一人暮らし用のコンパクトな平屋!女性・シニアに最適な間取りを紹介

  • 作成日:2024/02/15
  • 更新日:2024/03/08
  • 編集者:山根木材メディア編集部
一人暮らし用のコンパクトな平屋!女性・シニアに最適な間取りを紹介

日銀の金融緩和政策を受けて、昨今住宅ローンの超低金利状態が続いています。
これを受けて、一人暮らしでも「賃貸で家賃を払い続けるより、理想的な一軒家で暮らしたい」と考える人が増え、一人暮らし向けのコンパクトな注文住宅に注目が集まっています。

特に人気なのが「平屋」です。平屋は戸建てでありながら一つのフロアで完結するため、戸建てとマンションのいいとこどりともいえる使い勝手の良さが魅力です。

この記事では、一人暮らし用の注文住宅を検討している人向けに、平屋で暮らすメリット・デメリット、さらに単身の女性やシニアにおすすめの間取りアイデアも紹介します。
この記事を読めば、自身が理想とする平屋暮らしのイメージが鮮明になるでしょう。

なぜ一人暮らし用のコンパクトな平屋を建てる人が増えているのか?

一人暮らしの間で人気を集めるコンパクトな平屋。人気を集める理由はどのようなところにあるのでしょうか。

平屋は戸建てでありながら、マンションのようにワンフロアで生活が完結する高い機能性を有しています。
一方で、上下階や隣の住戸を気にすることなく暮らせる点や、広い庭でのガーデニングや家庭菜園を楽しめる点など、戸建ての良さも併せ持つのが魅力です。

また、マンションに比べてリフォームの自由度が高く、外装や外構も含めて自分好みに仕上げることが可能です。
平屋の注文住宅なら、自分にとって住みやすい間取りも実現できます。

一人暮らしなら理想を詰め込むこともできます。
ローン返済はあるものの、マンションのように管理費や修繕積立金を支払う必要がないのも嬉しいポイントです。

地震や台風などの自然災害が不安な人にも平屋はおすすめです。
平屋は2階建てに比べて構造的に安定していることから災害に強く、安心して暮らすことができます。

一人暮らし用の平屋、広さはどのくらい必要?

一人暮らし用の平屋を建てる場合、必要な広さはどれくらいなのでしょうか。

国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」によると、単身者における最低居住面積水準は25m2(約7.5坪)です。
豊かな住生活を送る前提となる誘導居住面積水準は、都心やその周辺部のマンションを想定した都市居住型で40m2(約12.1坪)、それ以外のエリアでの戸建て住まいを想定した一般型で55m2(約16.6坪)となっています。

※出典:国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」

上記は一般的な基準であり、実際に必要な広さは間取りによって異なります。

例えば、1LDKなら7.5坪程度あれば建築可能です。
十分な収納を設置しようとするとLDKは10畳程度で、キッチンは壁付けにしてスペースを確保。
そこに水回りと5〜6畳程度の個室といった間取りになります。

2LDKなら、都市型の誘導居住面積水準と同等の12坪程度はほしいところです。
LDKは14〜15畳程度確保でき、対面型キッチンも設置が可能です。
2つの個室は、4〜4.5畳程度の小ぶりなものになります。

15~20坪の平屋、建築費の目安は?

一人暮らし用の平屋を建てるとなると、費用はどれくらいかかるのか気になることでしょう。

木造の平屋を建てる場合、建築費の平均坪単価は80〜100万円程度とされます。
15坪であれば900〜1500万円、20坪であれば1600〜2,000万円程度が目安となります。

しかし、近年は資材価格高騰や記録的な円安の影響を受け、建築費が高騰しています。

国土交通省「建設工事費デフレーター」によれば、2022年度(暫定値)の木造住宅建築費の指数は、基準となる2015年の1.2倍以上に値上がりしている状況です。
こうした急激な価格高騰を踏まえると、上記の目安よりコストがかさむ可能性は大いにあります。
※出典:国土交通省「建設工事費デフレーター」

また、どこのハウスメーカーを選ぶかによっても建築単価は変わります。
大手ハウスメーカーは高い品質や安全性が期待できる分、坪単価は高めの傾向にある一方、ローコスト住宅であれば文字どおり坪単価を抑えることができます。

一人暮らし用のコンパクトな平屋を建てるメリット

一人暮らしにも人気の平屋。一人暮らし用のコンパクトな平屋を建てるメリットはどのような点にあるのか見ていきましょう。

自分だけのこだわりの住まいが手に入る

一人暮らしで戸建てに住みたいと思っても、建売の分譲住宅では3LDK・4LDKといった3〜4人程度の家族を前提とした住まいが大半です。
マンションならシングル向けの物件も多いですが、新築物件の場合には間取りがすでに決まっており、リフォームするにしても希望する間取りを実現しづらいという課題があります。

平屋の注文住宅であれば、コンパクトでありながら希望の間取りを実現でき、一人暮らしに合ったサイズ感でこだわりの住まいを叶えられるでしょう。

広い土地が必要ない

平屋を建てるとなると、一般的に同規模の2階建てよりもワンフロアの面積が大きくなるため、広い土地が必要になります。
敷地面積が広い分だけ土地代もかかりますが、コンパクトな平屋であればそれほど広い土地を必要としない点もメリットです。

敷地面積にどれだけの床面積の建物を建てられるかは、土地があるエリアの建ぺい率制限によります。建ぺい率とは、土地面積に対する建築面積の割合のこと。
建ぺい率制限があるため、通常、敷地目一杯に建物を建てることはできません。

平屋を建てる際は、建ぺい率がどれくらいか確認しておく必要があります。

生活動線が短くなり、効率よく暮らせる

一人暮らし用のコンパクトな平屋は、効率のよい暮らしができる点もメリットです。
平屋はワンフロアにすべての間取りを入れ込む必要があるため、部屋数を増やせば増やすほど生活動線が複雑になりやすい特徴があります。

一人暮らし用であれば部屋数を少なくできるので、平屋であってもシンプルかつ移動の少ない生活動線を実現可能です。
効率的な生活動線によりストレスなく快適に過ごせるでしょう。

掃除の手間がかからない

コンパクトな平屋は居住スペースが限られるために掃除しなければならない箇所が少なく、日頃の掃除が楽なことも魅力です。
フラットなワンフロアなので掃除機もかけやすいうえ、家具選びさえ工夫すればロボット掃除機の導入にも適しています。

また、平屋には使っていなくてもホコリが溜まりやすい階段がありません。
階段の掃除は手間がかかるので億劫になりがちですが、平屋ならその手間を考える必要もないのです。

居住費の負担が抑えられる

住宅ローンさえ完済すれば老後の経済的な負担を軽減でき、安心して暮らせるというのが一人暮らしでマイホームを購入するメリットです。

しかし、床面積の大きなマンションや2階建ての戸建てを購入すれば、毎年の固定資産税や都市計画税の負担が大きくなってしまいます。
加えて、マンションだと管理費や修繕積立金、大きな戸建てだとまとまったメンテナンス費用もかかってしまいます。

コンパクトな平屋にすることで建築費だけでなく、住み始めてからの固定資産税・都市計画税、建物の維持費用も抑えられます。
居住費の負担を軽くできるので、いっそう経済的に安定した老後を送れるでしょう。

一人暮らし用のコンパクトな平屋を建てるデメリット

一人暮らしのためにコンパクトな平屋を建てるにあたっては、あらかじめ気を付けておくべきデメリットもあります。
メリット・デメリットを比較検討して判断するようにしましょう。

防犯面に気を配る必要がある

床面積の大小に関係なく、平屋に共通するデメリットとして防犯面での対策の必要性が挙げられます。

平屋は大半のドアや窓が1階の手が届きやすい高さに設置されるため、2階建てやマンションの上層階に比べて室内に侵入できる箇所が多く、空き巣に狙われやすいのが特徴です。
特に一人暮らしの女性やシニアは被害を受けやすく、十分に注意する必要があります。

外から家の中が見えないような設計・対策を講じるのはもちろんのこと、街灯や夜間の人通りの多い道沿いの敷地を選ぶなど、土地選びの段階から防犯面を考慮したいところです。

家のメンテナンスを自分でしなければならない

これもコンパクトな平屋に限らず戸建て全般にいえることですが、家のメンテナンスは自分で行わなければなりません。
マンションであれば賃貸にせよ分譲にせよ、毎月の管理費を負担することで、共用部のメンテナンスを管理会社に任せられます。

一方、戸建ては建物外装や外構部も含めて自己管理する必要があり、メンテナンスの手間や費用を見込む必要があります。
管理費や修繕積立金の概念がないので、日頃から自主的に資金を蓄えておいたほうがよいでしょう。

周辺環境によっては採光や通風の確保が難しい

平屋は高さが1階分しかないため、都市部の住宅密集地など周辺に2階建て以上の建物が多い立地では、日当たりや風通しが悪くなりやすいデメリットがあります。

一人暮らし用のコンパクトな平屋となると、標準的な広さの平屋に比べて設置できる窓の数が少ないため、より採光や風通しの確保が難しい点は課題です。
平屋を建てても空間に余裕ができる広さの土地や、周囲に高い建物のない土地を探すといった工夫が求められます。

また、勾配天井を取り入れるなどして天井の高さを確保し、高窓や天窓から自然光と風を取り込める設計にするのも効果的です。

女性・シニアの一人暮らしにおすすめ!平屋の間取りアイデア3選

特に女性やシニアがコンパクトな平屋で一人暮らしをする際に取り入れると、快適な暮らしを送れるおすすめの間取りアイデアを3つ紹介します。

ランドリールーム

室内にランドリールームを設ければ、天候や時間に左右されず、雨の日や夜間でも洗濯物を干しておくことができます。
外部から室内が見えづらい工夫を施すと、洗濯物をほかの人に見られる心配もなく、防犯面からも安心して暮らせるでしょう。

ウォークスルークローゼット

コンパクトな平屋での生活を快適なものにするには、いかに生活動線をシンプルで短くするかがポイントです。

スムーズな生活動線を実現してくれるのがウォークスルークローゼットです。
1カ所から出入りするウォークインクローゼットと異なり、出入口が2つ設けられていて通り抜けが可能です。

玄関とキッチンや水回りの間、水回りと寝室の間などにウォークスルークローゼットを設けると回遊動線が生まれ、家事動線も効率的になります。

小上がり

とりわけシニアの一人暮らしにおすすめなのが、小上がりです。

小上がりを設けるとフラットな空間にメリハリがつくことに加え、縁の部分をベンチ代わりとして利用でき、足腰が弱っていても楽に座ったり立ち上がったりできます。
長く住み続ける予定なら、老後に備えて設置するのもよいでしょう。

ちなみに、小上がりの床下に収納を設ければ、収納が不足しやすいコンパクトな平屋に大容量の収納スペースを確保できます。

コンパクトな平屋の間取りづくりの注意点

一人暮らしにとって快適な要素が満載のコンパクトな平屋。
以下に挙げる注意点を意識した間取りにすることで、住まいの快適性をいっそう高められます。

廊下スペースを極力減らして、居住スペースを広くする

平屋は2階建てに比べて居住スペースが限られると思いがちですが、階段や2階の廊下などを設ける必要がないため、意外にも空間を広く感じやすいのは魅力です。
コンパクトな平屋でも居住スペースを最大限確保するには、間取りを工夫して廊下スペースを極力減らすようにしましょう。

廊下分の面積を居住スペースに割けば、リビングや居室に使える面積が増え、快適な住まいを実現できます。

外から見えない建物の形状を検討する

平屋の弱みである防犯性を確保するには、外からの視線が届きにくい建物形状にするのがおすすめです。
長方形や正方形のシンプルな平屋は動線をコンパクトにしやすい反面、視線を遮るものがなく、外から見えやすくなってしまいます。

コの字型やL字型の建物にすれば、平屋ならではの開放感を維持しつつ、外からの視線が届きにくくなります。
余ったスペースを中庭にして、アウトドアリビングやガーデニング・家庭菜園などに活用してもよいでしょう。

コンパクトな平屋で生活の満足度をアップさせよう

マンションに比べて、間取りやデザインの自由度が高いのが戸建ての魅力です。

一人暮らしでも戸建てを購入したいというニーズはあるものの、住まいの機能性や居住性を求めると、どうしてもマンションの購入に落ち着きがち。
一人暮らしだからと戸建ての購入を諦めている人もいるのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、コンパクトな平屋の戸建てです。
戸建ての良さを存分に感じられるうえ、平屋はワンフロアで間取りが完結するため、マンションの持つ高い機能性も享受できます。
平屋での暮らしはまさに戸建てとマンションのいいとこ取りであり、生活そのものの満足度を高められるでしょう。

一人暮らしに適した間取りの平屋を建てるには、平屋を手がけた実績や間取りアイデアが豊富な建築会社に家づくりを依頼するのが重要です。

山根木材は、広島で永く住み継がれる家づくりを目指し、これまでに累計1万棟を超える注文住宅を手がけてきました。
ZEH・耐震等級3・長期優良住宅を標準仕様とするなど、高いクオリティと安心性を兼ね備えた家づくりが可能です。

平屋の施工実績も豊富なので、広島・東広島・福山でコンパクトな平屋の注文住宅を建てたいなら、ぜひ山根木材にお任せください。まずはお気軽にご相談をお待ちしています。
お問い合わせ・資料請求は、下記お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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