リフォームの工事期間中は、騒音や工事車両の出入りなどで、近隣に何かと迷惑をかけることがあります。
事前に挨拶に伺うことは、近隣とのトラブルを減らし、気持ちのよい関係を続けていくための第一歩となります。
しかし、実際に誰にどこまで挨拶すればいいのか、どんなことを伝えばいいのか、手土産は何を選べばいいのかなど、迷うことも多いですよね。
そこで今回は、リフォーム前に済ませたい挨拶のポイントを詳しく解説します。
リフォーム前に挨拶が必要な理由
リフォーム工事中の騒音や振動は、多かれ少なかれ近隣に迷惑をかける可能性があります。
事前に挨拶に伺い、その可能性を伝えて、理解と協力をお願いしましょう。
長年暮らす住まいであれば、工事中に「リフォームしているの？」「いつ終わる？」などと声をかけられることもあるでしょう。
その際、事前に挨拶を済ませていれば、工事の詳細やスケジュールをスムーズに説明できます。
また、万が一工事中に近隣の方に迷惑をかけたときや、困ったことが起きた場合には、工事の責任の所在を明確に伝えることで迅速な対応が可能になります。
リフォームによって住まいが快適になっても、近隣との関係が悪化してしまっては本末転倒です。
リフォーム工事を行う際には、近隣への丁寧な挨拶をしっかりと行うことを心がけましょう。
業者任せにせず自分で行ったほうがベター
ご近所への挨拶はリフォーム業者に任せることもできますが、できる限り同行することをおすすめします。
顔見知りからの挨拶は、業者だけの場合よりも安心感を与え、「業者任せ」という印象も和らげることができます。
また、業者と一緒に挨拶に伺うことで工事の詳細や期間などを直接説明できるので、より丁寧な印象を与えられます。
もし先に挨拶に行く場合は、後日リフォーム業者が改めて挨拶に伺う旨を伝えておくと、訪問営業と誤解されることを防げます。
挨拶が必要なリフォームの内容
リフォーム時のご挨拶は、良好な近隣関係に不可欠です。
騒音や臭い、車両駐車がある工事は、規模に関わらず事前に挨拶をしましょう。
1日で終わる小規模リフォームでも、状況次第では挨拶をしておいた方がいいケースもあります。
以下で、挨拶が必要な具体的なリフォーム内容を詳しく解説します。
騒音や臭いが出る可能性のあるリフォーム全般
リフォーム工事では、どうしても騒音や振動、工事の粉塵が出るのを避けられません。
大がかりな間取り変更はもちろん、短期間の工事でも音が気になることがあるので、事前に挨拶しておくと安心です。
また、リフォームの内容によっては、独特のにおいがしたり、大きな音が響いたりすることもあります。
例えば、お隣さんが庭でバーベキューを計画している日に工事が始まると、ご近所トラブルにつながる可能性があるでしょう。
中には、自宅療養中の方や在宅で仕事をしている方もいます。
事前にリフォームすることを伝えておけば「気になるから少しの間出かけようかな」といった対策を事前に立てることも可能です。
そのため、リフォームを始める前にはできるだけご近所の方に声をかけておき、工事への理解を得るようにしましょう。
工事車両などを停める場合は小規模でも挨拶しておく
「小規模な工事だから」と挨拶を省略するのはおすすめできません。
音が小さくても、知らない作業員や車両の出入があると、「何かあったのかな？」という不安を相手に与えてしまうこともあるためです。
普段と違う様子は、どうしても気になるものです。
小規模工事でも「これから工事をします」と一言伝えておくだけで、ご近所さんは安心できます。
挨拶しようか迷ったら、リフォーム業者に相談するのもおすすめです。
1日単位で終わるリフォームでは挨拶の必要はない
内窓の設置などの1日で終わるリフォームの場合、騒音や工事車両の出入りも少ないので、必ずしも挨拶が必要ではありません。
近隣への影響が少ないものまで、わざわざ挨拶に行くことは、かえって相手に気を遣わせてしまうことにもつながります。
場合によっては、「うちがリフォームするときにも必ず挨拶しなくちゃいけないのかな？」と、面倒に思われる場合もあります。
リフォームの規模や状況をみつつ、リフォーム業者にも相談をしながら挨拶の有無を判断するとよいでしょう。
リフォーム前の挨拶のしかた
リフォーム前の挨拶は、工事への理解と協力を得るための大切な心遣いです。
期間や連絡先を書面で伝え、工事1週間前を目安に、相手に配慮した時間帯に伺いましょう。
挨拶範囲や不在時の対応、終了時の挨拶も忘れずに。以下で、具体的な挨拶のしかたを解説します。
期間などを紙にまとめて手渡す
リフォーム前の挨拶では、工事期間や緊急時の連絡先を記載した書面を準備し、手渡すようにしましょう。
口頭で「ご迷惑をおかけします」と伝えるだけでは具体的な情報が伝わりにくく、後々のトラブルにつながる可能性があります。
書面に記載しておきたい項目は以下の通りです。
- リフォームの開始日時と終了日時
- リフォーム工事を行う時間帯と曜日
- リフォームの具体的な内容
- 緊急時の連絡先（工事依頼主とリフォーム会社の電話番号など）
これらの情報を事前に伝えることで、ご近所さんは工事の期間や時間帯の見通しがつき、生活への影響を想像しやすくなります。
また、緊急時の連絡先を書いておけば、万が一のことがあった時でもスムーズに対応できます。
工事が始まる1週間前に行う
リフォーム前の挨拶は、工事開始のおおよそ1週間前を目安に行いましょう。
工事のスケジュールが確定していないタイミングでは、具体的な情報を提供することができません。
工事のスケジュールが確定し、近隣の方が必要に応じて予定を調整できるタイミングで挨拶に伺うことで、気持ちよく受け止めてもらえるでしょう。
時間帯は休日の夕方がベスト
挨拶に伺う時間帯は相手の都合を考慮し、比較的落ち着いている時間帯を選ぶことが大切です。
平日の朝は通勤や通学で忙しく、夕方は夕食の準備で慌ただしいことが多いのでなるべく避けるようにしましょう。
また、夕食後はゆっくりと過ごしたい方も少なくありません。
一般的に挨拶に伺いやすいのは、共働き世帯の場合、休日の午後2時から5時頃。
この時間帯であれば家族でのお出かけから帰宅し、比較的落ち着いて対応してもらえる可能性が高いでしょう。
共働きではない場合は、同時間帯の平日に尋ねるようにしましょう。
相手の状況を想像し、迷惑にならない時間帯を選ぶことがポイントです。
挨拶する範囲
戸建てのリフォームの場合、自宅を中心に縦、横、斜めの最大8軒が挨拶範囲の目安です。
特に注意したいのは、自宅からは見えにくいものの、意外にも相手側からは工事の様子がよく見える斜め裏のお宅です。
また、斜め裏や道路を挟んだ向かいの家は、騒音や臭いの影響を受けやすくなります。
さらに、自治会長やマンションの管理会社などにも、リフォームの内容を事前に伝えておきましょう。
自治会によっては、工事の時間帯に関するルールが定められているため、挨拶の際に確認しておけば工事業者との打ち合わせもスムーズです。
マンションの場合、上下3軒と両隣の計8軒が基本的な挨拶範囲です。
リフォーム当日は業者の出入りが多いため、エレベーターや階段に面している部屋にも挨拶をしておくとよいでしょう。
マンションは戸建てと異なり、廊下や駐車場などの共有スペースが多く、より一層の配慮が必要です。
例えば、通勤時間帯に資材を搬入するとエレベーターや廊下が混雑し、他の居住者の出勤に影響が出ることもあります。
共有スペースの利用についても、事前に挨拶をして理解と協力を得るように努めましょう。
不在の場合は郵便ポストに挨拶文を入れておく
挨拶に伺っても不在だった場合、日を改めて再訪しましょう。
それでも会えないようなら、郵便ポストに挨拶状と手土産を投函しておくのもひとつです。
近隣の方とは顔見知りであるはずなので、必ずしも直接会って挨拶する必要はありません。
大切なのは、リフォームを行うことへの配慮と、迷惑をかけるかもしれないことへのお詫びの気持ちを伝えることです。
丁寧な挨拶状とささやかな手土産は誠意を伝えるための大切な手段となります。
リフォーム終了時にも声をかける
リフォーム工事が終了したら、工事期間中に迷惑をかけた近隣の方へ改めて挨拶に伺い、工事が無事に完了したことを報告しましょう。
工事への理解と協力への感謝の気持ちを伝え、騒音や振動などで不便をかけたことをお詫びすることで、良好な関係を保つことができます。
工事の終了を伝えることは、相手に安心感を与え、今後の生活への影響がないことを知らせる意味でも大切です。
リフォーム前の挨拶で渡す手土産の選び方
リフォーム前の挨拶では、誠意を示すためにささやかな手土産を用意しましょう。
粗品があることで会話のきっかけにもなり、スムーズに話を進めやすくなります。
目安としては、500円から1,000円程度の品物を選ぶとよいでしょう。
のしを掛ける際には、外のしで、水引は紅白の蝶結びのものを選ぶことが一般的です。
表書きは「御挨拶」とし、施主の名前を記載します。
日用品など使う人を選ばないものにする
手土産を選ぶ際は、好みが分かれにくく、誰にでも使ってもらえる日用品がおすすめです。
食品はアレルギーなどの心配があるため、避けたほうが無難です。
洗剤やタオル、ラップ、除菌シートなどは日常生活で役立つため喜ばれます。
また、不在時に郵便ポストへ投函することも考慮し、コンパクトな品物を選ぶと便利です。
例えば、手ぬぐいや薄型の洗剤パック、少量のお米、台所用スポンジなどもよいでしょう。
高価過ぎないものを選ぶ
手土産選びでは、高価すぎず、相手が気兼ねなく使える実用的なものが喜ばれます。
相手の家族構成やライフスタイルを考慮するのも大切なポイントです。
相手の好みやアレルギー情報が得られないようなら、誰にでも使いやすい日用品が無難です。
高価な品は相手にプレッシャーを与えかねません。
「ご挨拶」として、ささやかながらも気持ちが伝わる、心温まる品を選びましょう。
リフォーム前の挨拶は相手の立場に立って行おう
リフォーム前後の挨拶は、今後の良好なご近所付き合いに必要不可欠。
手土産や訪問する時間などに迷ったら、「もし〇〇さんならどう思うかな？」と相手の気持ちになって考えると、よりよい方法が見つかるでしょう。
挨拶のポイントと共に、信頼できるリフォーム会社選びも重要です。
リフォーム会社選びでお悩みの際は、ぜひ山根木材にご相談ください。
理想の住まい実現から、ご近所への丁寧なご挨拶まで、トータルにサポートさせていただきます。
※弊社では、広島県内を施工エリアとさせていただいています。
