無垢材とは?メリットとデメリットや手入れの方法を解説

  • 作成日:2023/12/27
  • 更新日:2024/01/13
  • 編集者:山根木材メディア編集部
無垢材とは?メリットとデメリットや手入れの方法を解説

無垢材は天然木を切り出した板を指しており、保湿性や断熱性に優れているのみでなく天然木ならではの独特の触り心地・美しい木目・風合いを楽しめます。
無垢材を新築住宅に活用すれば、森林の中で過ごしているようなリラックス効果を得ることができます。

今回の記事では、無垢材の魅力や人気がある無垢材の種類とお手入れ方法についてまとめました。
無垢材を使用した住宅建築を考えているのなら、ぜひ参考にしてください。

無垢材とは何か?

無垢材とは、天然木をそのまま使用する木材を指しており、伐採後に乾燥や加工などの工程を経てから住宅資材として活用されます。
無垢材と比較される代表的な住宅資材である集成材は、薄くした木板を接着剤で貼り合わせて作ります。
無垢材と集成材では、性能や見た目が大きく異なります。

集成材についての情報はこちらの記事も参考にしてください。

住宅に無垢材を活用するメリット

住宅に無垢材を活用するメリットには、次のようなものがあります。

家の中にいながら森林浴ができる

無垢材には、アロマテラピーでも使用されているフィトンチッドという精油分が含まれています。
そのため無垢材を活用した住宅では、室内にいるだけで心が安らぎリラックスすることができます。
さらに癒しの効果につながる自然な木の香りも楽しめます。

天然の美しい木目を楽しめる

無垢材の木目は木によって異なることから、さまざまなデザインの木目を住宅に取り入れられます。
無垢材を活用すれば、集成材では表現できないオリジナリティ溢れる空間を作ることができます。
色味のコントラストも木材ごとに違うため、飽きのこないデザインの住宅が作れます。

室内の温度・湿度を調整できる

天然木は熱伝導率が低いことから、暑さや寒さの影響を受けにくいというメリットがあります。
無垢材に触れると夏はほんのり涼しく冬は暖かく感じることができます。

また、木には湿気を吸収する・排出する調湿作用があるため、どの時期でも快適に過ごしやすくなります。
夏の湿気や冬の静電気を抑える効果が期待できるのです。

再生可能な資源で住宅を建てられる

無垢材は再生可能な資材であり、森や山に置けば再度土に帰ります。
無垢材を使うことで持続可能な資源として地球に負担をかけない家づくりが可能となります。

住宅に無垢材を活用するデメリット

無垢材を住宅に活用することには、メリットのみでなく次のようなデメリットも存在します。
メリットとデメリットを比較して、自宅に適した木材はなにか考えてみましょう。

温度や湿度の影響を受けて膨張・収縮する

無垢材は空気中の湿度により収縮・膨張します。そのため、周囲の湿度の影響を受けて無垢材のフローリングに隙間ができてしまうことがあります。
具体的には、無垢材は湿度が多い梅雨時期に膨張し、乾燥する冬場に収縮します。

天然の素材ならではのばらつきがある

無垢材なら自然の木目や色を楽しめますが、その変化をばらつきだと感じる方もいるでしょう。
無垢材には板によって色が薄いところ・濃いところ・柔らかい場所・硬い場所が存在します。
シンプルで統一された空間を望む方の好みには、無垢材が合わない可能性があります。

素材ごとに適したお手入れが必要

無垢材は素材に合わせたお手入れをしなければいけません。
無垢材はそのままではなく、自然塗料などのワックスを用いて美しい状態を保つ必要があります。

中にはメンテナンスの手間を少なくできる塗料も存在するものの、無垢材ならではの艶感が失われてしまう場合があります。
無垢材の塗装の種類については、十分検討しましょう。

導入コストが高い

無垢材は集成材と比較して導入コストが高い傾向があります。
1本の木から切り出されているため、製造可能な数に限りがあるのです。
コストパフォーマンス面で考えれば、集成材の方が優れています。

人気の無垢材の種類

ここでは、住宅建築への活用に適している人気の無垢材を紹介します。

広葉樹

広葉樹の無垢材は重く硬い性質であるため、強度が高く傷がつきにくいという特徴があります。

樹種 特徴
オーク(ナラ) フローリングに適した木材で木目が美しく丈夫
メープル 耐摩耗性を持ち傷や衝撃に強く高級感がある
ピーチ・ブナ 硬く粘りがあり板目に細かな斑点状の紋様が存在する
ウォールナット 代表的な高級樹木で耐久性と重厚感がある、落ち着いた色合い
チーク 収縮が少なく深い色合いが楽しめる
タモ 硬くはっきりとした木目が美しい
バーチ 塗料が乗りやすく美しく仕上がる

針葉樹

針葉樹は広葉樹と比較して柔らかく肌触りが良いという特徴があります。

樹種 特徴
ヒノキ 日本の代表的な高級無垢材であり、特有の光沢や香りを楽しめる
パイン 柔らかい木材でいくつもの種類がある、素足で歩く床に最適
スギ 保湿性があり足触りが良い、国産の代表的な無垢材
アカマツ 弾力性や耐久性が高く脂分が多い

無垢材フローリングのお手入れ方法

これから建築する住宅に無垢材のフローリングを取り入れたい方は、必要なお手入れについて知っておきましょう。
お手入れの手間がかかるイメージが強い無垢材フローリングですが、正しいお手入れの方法を知っていれば長く美しいフローリングを維持できます。

また、無垢材のフローリングのお手入れはウレタン塗装か自然塗装かで異なります。
ここではそれぞれの塗装方法のお手入れのポイントをまとめました。

ウレタン塗装の無垢材フローリングのお手入れ

ウレタン塗装はフローリングの表面の薄い膜を張る塗装で、美しい光沢と耐水性に優れているという特徴があります。
コーティングを剥がさないためにも日常のお手入れでは乾いた雑巾を使用し、水拭きは避けましょう。大掃除の際には固く絞った雑巾を活用すると良いでしょう。

落ちない汚れには中性洗剤を薄めたものを使い、最後に乾拭きで仕上げましょう。
すでにウレタン塗装がされているフローリングは、定期的にワックスを塗り直す必要はありません。

自然塗装の無垢材フローリングのお手入れ

自然塗装は天然油脂を使って仕上げたフローリングを指しており、木の質感を残せる塗装です。
普段のお手入れでは乾いた雑巾で床を拭きます。大掃除では専用ワックスクリーナーを利用して汚れを取り除き、最後に乾拭きで仕上げます。
ワックスをかけ直す場合には、現在使用しているオイル塗装と同じメーカーのワックスを選びましょう。

無垢材のお手入れの注意点

無垢材をお手入れする際には、次の注意点を意識しましょう。
事前に注意点を知っていれば、無垢材の扱いに困ってしまう心配はありません。

傷がつきやすいことを承知しておく

無垢材には、集成材を含む他の建材よりも傷がつきやすいという注意点があります。
どんなに気をつけていても、傷を全くつけずに生活を送ることは困難です。

家族が暮らす中でできた傷は思い出の一つだと考え、経年劣化も楽しめると良いでしょう。
傷を最小限に抑えられる木材で住宅を建てたいと考えている方は、無垢材以外の資材を選びましょう。

水分に注意する

無垢材には調湿効果があるとお伝えしましたが、水には弱いという点があります。
無垢材は水を吸い込んで木材の含水率を上げる性質を持っています。含水率が上がり過ぎれば、木材そのものが反ってしまう可能性があります。
無垢材にウレタン塗装などの造膜型塗料を活用すれば水分に強くなりますが、無垢材ならではの調湿性や触り心地が失われます。

薬品がついたモップなどを使用しない

無垢材は化学薬品により変色する可能性があります。
化学薬品が含まれたモップは無垢材のフローリングに活用しないようにしましょう。

無垢材の普段のお手入れは、乾拭きで吹き上げることが基本です。
薬品がついたモップはもちろん、濡らしたモップも使用するべきではないでしょう。

まとめ

無垢材は天然木を伐採、乾燥・加工して活用される木材です。
天然木の香りや素材が活かされており、住宅に使用すれば自宅にいながら森林浴をしているようなリラックス効果を得ることができます。
無垢材には調湿効果や外気に左右されないという特徴があり、四季のある日本で快適に過ごす家作りに適しています。

ただし、無垢材は導入コストが高く水分に弱いことから、住宅全体ではなくこだわりのスペースのみの使用にするなどの使い分けをすると良いでしょう。

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