を建築する際には余裕ある予算とスケジュールを組んでおきましょう。

傷などの劣化が起こりやすい

自然素材の多くは劣化が起こりやすく、具体的には、無垢材は傷がつきやすく、漆喰や珪藻土は汚れを吸収しやすいという特徴があります。いつまでも新築のような住宅で暮らしたいと考えている方には、自然素材の家は適していない可能性があります。

適切なメンテナンスをする必要がある

自然素材の調湿性・消臭性は、埃などの汚れが蓄積することで損なわれてしまいます。自然素材は適切なメンテナンスをしなければ、高い性能を維持することはできません。また、素材ごとにメンテナンス方法が異なるため、事前に正しい情報を知っておくことが大切です。

自然素材の家に導入されることが多い素材

漆喰を用意する様子

ここでは、自然素材の家に導入されることが多い、漆喰・珪藻土・無垢材・和紙についての情報をまとめました。素材ごとの特徴を理解し、マイホームに適した自然素材を選定してください。

漆喰・珪藻土の壁

漆喰はサンゴ礁、珪藻土は珪藻の殻が原料の、内装や外装の壁に活用する自然素材です。調湿性と消臭性に優れ、通常の壁紙では表現できない独特な雰囲気を形にすることができます。
特に漆喰は非常に長い耐久性を所持しており、そのためお城やお寺の壁にもよく用いられています。

漆喰については、こちらの記事を参考にしてください。

無垢材の床

無垢材は天然木を切り出して、そのままフローリングなどに取り入れたものを指します。無垢材も調湿性と消臭性を持ち、その独特の柔らかい触り心地は格別なものがあります。

無垢材については下記の記事で詳しく説明しています。

和紙

和紙は、障子・襖・屏風などに使用される自然素材です。日本古来の材料を活用して作られ、独特の手触りと温かみを演出することができます。また、和紙も調湿性を持ち、丈夫で変色が少ないという特徴を持っていることから、最近では和紙を使用した壁紙や壁塗料も増えています。

後悔しない!自然素材の家を建築する際の注意点

自然素材の家を建築して後悔しないために、事前に以下のような注意点を把握しておきましょう。

マイホームに適した素材を厳選する

自然素材であれば、どの素材を取り入れても良いというわけではありません。自然素材にはそれぞれ特徴があり、適材適所で利用してこそ、その効果を十分に発揮することができるのです。例えば、漆喰や珪藻土は調湿性・消臭性に優れているものの、傷がつきやすいことから床材には適していません。

コストオーバーになってしまう場合には、家全体ではなく重要性の高い部屋のみに自然素材を取り入れるとコストを抑えることができます。自然素材はコストがかかるため闇雲に取り入れるのではなく、導入先や範囲を厳選しましょう。

正しいメンテナンスをする

自然素材にはそれぞれ適切なメンテナンス方法があり、誤ったメンテナンスでは変色や変形を招く可能性があるため注意が必要です。例えば、無垢材のフローリングに薬品が含まれたモップを使用した場合、フローリングが変色してしまうことがあります。導入する天然素材に合わせた正しいメンテナンスをしましょう。

経年変化を楽しむ

自然素材には傷や汚れがつきやすいものが多く、新築のような状態を長期間維持することは困難で、マイホームの経年変化を感じるスピードは通常の住宅よりも早くなります。

しかし、必ずしも経年変化が悪いものではありません。家族の成長とともに家も変わって行くと考えれば良いのです。傷や汚れのみでなく、経年変化による色合いも楽しむことができれば、自然素材の家は家族の思い出が詰まったものになります。

自然素材の家が適している人の特徴

アレルギーやシックハウス症候群のリスクを最小限に抑え、健康に気を配った暮らしを形にしたいという方、自然素材の床や壁の優しい雰囲気でリラックスした時間を過ごしたい方には自然素材の家が適しています。
また、オリジナリティ溢れる住宅を建築したいという方にも自然素材の家はおすすめです。

逆に、前述のとおり自然素材の家は通常の家よりも建築コストが高くなるため、限られた予算でコストパフォーマンスに優れた住宅を建築したいと考えている方には自然素材の家はおすすめできません。
また、日々のメンテナンスに時間を割けない方は、自然素材の家を負担だと感じてしまう可能性があるため、その場合には自然素材の家は避けた方が無難です。

まとめ

木のテイストを使ったキッチンスペースで話す親子

自然素材の家は、無垢材・漆喰・珪藻土・和紙などを積極的に活用することで化学物質の発生を抑え、アレルギーやシックハウス症候群になるリスクを最小限にします。また、室内にいながら自然の中で過ごしているような感覚でリラックスした生活が送れるでしょう。

この記事を参考に、家族に自然素材の家が適しているか考えてみましょう。
適した自然素材を取り入れれば快適な暮らしが実現可能です。

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この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

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