平屋住宅のメリットとデメリットとは?固定資産税対策も解説

  • 作成日:2023/12/18
  • 更新日:2024/01/25
  • 編集者:山根木材メディア編集部
平屋住宅のメリットとデメリットとは?固定資産税対策も解説

少し前まで新築戸建ての住宅は2階建て以上であることが多かったものの、最近は平屋住宅が人気を集めるようになりました。
平屋住宅は安定しており地震などの災害に強いのみでなく、建築コストを抑える効果も期待できます。

今回の記事では、平屋住宅のメリット・デメリットと、デメリットをカバー可能な対策について詳しくまとめました。
マイホームの建築を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

平屋の住宅は年々増えている

平屋の住宅は年々増加しています。
2014年には新築戸数の7.6%であった平屋住宅の割合は、2022年に13.7%まで増加しました。(株式会社リクルート調べ)

ただし、平屋住宅の割合は増えているものの、二階建て以上の住宅と比較するすると少数派になります。
平屋住宅の割合は、お住まいの地域ごとに異なります。

平屋住宅のメリット8選と注意点

平屋外観① ここでは、平屋住宅のメリット7選と、メリットを得るための注意点を紹介します。
家族が優先するべきポイントについて考えるための参考にしてください。

バリアフリー住宅が建築できる

平屋住宅では、階段のみでなく住宅全体に段差がない構造が実現できます。
バリアフリー住宅であれば、段差による怪我のリスクが減り、将来的に車椅子の生活になった場合でも問題なく暮らせます。

バリアフリー住宅は高齢者のみでなく、小さな子どもにも優しいデザインとなります。
さらに段差がなくなることで、掃除の手間も減らせます。

家事動線を効率化できる

平屋住宅では平行移動のみで生活ができるため、効率の良い家事動線となります。
重い洗濯物や大きな荷物を持って階段を上り下りする手間もなくなります。

キッチン・洗濯機置き場などの水回りを一箇所にまとめると、家事動線がコンパクトかつシンプルになります。
ただし、平屋住宅の角と角にある部屋同士の移動距離は長くなることから、中心に部屋の移動にも使える広いリビングを設けるなどの工夫が必要になります。

家族のコミュニケーションが取りやすい

同じ住まいであるのに一階にいると二階の様子が分かりにくくなります。
例えば一階で母親が家事をして、子どもが二階で過ごす時間が長い状態では、家族のコミュニケーションが不足する恐れがあります。

平屋住宅では一階と二階で家族の動線が分割されず、子どもが個室で過ごす時間が長くなってもお互いの気配を感じながら暮らせます。
ただし、玄関から個室に直行できない間取りを考えるなどの工夫も必要です。

地震を含む災害に強い

建物は高さがあるほど地震発生時の揺れが伝わりやすくなることから、平屋住宅は二階建て以上の住宅よりも揺れを感じにくいです。
さらに地面との設置面が大きく安定するため、強風にも強くなります。
より災害に強い構造にするためには、住まいに凹凸を設けず真四角の形を意識しましょう。

建築費用が抑えられる

平屋の建築は、2階建て住宅と比較して、必要な建材の量が少なく済むため、建築費用を抑えることができます。
さらに、階段の設置が不要であることも大きな要因で、これにより同じ延床坪数でも広さが全く異なり、建築費用の削減につながります。

メンテナンス費用が抑えられる

平屋住宅のメンテナンスは二階建てと比較して少ない費用に抑えられます。
高さがないため、屋根や外壁のメンテナンス時でも、足場を組まずに作業が進められます。
さらに給排水管などの配管メンテナンスをする際は、一階のみの工事で済みます。

光熱費が抑えられる

平屋住宅はワンフロアで完結しているため、暖かい空気が二階に上がってしまうことがなく、冷暖房効率を上げられます。
リビングの温度を快適にすれば、その他の部屋の温度も寒過ぎる・暑過ぎる状態になりません。
結果的に、大幅な光熱費の節約が期待できます。
住まいの温度が一定に保ちやすくなれば、温度差によるヒートショックが起こるリスクも減らせます。

庭とのつながりを持たせやすい

平屋住宅の構造は安定していることから、大開口の窓や広い空間を作りやすいという特徴があります。
そのため、広いリビングに大きな窓を設けて、庭をリビングの延長のように感じさせる間取りが実現できます。

一階全体で二階を支える必要がなく、広い空間でも柱を取り外した間取りを実現できます。
窓からの景色を楽しむ暮らしをかなえることができます。

平屋住宅のデメリットと必要な対応策

平屋外観②

平屋住宅には多くのメリットがあるものの、一階建てだからこそ発生するデメリットも存在します。
ここではデメリットのみでなく、デメリットをカバーする対応策についてもまとめました。
平屋住宅の建築を考えている方は、デメリットも理解しておきましょう。

建築に広い敷地が必要

二階建ての住宅と比較して縦ではなく横に広く面積を使う平屋住宅では、ある程度の広い敷地が必要です。
隣家との間に余裕を持てない状態では、窮屈感が強くなります。
また、土地にはそれぞれ建ぺい率が設定されており、建ぺい率以上の住宅は建てられません。

建ぺい率とは、敷地面積における建築面積の割合を指します。
建ぺい率50%の土地には土地の二分の一の面積の住宅しか建てられません。
つまり、100坪で50%の建ぺい率が設定された土地には、建築面積50坪の平屋住宅しか建てられません。

建築面積は各階の床面積を合計する延床面積とは異なるため、建築面積50坪の住宅でも、延床面積50坪を二階建てにして合計100坪の住宅にすることは可能です。
広めの土地が用意できない時には、平屋住宅の建築が困難な場合もあります。

固定資産税が高くなる

住宅や土地には固定資産税の支払い義務があり、所持している土地が広くなるほど固定資産税が高くなります。
また、基礎部分が広い家屋は資産価値が高いと判断され、土地と住宅を合わせた固定資産税が高額になる場合があります。
ただし、新築住宅の固定資産税は一定期間半額に軽減可能な優遇措置が用意されています。

床下浸水のリスクがある

平屋住宅は大雨や河川が氾濫した時の床下浸水によるダメージが、二階建ての住宅よりも大きくなります。
どちらの住宅も浸水リスクは変わらないものの、被害に遭う部屋数が違ってきます。
その分、修繕に必要な費用が高くなります。
平屋住宅の建築は、ハザードマップを確認した上で浸水可能性の低い地域を選択しましょう。

日当たりや風通しに工夫が必要

平屋住宅は周囲の建物や環境の影響を受けやすく、場合によっては風通しや日差しが不足する可能性があります。
平屋住宅の設計時には、該当の土地に合わせた彩光・通風を考え抜いた提案ができるハウスメーカーや工務店を探しましょう。

具体的には、彩光を取り入れる南側に部屋や窓を設け、北側にも複数の窓を用意した上で風を通します。
平屋住宅を得意とするハウスメーカー・工務店であれば、家族の住み心地を最優先に考えた理想的な提案ができるでしょう。

防犯上の配慮が必要

平屋住宅は全ての部屋が一階に位置することから、外部からの侵入が防ぎにくいというデメリットが存在します。
例えば、窓を開けたままの外出や就寝はリスクが高い行為に該当します。

通風窓への鉄格子・人感センサーライト・塀の設置・踏むと音を発生させる砂利などを活用して、防犯対策に取り組む必要があります。

立地によってはプライバシーの確保が難しい

快適に過ごせる平屋住宅を建築するには、土地選びが重要です。
立地によっては道路や隣家からの視線が気になり、プライバシーの確保が困難と感じる場合もあります。

平屋住宅を建築する予定の方は、土地の広さや採光のみでなく普段の人通りと車の往来状況も確認すると良いでしょう。
平屋住宅建築後に、外からの視線が気になってカーテンが開けられないような状況は避けるべきです。
最適な立地が選べない時には、住まいの中心に中庭を設けるなどの工夫でプライバシーを確保しましょう。

平屋住宅の固定資産税や建築費用を抑えるためのポイント

平屋外観③

平屋住宅のデメリットである固定資産税・建築費用が高くなりやすいという問題には、次のような取り組みが有効です。

固定資産税を抑えるために木造で平屋住宅を建築する

固定資産税は建築時ではなく建築後に毎年必ず支払い義務が発生するため、長期的な出費を考えれば誰もが可能な限り節約したいと考えるポイントです。
固定資産税は、建築後の家屋調査の結果と固定資産税評価基準を参考に税額が決定し、建物の構造で異なります。

  1. 木造
  2. 軽量鉄骨造
  3. 鉄骨造
  4. 鉄筋コンクリート造

固定資産税額は木造〜鉄筋コンクリート造の順番で高くなります。
なぜなら、木造住宅よりも鉄骨住宅の方が、経年劣化が少なく住宅の価値が長く維持可能なためです。

20年間の固定資産税額を計算すると、鉄骨住宅は木造住宅と比較して100万円以上も高額な税金の支払い義務が発生する場合があります。
少しでも固定資産税を抑えたい場合は、木造の平屋住宅を建てることをおすすめします。

施工費用を抑えるために正方形の間取りにする

住宅の形が複雑になるほど建築費が高くなります。
四角い平屋住宅はシンプルな形状で材料を無駄なく使え、施工の手間も減らせます。
また、先ほどもお伝えしたように、四角い形状は非常に安定しており、災害への強さも期待できます。

まとめ

平屋住宅なら、バリアフリー・シンプルな家事動線・開放的な大空間などの間取りが実現可能です。
ただし、広い敷地が必要でプライバシー確保や彩光・通風の工夫も考える必要があります。

平屋住宅の建築を検討している方は、土地選びから一階建てに適した立地を探し、住み心地を考え抜いた提案をしてくれるハウスメーカーや工務店を見つましょう。
理想的な平屋住宅が建築できれば、常に家族の気配を感じながら心地良い暮らしができるでしょう。

山根木材では「永く住み継がれる家づくり」を目指し、これまでに累積1万棟を超える注文住宅を手掛けてきました。
私たちはお客様の住まいと暮らしに寄り添うライフパートナーとして、ご家族の思いに耳を傾け、ライフステージの変化も見据えた、お客様の暮らしに寄り添ったプランをご提案します。
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この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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