家族との時間も、一人の時間も大切にしたい。
そんな想いを叶える選択肢として、近年「4LDKの平屋」が注目されています。
ワンフロアで生活が完結する快適さと、4つの個室がもたらす暮らしのゆとりは、子育て世代にとって大きな魅力です。
しかし、いざ4LDKの平屋を建てようとすると、「どれくらいの広さや費用が必要?」「動線が悪くならないか心配」「おしゃれで暮らしやすい間取りのアイデアが欲しい」といった疑問や不安が出てくるのではないでしょうか。
この記事では、そんなお悩みを解決するため、30坪・35坪・40坪といった坪数別の具体的な間取り図・実例を15件ご紹介します。
さらに、後悔しないための間取り設計のポイントから、建築費用の相場、採用してよかった人気のアイデアまで、家づくり初心者の方にも分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたのご家族にぴったりの、理想の4LDK平屋のイメージがきっと見つかるはずです。
【坪数別】平屋4LDKのおしゃれな間取り図・実例15選

まずは、ユーザーの皆様が最も見たい「間取り図・実例」を坪数別にご紹介します。
ご自身の理想とする暮らしや予算感と照らし合わせながら、具体的なイメージを膨らませてみてください。
30坪~34坪の4LDK間取り実例5選
限られた面積でも工夫次第で、4人家族が快適に暮らせる4LDKは実現可能です。
家事動線や収納をコンパクトにまとめるアイデアが光ります。
実例1 家族が繋がるリビング中心の32坪プラン
LDKを家の中心に配置し、そこから各個室へアクセスできるようにした間取りです。
廊下を最小限にすることで、32坪という面積を最大限に活用。
家族が自然とリビングに集まり、コミュニケーションが生まれやすいのが大きな魅力です。
キッチンから洗面脱衣室、ファミリークローゼットへと続く回遊動線も取り入れ、忙しい毎日をサポートします。
実例2 家事効率を追求した33坪の長方形プラン
建物の形をシンプルな長方形にすることで、コストを抑えつつ効率的な動線を実現した間取りです。
キッチン、パントリー、洗面脱衣室、浴室といった水回りを一直線に並べることで、料理と洗濯の同時進行がスムーズになります。
南面に大きな窓を設けたLDKは、明るく開放的な空間。
北側に個室を配置することで、落ち着いて過ごせるプライベート空間を確保しています。
実例3 プライバシーを重視した34坪のコの字プラン
建物を「コ」の字型にし、中央にウッドデッキを設けたプランです。
リビングと各個室がウッドデッキを囲むように配置されるため、家全体に光と風を取り込みやすくなります。
また、リビングと寝室の間に中庭があることで、互いの生活音が気になりにくく、プライバシーを確保しやすいのもメリット。
友人を招いてのバーベキューなど、暮らしの楽しみが広がる間取りです。
実例4 収納力を高めた34.5坪のアイデアプラン
デッドスペースになりがちな屋根裏を活用した「小屋裏収納」を設けた間取りです。
季節物の家電や衣類、思い出の品などをまとめて収納できる大容量スペースがあるため、居住空間はいつもすっきり。
さらに、玄関脇にはシューズインクローク、キッチン横にはパントリーを配置し、適材適所の収納を実現しています。
収納不足に悩まない、暮らしやすい平屋の好例です。
実例5 将来を見据えたフレキシブルな34坪プラン
子供部屋を将来的に一つの大きな部屋として使えるよう、可動式の間仕切りで区切ったプランです。
お子様が小さいうちは広いプレイルームとして使い、成長に合わせて個室に。
そして、独立後は間仕切りを外して夫婦の趣味の部屋にするなど、ライフステージの変化に柔軟に対応できます。
長く快適に住み続けるための工夫が詰まった間取りです。
35坪~39坪の4LDK間取り実例5選
35坪を超えると、各部屋の広さや収納にゆとりが生まれます。
ランドリールームや書斎など、プラスアルファの空間を取り入れやすくなるのがこの坪数帯です。
実例6 洗濯が一部屋で完結!家事ラク動線の35坪プラン
「洗う・干す・畳む・しまう」という洗濯の一連の流れが一部屋で完結するランドリールームを設けた間取りです。
ランドリールームの隣には家族全員の衣類を収納できるファミリークローゼットを配置。
これにより、面倒な洗濯物移動の手間が一切なくなります。
共働きで忙しいご夫婦に特に人気の高い、家事の負担を大幅に軽減するプランです。
実例7 木の香りと共に暮らす36坪の平屋
床と天井に国産杉の無垢材をふんだんに使用した、木の温もりあふれる住まいです。
LDKと繋がる広々としたウッドデッキは、バーベキューやくつろぎの場として大活躍。
リビングだけでなく洗面所にまで杉材を使用し、家全体に統一感と繋がりを感じさせます。
木材特有の断熱性や調湿効果により、一年を通して快適に過ごせるのも大きな魅力です。
(山根木材 施工事例より)
実例8 開放感とプライバシーを両立する37坪の中庭プラン
LDKと主寝室で中庭を囲んだ、プライベート感あふれる間取りです。
外からの視線を気にすることなく、カーテンを開けて開放的に過ごせます。
中庭に面して大きな窓を設けることで、家の奥まで光が届き、明るく快適な空間を実現。
子供たちの安全な遊び場として、また、夫婦だけの癒やしの空間として、多様な使い方ができるのが中庭のある家の特権です。
実例9 シンプルさにこだわった38坪の平屋
外壁は黒の金属サイディング、内装は無垢材で仕上げた、シンプルかつシックな雰囲気が魅力の平屋です。
LDKに採用した勾配天井と見せ梁が、抜群の開放感を演出します。
リビングの一角に設けたスキップフロアは、子供の遊び場や読書スペースとして最適。
床下は収納としても活用できるため、デザイン性と機能性を両立させています。
(山根木材 施工事例より)
実例10 在宅ワークにも対応する書斎付き38坪プラン
LDKから少し離れた場所に、1.5畳ほどのコンパクトな書斎を設けた間取りです。
リビングの気配を感じつつも、オンライン会議や作業に集中できる絶妙な距離感がポイント。
夫婦どちらかの寝室に隣接させるのではなく、独立した個室として設けることで、家族の誰もが使える多目的なスペースになります。
働き方が多様化する現代のニーズに応えるプランです。
40坪以上で実現するゆとりの4LDK間取り実例5選
40坪以上の広さがあれば、各個室を広く確保できるだけでなく、来客用の和室や趣味の部屋など、より豊かな暮らしを実現する間取りが可能になります。
実例11 洗練された外観が目を引く40坪の平屋
インテリアショップやカフェを思わせる、ダイナミックな片流れ屋根が印象的な平屋です。
LDKには大開口の窓を全面に配置し、圧倒的な開放感を創出。
軒先を深く下げることで、夏の日差しを遮りつつ、外からの視線が気にならない快適な空間を実現しています。
「すっきり見せる」ことをテーマに、照明やスイッチ類の配置にもこだわった、シンプルを追求した住まいです。
(山根木材 施工事例より)
実例12 来客時にも便利な和室付き41坪プラン
LDKに隣接して4.5畳の小上がり和室を設けた間取りです。
普段は子供の遊び場やお昼寝スペースとして、来客時には扉を閉めて客間として活用できます。
段差部分を収納として利用できるのも便利なポイント。
リビングの延長として空間に広がりを持たせつつ、多目的に使える和室は、暮らしの幅を大きく広げてくれる存在です。
実例13 二世帯同居も視野に入れた43坪の分離型プラン
将来的な親世帯との同居も見据え、玄関を共有しつつも、LDKや水回りを左右で緩やかに分けたプランです。
メインのLDKとは別に、親世帯用のミニキッチン付きの個室を設けています。
お互いの生活リズムを尊重しながらも、必要なときにはすぐにサポートできる安心の距離感を保てます。
完全分離型よりもコストを抑えつつ、プライバシーに配慮した間取りです。
実例14 アウトドアリビングを楽しむロの字型45坪プラン
建物を「ロ」の字型にし、完全にプライベートな中庭空間を実現した贅沢な間取りです。
全ての部屋が中庭に面しているため、どこにいても光と緑を感じることができます。
中庭は、人目を気にせず楽しめるアウトドアリビングとして、家族だけの特別な空間に。
平屋ならではの課題である防犯面でも、外周の窓を減らせるため安心感が高まります。
実例15 ビルトインガレージ付きの46坪プレミアムプラン
車好きにはたまらない、住まいと一体化したビルトインガレージのある間取りです。
雨の日でも濡れることなく家の中に入れるのはもちろん、車を眺めながら過ごせる書斎を隣接させるなど、趣味を最大限に楽しむ工夫が満載。
ガレージからパントリー、キッチンへと繋がる動線を確保すれば、重い買い物袋の運び込みも楽々。
暮らしの利便性と趣味を両立させた、究極の平屋プランです。
そもそも平屋4LDKに必要な広さと費用は?

理想の間取りを具体的にイメージできたら、次に気になるのが「広さ」と「費用」という現実的な問題です。
ここでは、4LDKの平屋を建てる上で知っておきたい基本的な知識を解説します。
4人家族なら延床面積30坪~40坪が目安
結論として、4人家族が4LDKの平屋で快適に暮らすためには、延床面積30坪~40坪(約99㎡~132㎡)が一つの目安となります。
この根拠となるのが、国土交通省が示している「誘導居住面積水準」です。
これは、豊かな生活を送るために必要と考えられる住宅の面積水準を示したもので、郊外の戸建て住宅を想定した「一般型」の計算式に当てはめてみましょう。
- 計算式(一般型) 25㎡ × 世帯人数 + 25㎡
- 4人家族の場合 25㎡ × 4人 + 25㎡ = 125㎡(約37.8坪)
(参考 住生活基本計画における「水準」について|国土交通省)
この計算結果からも、35坪前後が一つの基準となり、よりゆとりを求めるなら40坪、コストを抑えたい場合は30坪、というように、ご自身の予算やライフスタイルに合わせて計画を立てていくのがおすすめです。
まずはこの数値を基準に、住宅会社や工務店に相談してみましょう。
建築費用の総額相場は2,400万円~4,000万円
平屋を新築する場合、木造住宅の坪単価は80万円~100万円ほどが相場といわれています。
これを基に計算すると、建築費の総額の目安は以下のようになります。
- 延床面積30坪の場合 2,400万円~3,000万円
- 延床面積35坪の場合 2,800万円~3,500万円
- 延床面積40坪の場合 3,200万円~4,000万円
一般的に、平屋は二階建てに比べて基礎や屋根の面積が広くなるため、坪単価が高くなる傾向があります。
しかし、階段や2階のトイレ、バルコニーなどが不要なため、同じ延床面積の二階建てと比べると、総額ではコストを抑えられるケースも少なくありません。
建築費用を抑えるコツは、建物の形をできるだけシンプルな四角形にすることです。
凹凸の多い複雑な形状は、その分材料費や工事費が上がります。
まずはシンプルな形状を基本に考え、必要な設備や性能に優先順位をつけて検討していくと良いでしょう。
忘れてはいけない土地の広さと建ぺい率
平屋は全ての部屋をワンフロアに配置するため、二階建てと同じ延床面積の家を建てる場合でも、より広い土地が必要になります。
ここで重要になるのが「建ぺい率」というルールです。
建ぺい率とは、「敷地面積(土地の広さ)に対して、どれくらいの大きさの建物を建てられるか」という割合のことで、地域ごとに上限が定められています。
例えば、建ぺい率が50%の土地に30坪の平屋を建てたい場合、最低でも60坪の土地が必要になる計算です(30坪 ÷ 50% = 60坪)。
もし、駐車場を2台分確保したり、庭で家庭菜園を楽しんだりしたい場合は、さらに広い土地が必要になります。
土地探しから家づくりを始める際は、希望する平屋の大きさと、その土地の建ぺい率を必ず確認するようにしましょう。
不動産会社や住宅会社の担当者に相談すれば、詳しく教えてもらえます。
後悔しない!平屋4LDKの間取り設計で押さえるべき5つのポイント

4LDKの平屋は部屋数が多く、横への移動が長くなりがちです。
設計段階でポイントを押さえておかないと、「暮らしにくい家」になってしまう可能性も。
ここでは、後悔しないための間取り設計のポイントを5つに絞って解説します。
ポイント1 毎日の移動が楽になる「コンパクトな家事動線」
平屋の間取りで最も重要なのが「動線」です。
特に、料理・洗濯・掃除といった日々の家事は、動線がスムーズかどうかで負担が大きく変わります。
キッチン、洗面脱衣室、浴室、パントリーといった水回りはできるだけ一箇所に集中させるのが基本です。
これにより、家事中の移動距離が短くなり、効率が格段にアップします。
さらに、行き止まりがなく室内をぐるりと回れる「回遊動線」を取り入れるのもおすすめです。
例えば、「キッチン → パントリー → 玄関」や「洗面脱衣室 → ランドリールーム → ファミリークローゼット → 寝室」といった動線があれば、移動がスムーズになり、家族が同時に移動しても混雑しません。暮らしやすさを大きく左右するポイントなので、ぜひ検討してみてください。
ポイント2 家中がすっきり片付く「適材適所の収納計画」
平屋は、二階建てにあるような階段下収納が使えないため、意識的に収納スペースを確保する必要があります。
ポイントは、大きな収納を一つ作るのではなく、使う場所の近くに使うものをしまえる「適材適所」の収納を計画することです。
例えば、玄関にはベビーカーやアウトドア用品もしまえるシューズインクローク、キッチンには食材ストックに便利なパントリー、洗面脱衣室にはタオルや洗剤を置くリネン庫、リビングには家族が共有で使えるファミリークローゼットといった具合です。
また、屋根の形状を活かした小屋裏収納も平屋ならではの有効な収納スペースです。
普段使わない季節物などをまとめて収納でき、居住空間を圧迫しません。
デッドスペースになりがちな壁面を活用した「壁面収納」も、収納力をアップさせるのに効果的です。
ポイント3 家族の繋がりとプライバシーの両立
4LDKの平屋では、家族が自然と顔を合わせる機会を増やしつつ、それぞれのプライベートな時間も尊重できる間取りが理想です。
そのために有効なのが、LDKを家の中心に配置することです。
家族が個室へ行く際に必ずLDKを通る動線にすれば、自然なコミュニケーションが生まれやすくなります。
「ただいま」「おかえり」といった何気ない会話が、家族の絆を育むでしょう。
一方で、プライバシーを確保するためには、各個室の入口がLDKから直接丸見えにならないような工夫も大切です。
例えば、個室のドアの位置を少しずらしたり、短い廊下や壁を一枚設けたりするだけで、室内にいるときの安心感が変わります。
特に、来客時にプライベート空間が見えないように配慮することは、ストレスなく暮らすための重要なポイントです。
ポイント4 家の中心まで明るい「採光と通風の工夫」
ワンフロアが広い平屋は、家の中心部に光が届きにくく、風通しが悪くなりがちです。
すべての部屋が快適な空間になるよう、採光と通風を意識した設計が欠かせません。
有効な対策の一つが、屋根の形状を活かした「勾配天井」や「吹き抜け」です。
天井を高くして高窓(ハイサイドライト)を設けることで、安定した光を家の奥まで取り込むことができます。
また、暖かい空気が上昇して高窓から抜けるため、自然な風の流れも生まれます。
もう一つの方法が、建物の形状を「コの字型」や「ロの字型」にして「中庭」を設けることです。
中庭に面して窓を設置すれば、家全体が明るくなるだけでなく、プライバシーを保ちながら窓を開けて換気できるというメリットもあります。
敷地に余裕があれば、ぜひ検討したいプランです。
ポイント5 将来も安心な「ライフスタイルの変化に対応できる可変性」
家は、建てて終わりではなく、何十年も住み続ける場所です。
子供の成長や独立、親との同居など、将来のライフスタイルの変化に柔軟に対応できる間取りにしておくことが、長く快適に暮らすための秘訣です。
例えば、子供部屋は、将来的に二部屋に分けたり、逆につなげて一部屋にしたりできるよう、可動式の間仕切り収納などで区切るという方法があります。
子供が個室を必要とする期間は意外と短いもの。
独立後は間仕切りを外して、夫婦の趣味の部屋や広いゲストルームとして活用できます。
また、将来的に親世帯との同居の可能性がある場合は、4つの個室のうち1つを、玄関の近くや水回りにアクセスしやすい場所に配置しておくと安心です。
いざという時にリフォームの手間や費用を最小限に抑えられます。
【暮らしが変わる】採用してよかった人気間取りアイデア5選

ここでは、4LDKの平屋を建てる際に「採用して本当によかった」という声が多い、人気の間取りアイデアを5つご紹介します。
あなたの暮らしをより豊かにするヒントがきっと見つかります。
アイデア1 洗濯が一部屋で完結するランドリールーム
共働き世帯の増加に伴い、絶大な人気を誇るのがランドリールームです。
これは、「洗う・干す・畳む・アイロンがけ」といった洗濯に関する一連の作業を、すべて一部屋で完結できるスペースのこと。
天候や時間を気にせず洗濯物を干せるだけでなく、洗濯機から物干し場への重い洗濯物の移動がなくなるため、家事の負担が劇的に軽減されます。
さらに、ランドリームの隣にファミリークローゼットを配置すれば、畳んだ衣類をすぐにしまうことができ、家事動線は完璧です。
花粉やPM2.5が気になる方にもおすすめで、毎日の暮らしにゆとりを生み出してくれる、まさに「神」スペースといえるでしょう。
アイデア2 玄関をいつでも綺麗に保つシューズインクローク
家族の靴だけでなく、ベビーカー、三輪車、アウトドア用品、ゴルフバッグなど、何かと物であふれがちな玄関。
そんな悩みを解決してくれるのが、シューズインクローク(土間収納)です。
靴を履いたまま出入りできる収納スペースを設けることで、玄関ホールには普段使う靴だけを出し、常にすっきりとした状態を保てます。
コートや傘を掛けるスペースを作っておけば、濡れたアウターを室内に持ち込むこともありません。
来客用の動線と家族用の動線を分ける「ウォークスルータイプ」にすれば、さらに使い勝手が向上します。
急な来客時にも慌てない、美しい玄関を実現できる人気のアイデアです。
アイデア3 朝の混雑を解消する2つ目のトイレ
4人家族以上になると、朝のトイレ渋滞は深刻な問題です。
特に、子供が成長して身支度に時間がかかるようになると、その悩みはさらに大きくなります。
そこで検討したいのが2つ目のトイレの設置です。
メインのトイレは来客も使えるように洗面所の近くに、サブのトイレは寝室の近くに配置するなど、生活動線を考慮して場所を決めると良いでしょう。
朝の忙しい時間帯に家族がトイレを待つストレスから解放されるだけでなく、一方が故障した際の安心感にも繋がります。
平屋は二階建てに比べて配管が複雑になりにくいため、比較的導入しやすいのも嬉しいポイント。
家族全員の快適な毎日を支える、費用対効果の高い投資です。
アイデア4 開放感とプライベート感を両立する中庭
平屋の魅力を最大限に引き出してくれるのが中庭です。
建物を「コの字」や「ロの字」に配置して中庭を設けることで、外からの視線を完全にシャットアウトした、プライベートな屋外空間が手に入ります。
リビングの窓を全開にして、室内と屋外を一体的につなげた「アウトドアリビング」として使えば、圧倒的な開放感を味わえます。
子供やペットを安心して遊ばせられるだけでなく、友人を招いてのバーベキューや、夫婦で静かにお茶を楽しむなど、暮らしの楽しみ方が無限に広がります。
また、家の中央に光と風の通り道ができるため、北側の部屋が暗くなりがちな平屋のデメリットを解消してくれる効果も期待できます。
アイデア5 趣味や仕事に集中できる書斎スペース
在宅ワークの普及により、自宅に書斎やワークスペースを設けたいというニーズが非常に高まっています。
LDKの一角にカウンターを設けるスタイルも人気ですが、オンライン会議などがある場合は、やはり独立した個室があると集中できます。
4LDKであれば、4つの個室のうちの一つを書斎として活用するのも良いでしょう。
広さは1.5畳~2畳もあれば、机と椅子を置いて十分に機能的な空間を作れます。
趣味の部屋として、コレクションを飾ったり、音楽に没頭したりするのも素敵です。
家族の気配を感じながらも、一人の時間を大切にできる書斎は、日々の暮らしにメリハリと豊かさをもたらしてくれます。
平屋4LDKの間取りに関するよくある質問

最後に、4LDKの平屋を検討している方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. 4人家族なら最低何坪くらいが必要ですか?
A1. 最低でも30坪程度あると、4LDKの間取りを実現しやすくなります。
国土交通省が示す「最低居住面積水準」(健康で文化的な生活を送るために必要不可欠な面積)では、4人家族で50㎡(約15坪)とされていますが、これはあくまで最低限の広さです。
実際に4つの個室とLDK、水回りを確保するとなると、30坪(約99㎡)が一つのラインになるでしょう。
ただし、30坪で4LDKを実現する場合、一部屋一部屋の広さや収納がコンパクトになることは理解しておく必要があります。
廊下をなくしたり、リビングと一体で使える和室を採用したりするなど、空間を広く見せる工夫が重要になります。
家族構成やライフスタイルによって最適な広さは異なるため、まずは30坪を基準に、どれくらいのゆとりが欲しいかを考えてみるのがおすすめです。
Q2. 廊下なしの間取りのメリット・デメリットは?
A2. 最大のメリットは、面積を有効活用でき、コストを削減できる点です。
廊下は単なる通路であり、居住スペースにはなりません。
その分の面積をリビングや収納に充てられるため、同じ延床面積でも家全体を広く使えるのが「廊下なし間取り」の魅力です。
また、廊下の分の建材費や工事費が不要になるため、建築コストの削減にも繋がります。
一方、デメリットは、プライバシーの確保が難しくなることと、生活音が響きやすいことです。
LDKから直接すべての部屋に出入りする間取りの場合、来客時に寝室などが見えやすくなったり、テレビの音や話し声が個室に伝わりやすくなったりします。
また、空調効率が下がる可能性も考慮が必要です。メリットとデメリットをよく理解した上で、ご自身の家族のライフスタイルに合っているかを慎重に検討することが大切です。
Q3. ローコストでおしゃれな平屋は建てられますか?
A3. はい、ポイントを押さえれば可能です。
ローコストでおしゃれな平屋を実現するための最大のポイントは、建物の形状をできるだけ凹凸の少ないシンプルな「長方形」や「正方形」にすることです。
複雑な形状は、外壁の面積や屋根の工事が増え、コストアップの直接的な原因になります。
屋根もシンプルな「片流れ屋根」や「切妻屋根」を選ぶと良いでしょう。
内装については、壁紙や床材など、こだわる部分とコストを抑える部分にメリハリをつけることが重要です。
リビングなど人目に付く場所には無垢材やデザイン性の高い壁紙を使い、個室は標準仕様のものを選ぶといった工夫で、全体の費用をコントロールできます。
また、窓の数を減らしたり、既製品の設備を上手に活用したりすることもコストダウンに繋がります。
ローコスト住宅の実績が豊富な住宅会社に相談してみるのも一つの方法です。
まとめ

4LDKの平屋は、家族の繋がりを育みながら、それぞれのプライベートな時間も大切にできる、非常にバランスの取れた間取りです。
動線が長くなりがち、採光が難しいといった平屋特有の課題も、設計の工夫次第で十分に克服できます。
今回ご紹介した15の間取り実例や、後悔しないための5つのポイントを参考に、ぜひあなたのご家族だけの理想の住まいをイメージしてみてください。
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