分譲住宅と建売住宅の違いとは?特徴や違いを解説

  • 作成日:2023/11/13
  • 更新日:2024/09/11
  • 編集者:山根木材メディア編集部
分譲住宅と建売住宅の違いとは?特徴や違いを解説

新築住宅を購入しようと考えた時に、分譲住宅と建売住宅の違いが分かりにくいと感じる方が多いようです。
分譲住宅と建売住宅では同じように建築済みの物件または建築中の物件を土地とセットで購入できます。
しかし、両者には明確な違いがあります。

今回の記事では、分譲住宅と建売住宅の違いについて分かりやすくまとめました。
自分に適した住宅の購入先はどちらか考えてみてください。

分譲住宅と建売住宅の違いとは?

分譲住宅と建売住宅には、次のような違いがあります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

分譲住宅は分譲地に建築された住宅

分譲住宅は名称通り、販売を目的として分譲地に建築された住宅を指しています。
分譲地とは不動産会社や建築会社などが広い土地を一括購入し、いくつかの土地に区画整備した上で宅地用に販売している土地のことです。

分譲地は街全体が住宅の建築と同時に開発され、それぞれの分譲地の境界線も明確に定められています。
分譲地に住宅をセットにしたものが分譲住宅ですが、分譲地のみが販売される場合もあります。
分譲住宅の販売では、土地代と建物代が併せて記載されていることが多く、住宅購入にかかる費用を把握しやすい利点があります。

建売住宅は分譲地以外に建築された住宅

建売住宅は販売を目的として、分譲地以外に建築された住宅全体を指しています。
分譲地のように土地がまとめて用意されるのではなく、空きがあったまたは建物を取り壊した宅地に住宅を建て、土地と住宅をセットにして販売します。

そのため建売住宅の場合は、古い住宅が並ぶ街並みにポツンと新しい家が建売されるような状態が起こる可能性があります。
しかし、住宅と土地がセットで販売されている点や、住宅代と土地代が併せて提示されている点は分譲住宅と変わりません。
住宅が建てられる土地が、分譲地であるかどうかのみが両者の違いとなります。

分譲住宅のメリット

白いカラーと縦に長いドアが特徴の分譲住宅

分譲住宅には、次のようなメリットがあります。
分譲住宅と建売住宅は非常に似たものですが、不動産会社や建築会社が一度に多くの住宅を建築・販売するからこそ、分譲住宅ならではのメリットが存在します。

統一感がある新しい街並みに暮らせる

分譲住宅を販売する際には、住宅のみでなく分譲地全体を新しい街として魅力的なものに仕上げます。
そのため、分譲住宅であれば分譲地が目指す雰囲気に適した美しい街並みに暮らすことができます。一般的には、分譲住宅周辺の道路やゴミ捨て場・公園なども真新しく美しい設備になります。

土地の価値が長く続く可能性が高い

分譲地には誰もが住みやすい環境が用意されるため、土地の価値が下がりにくくなります。
突然近隣に高いビルが建って日射が奪われたり、街の雰囲気が大きく変わってしまったりするリスクも非常に低くなります。
何らかの事情で築年数が経過してから分譲住宅を売却する場合、建物の資産価値が下がっていても土地の価値が残ります。

近隣トラブルが起こりにくい

分譲住宅では多くの住人が同時期に入居します。
さらに、分譲住宅を購入しようとしているお客様と似た家族構成の住人が集まります。
そのため、昔から近隣に住んでいた住人とのトラブルを含む、ご近所トラブルが起こりにくい傾向があります。

人間関係が複雑化しにくく、同じスタートをきることができます。
特に子どもがいる家庭では、何人もの子どもが同時に学校に通い始めることで、新しい環境に馴染みやすくなります。

新生活がイメージしやすい

分譲住宅では自分が暮らす予定の住宅を実際に見学できるだけでなく、作られた街並みを歩きながら駅までの道を確認する・子どもの通学先を見学するなど、新しい生活がイメージしやすいです。
「思っていた暮らしと違っていた」ような問題が起こることを防げます。

多くの分譲住宅は利便性が良い

不便な立地にある分譲地は買い手がつきにくいため、一般的な分譲地は通勤や通学、買い物や通院などの便が良く、暮らしやすい場所にあります。
または大規模な分譲地開発の場合には、分譲住宅の建築とともに周辺の商業施設なども増えていきます。
分譲地自体が郊外に位置していても、近隣に必要な施設が揃えば不便のない生活が送れます。

建売住宅のメリット

白いカラーの角地の建売住宅

分譲住宅と比較して、一つずつの土地に住居が建てられた上で販売される建売住宅のメリットは次の通りです。

自分が望んだ土地に暮らせる

建売住宅最大のメリットは自分が選んだ土地にすぐに暮らせることです。
分譲住宅では、分譲地として完成されていない場所を住まい選びの選択肢に上げられません。
建売住宅であれば、先に希望する地域・地区を絞ってから建売住宅探しができます。

周囲の家と異なるデザインが選択できる

分譲住宅は、街全体のデザインに適したデザインで建築されるため統一感があるものの「どの家も同じように見える」と感じる方もいるでしょう。
建売住宅は近隣の家との統一感が求められないことから、他の家とは違う自分好みのデザインの住まいが手に入ります。

分譲住宅と建売住宅のどちらが自分に向いているか

分譲住宅と建売住宅のどちらが自分たち家族に適しているのか分からないと感じる方は、次のような点を考えながら住宅選びを進めましょう。

ピンポイントで住みたい土地が決まっているのなら建売住宅を選ぶべき

この駅に住みたい・この学校に子どもを通わせたいなど、ピンポイントで住みたい場所が決まっているのなら、分譲住宅ではなく建売住宅をおすすめします。
住みたい土地に分譲地が偶然用意される可能性は低いためです。
土地が絞り込めているのなら、希望のエリア内に理想的な建売住宅がないか確認しましょう。

利便性を最優先して暮らしたいのなら分譲住宅がおすすめ

便利な暮らしがしたいと考えている方には、分譲住宅がおすすめです。
先ほどもお伝えしたように、分譲地は多くの人が便利に暮らせると感じる場所に用意されます。

また、大規模な分譲地開発の場合には、分譲地に合わせて商業施設が集まってきます。
そのような場所に暮らせば、分譲地内で通学・通院・買い物などほとんどの用事が済ませられます。

近隣と酷似したデザインの住まいに抵抗がある方は建売住宅

大半の方にとって住宅の購入は、一生に何度も行うものではありません。
自分と家族だけの特別なデザインの住宅が手に入れたいと考えている方は、街全体でデザインを統一する分譲住宅には適していません。
建売住宅や注文住宅の方が、自分好みの住まいを形にできます。

より住宅購入コストを抑えたい方は分譲住宅の方が求めやすい価格帯

分譲住宅の強みは、一度に何十件もの住まいを同時に建築することで資材の一括購入を行いコストダウンできる点です。
一般的には、建売住宅よりも分譲住宅の方が割安になります。

ただし、住まいの購入にかかる費用は常に変動的であり、さまざまな条件が影響するため、必ずしも建売住宅よりも分譲住宅の方が安いとは言い切れません。

まとめ

建売住宅と分譲住宅の違いは、分譲住宅は分譲地に建てられ、建売住宅はそれ以外の土地に建てられているという点です。
開発中または開発済みの分譲地での暮らしと、建売住宅での暮らしは大きく異なるため、自分に適した住まいについて十分考えた上で購入を決める必要があります。
住まいに求めることは何かを洗い出し、自分たちに適した住宅スタイルについて家族で話し合ってみてください。

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この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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