30坪で叶える平屋の間取りとは?快適な生活を実現するアイデア7選

  • 作成日:2024/02/15
  • 更新日:2024/03/08
  • 編集者:山根木材メディア編集部
30坪で叶える平屋の間取りとは?快適な生活を実現するアイデア7選

注文住宅を建てるなら、できるだけ長く快適に暮らせる家にしたいですよね。
小さなお子さんからお年寄りまで全世代が安心快適に過ごせる住まいとして、近年ますます人気が高まっているのが「平屋」です。

平屋は2階建てや3階建てとは異なり、生活のすべてがワンフロアで完結します。
必要な床面積は家族構成によって異なりますが、例えば家族4人でゆとりある暮らしをするなら「30坪」を1つの目安とするとよいでしょう。

この記事では、老後を見据えて長く快適に暮らせる30坪の平屋を建てたい人に向けて、間取りづくりのポイントや快適な生活を送るための間取りアイデアを紹介します。
山根木材がおすすめする平屋の間取りプランも紹介するので、理想の家づくりの参考にしてください。

30坪の平屋は家族3~4人にぴったりのサイズ!

30坪の平屋は、家族3~4人にぴったりのサイズといえるでしょう。その根拠は、国土交通省が定める「住生活基本計画」です。
住生活基本計画では豊かな住生活の実現を前提として、多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる世帯人数に応じた住宅の面積に関する水準として、以下のとおり「誘導居住面積水準」を提唱しています。

  一般型誘導居住面積水準 都市居住型誘導居住面積水準
  都市郊外および都市部以外の
戸建住宅居住を想定
都市の中心およびその周辺の
共同住宅居住を想定
単身者 55㎡ 40㎡
2人以上の世帯 25㎡×世帯人数+25㎡ 20㎡×世帯人数+15㎡
※世帯人数が4人を超える場合は上記の面積から5%を差し引く

出典:誘導居住面積水準(住生活基本計画(平成23年3月15日閣議決定)より抜粋)|国土交通省

戸建ては一般型に該当するため、次のような計算が成り立ちます。

世帯人数 計算式 居住面積水準
2人 25㎡×2人+25㎡ 75㎡(約23坪)
3人 25㎡×3人+25㎡ 100㎡(約30坪)
4人 25㎡×4人+25㎡ 125㎡(約38坪)
5人 (25㎡×5人+25㎡)-5% 142.5㎡(約43坪)

※世帯人数は3歳未満=0.25人、3歳以上6歳未満=0.5人、6歳以上10歳未満=0.75人として算定

以上のことから、3人家族でちょうどいい居住面積は30坪であることが分かります。
間取りだと、3LDKくらいです。新婚カップルや子どもが巣立った後の夫婦2人暮らしなら、かなりゆとりのあるサイズでしょう。

4人家族ではやや手狭に感じられるかもしれませんが、間取りの工夫次第で快適な暮らしは十分に可能です。

30坪で暮らしやすい平屋を建てたい!プランニング前に確認したい点とは?

注文住宅では、家づくりのプランニングを進める前にいくつか確認すべきポイントがあります。
ここでは、平屋を建てる際の確認点について解説します。

広い土地を確保できるか

延べ床面積30坪の家を建てる場合、平屋は同規模の2階建てよりも広い土地を必要とします。
2階建てなら1階部分15坪・2階部分15坪などと振り分けることができ、土地の面積が30坪に満たなくても延べ床面積30坪の家を建てることが可能です。

一方、平屋は生活に必要な空間をすべてワンフロアに配置するため、最低でも30坪の建築面積(建物が建てられる面積)を確保しなくてはなりません。

なお、土地には建ぺい率や容積率、用途地域ごとに各種の規制が設けられています。

例えば建ぺい率50%であれば、30坪の平屋を建てるには60坪の土地が必要です。
建ぺい率の算定基準となる建築面積には、カーポートや物置などの建築物も含まれるため、30坪の居住スペースを確保するとなると、さらに広い土地が必要になります。

土地が広くなるほど土地の購入費は高くなるので、予算内に収まるかどうかをしっかり考えることが大切です。

30坪の平屋を建てる際の予算の目安

近年、人件費や建材費の高騰などが要因となり、住宅の建築費は増加傾向にあります。
国土交通省の「住宅市場動向調査」によると、首都圏における注文住宅の建築費平均は、2011(平成23)年は2,847万円でした。
しかしながら、10年後の2021(令和3)年には4,077万円と約1.4倍になっています。
※出典:令和4年度 住宅経済関連データ|国土交通省

木造で平屋を新築する場合、建築費の相場は坪単価80~100万円程度が一般的です。
30坪だと2,400万円~3,000万円が目安となりますが、建築費の上昇を頭に入れて、少し多めの予算を立てておいたほうがよいかもしれません。

日当たりや風通しを確保できる環境か

平屋は建物の高さが低いため、2階建てや3階建てに比べて採光や通風を確保しづらい特徴があります。
日当たりや風通しの悪い家は昼間でも暗く、湿気のこもったジメジメした空間になりやすく、快適な住環境とはいえません。
特に正方形の建物は真ん中の部屋に日差しが届きにくく、風通しが悪くなりがちです。

さらに住宅密集地では、周囲の建物に日当たりや風通しが遮られてしまう可能性があるため、慎重なプランニングを意識したいところです。

対策としては、平屋の形状を工夫することがあげられます。
上空から見たときにL字型やコの字型になるような形状の建物にすれば壁面が多くなり、耐震的に問題のない範囲で大きな開口部を設けることができます。

建物に囲まれた部分を中庭やテラスにして大きな掃き出し窓を設置することで、家の中にたっぷりの日差しと風を取り入れることができ、快適な空間を実現できるでしょう。

高気密・高断熱の家づくりが可能か

気密性や断熱性の低い平屋は、冬は床下の冷気が、夏は屋根からの熱が室内に伝わりやすくなります。
さらに開放感を求めて天井を高くした場合は、空間が縦に広くなるため冷暖房の効率が下がり、冷暖房にかかる電気代や灯油代が高額になりがちです。

家づくりにおいて高気密・高断熱はもはや標準となりつつありますが、外気の影響を受けやすい平屋では特に欠かすことのできない仕様です。
ハウスメーカーや工務店を選ぶ際には、「高気密・高断熱の家づくりが可能か」を必ずチェックするようにしましょう。

プラスアルファの空間で暮らしの満足度アップ!取り入れたい間取りアイデア7選

平屋での生活は「家族のコミュニケーションが取りやすい」「生活動線がコンパクトにまとまる」「家の中での階段移動がなく安全」などメリットがいっぱいです。
さらに暮らしの満足度を高めるために、30坪の平屋に取り入れたいプラスアルファの間取りアイデアを7つ紹介します。

中庭・テラス

30坪の平屋は3人家族には最適な広さですが、4~5人家族になるとやや手狭に感じてしまうかもしれません。
そんなときは、LDKとのつながりを意識した中庭やテラスを検討してみましょう。
視線が外に抜けることで、実際の面積よりも広く感じやすくなります。

中庭は建物の壁に囲まれたプライベートな屋外空間です。
ガーデニングや家庭菜園を楽しんだり、ペットや子どもをのびのびと遊ばせたり、人目を気にすることなくさまざまな用途に利用できます。

中庭に室内の床と高さをそろえたウッドデッキを設けて、室内と一体感を感じられるアウトサイドリビングにするのも素敵ですね。
なお中庭への出入りには、掃き出し窓を利用するのが一般的です。大きな開口部を取ることで、家の中の採光性・通風性がアップするという効果もあります。

ビルトインガレージ

車好きな家族がいるなら、ビルトインガレージはいかがでしょうか。
車1台分の駐車スペースは5~7坪程度あれば設置が可能です。30坪の平屋でも居住スペースを大きく削ることなく、利便性の高い間取りが実現できます。

ビルトインガレージは、車好きな家族だけのものではありません。
家族にもメリットがあります。例えば玄関と駐車場が離れていると、車への移動が億劫に感じられることもあるでしょう。

室内とつながるビルトインガレージがあれば、雨の日に濡れることなく乗り降りできますし、たくさんの買い物をしてきたときにも便利です。

少し広めのビルトインガレージにすれば、収納スペースを確保できます。
アウトドア用品などの趣味のアイテムや自転車置き場としても重宝します。

ランドリールーム

30坪の平屋の家事動線をよりコンパクトにするために、ランドリールームを設置する人が増えています。

ランドリールームとは、洗濯機置き場と物干し場をコンパクトにまとめた間取りのことです。
洗濯物を畳んだりアイロンをかけたりできる作業台があれば、洗濯に関する家事を1カ所で手際よく終わらせることができます。
家族3~4人くらいなら、たたみ4畳程度(約2坪)あれば設置できるので、検討してみましょう。

室内干しは生乾き臭が気になることがありますが、それほど広いスペースではないため、サーキュレーターや除湿器を利用することでカラッと乾かすことができます。
特に花粉やウイルスが気になって外に干したくない人や、仕事などの都合で夜間に洗濯をしたい人におすすめです。

ファミリークローゼット

家族3~4人分の洗濯物をそれぞれのクローゼットにしまうのは、なかなか手間がかかるものです。
ファミリークローゼットを設けて収納場所を1カ所に集約すれば、より家事動線を短縮できます。

ファミリークローゼットとは、家族全員の衣類や靴・バッグなどの小物を収納するためのスペースのこと。
玄関脇に設置すれば、帰宅後すぐに着替えてからリビングに直行できたり、ランドリールームとつなげれば洗濯物の収納が楽になったりと、家族のライフスタイルに合わせた間取りにしましょう。

またウォークスルータイプにして出入り口を2カ所設ければ、クローゼット内を通路のように移動できるため、生活動線が短縮できます。
出かける際に必要なアウターや小物などをまとめておけるので、忙しい朝もスムーズに身支度ができるでしょう。

土間収納

30坪の平屋に限らず、平屋は全般的に「収納スペースをどう確保するか」が大きな課題になります。

特にビニールプール等の季節用品やテントといったアウトドア用品、スーツケースにゴルフバッグなど、汚れが気になるものはできるだけ家に持ち込みたくない人も多いでしょう。
そんな課題を解決してくれるのが「土間収納」です。

土間は昔の農家でよく見かけた間取りで、農機具を保管したり泥のついた野菜を置いたりするために利用されるスペースのことです。
一般家庭においても玄関スペースに土間収納を設置すれば、自転車やベビーカーなど屋外で使用するアイテムの収納場所として活躍します。

汚れを気にすることがないので、DIYの作業スペースにも活用できるでしょう。
小さなテーブルとイスを置ける広さがあれば、ちょっとした来客に対応できるスペースになります。
室内が片付いていないようなときでも、急な来客に慌てずに済み便利です。

スキップフロア・ロフト

30坪の平屋でよりゆとりある生活を送るためには、屋根裏スペースの活用も視野に入れましょう。
屋根裏スペースを有効活用することで、平屋の床面積を増やせます。
特に最近のトレンドとして人気なのが、スキップフロアやロフトです。

スキップフロアとは、同じ空間で床の高さが違うスペースです。
いわゆる「1.5階」と呼ばれる間取りで、居住スペースや収納スペースとしても利用できます。
また平屋の室内は単調になりがちですが、スキップフロアを取り入れることで空間に動きが生まれ、おしゃれに仕上がります。

一方のロフトは、屋根の高さを利用して設置するスペースです。
ロフトには「天井の高さが1.4m以下」などの制限があるため、収納場所として用いられるのが一般的ですが、要件を満たすことで延べ床面積からは除外されます。

建ぺい率・容積率の範囲内でできるだけ居住スペースを広くしたい場合には、ロフトを検討するとよいかもしれません。

パントリー

スペースに余裕のある30坪の平屋を建てる場合、「開放的なオープンキッチンにしたい!」と憧れる人も多いかもしれません。
リビングを見渡せるオープンキッチンを希望するなら、パントリーを検討することをおすすめします。

パントリーとは食料品や調理器具などを保管しておくスペースです。
出しっぱなしの鍋やフライパンがリビングから見えると、どうしても生活感が滲み出てしまうもの。

パントリーがあれば散らかりがちなキッチンまわりをスッキリと片付けることができますし、食品ストックの保管場所にも困りません。

30坪の平屋づくりの参考に!おすすめの間取りプランを紹介

取り入れたい間取りアイデアをいくつか紹介しましたが、さらにイメージを具体的にするために、山根木材の分譲住宅からおすすめの間取りプランを紹介します。

分譲住宅は一般的なライフスタイルを想定しているため、誰もが暮らしやすい間取りや仕様、動線になっています。
そこにどうしても譲れないこだわりを1~2点加えれば、理想の注文住宅が実現できるのではないでしょうか。

間取りプラン① 太陽光発電システムを搭載し将来の災害に備えた平屋

太陽光発電システムを搭載し将来の災害に備えた環境配慮型分譲住宅です。
太陽光パネルを搭載しているため、月々のランニングコストを抑えることができます。

また、ファミリークロークを中心に奥様の家事動線や家事効率を削減する間取りになっています。

間取りプラン② プライベートテラス付きで開放感のある平屋

コの字型の平屋で、中庭テラスは上品なタイル仕上げ。

外部に面するところには壁を設け、気になる視線を遮断しつつ光や風を十分に感じられる快適なプライベート空間になっています。

屋根の高さを生かした勾配天井のリビングは、明るく開放感たっぷりです。
太陽光発電システムを搭載したZEH断熱仕様住宅なので、断熱性・気密性はバッチリで電気代の節約にもつながります。

失敗しない!30坪の平屋づくりポイント

プランニング前の注意点や間取りの実例を押さえたところで、暮らしやすい30坪の平屋を建てるためのポイントについて解説します。
家づくりで後悔しないために、ぜひ参考にしてください。

目線の抜けを意識した間取りにする

平屋の間取りを考えるときは目線の抜けを意識しましょう。
床面積には限りがあるため、縦の空間を利用することがポイントです。

2階建てに比べると、平屋は天井の高さが自由に設定できます。天井を高くした吹き抜けは開放感を演出するのに効果的です。
また、ロフトやスキップフロアで床の高さに変化をつけるのも、目線を変える効果があります。

リビングから続く中庭に床の高さをそろえたウッドデッキを設置すれば、リビングが実際の面積よりも広く感じることができます。
窓の位置や大きさを工夫することで、外へと視線が抜けてさらに広がりを感じやすくなります。

単調にならないよう外観にこだわる

正方形や長方形の平屋は、外観が単調でのっぺりした印象になりがちです。
屋根の形や外壁の素材・色などにこだわり、オリジナリティを出すようにしましょう。

平屋では室内空間を広く確保できる片流れ屋根や切妻屋根が多く採用されますが、フラットな陸屋根を採用するケースもあります。
庭が確保できない場合、陸屋根なら屋上を庭のように利用できます。

建物本体だけでなく、玄関までのアプローチやフェンス、植栽などでも外観の印象が変わります。
とりあえず家を建てて外構は後から整えるというケースもありますが、なるべくなら外構も含めてトータルで外観を計画するのがおすすめです。

平屋の施工実績が多い会社に依頼する

平屋を建てるには、2階建てや3階建て以上の多層階住宅を建てるのとは違った注意や工夫が必要です。
施工会社を選ぶときは、平屋の施工実績が多いかどうかをチェックするようにしましょう。

また土地の形状や周辺環境は、平屋での暮らしやすさに大きく影響します。
これから土地を取得する場合は、平屋の施工実績に加えて土地探しから相談できる施工会社を選ぶと、安心して家づくりを進められるのではないでしょうか。

30坪の平屋で快適な暮らしを満喫しよう

30坪の平屋は、家族3~4人にちょうど良いサイズです。
夫婦2人で住む場合はゆとりがあるため、こだわりを詰め込んだ住まいが手に入れられるでしょう。
2階建てとは構造が異なるので、長く快適に暮らせる平屋にするにはハウスメーカーや工務店など施工会社選びが重要です。

広島・東広島・福山でコンパクトな平屋を建てたいなら、山根木材にご相談ください。
山根木材は、広島で永く住み継がれる家づくりを目指しており、手がけた注文住宅は累積1万棟以上と豊富な実績があります。

家づくりについて気軽に相談できるため、平屋の間取りに悩んでいる方はお気軽に山根木材までお問い合わせください。
お問い合わせ・資料請求は、下記お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。

この記事を書いた人
yamane_mktg
山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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