久保田夏菜さん~フリーアナウンサー

  • 作成日:2023/10/25
  • 更新日:2023/10/25
  • 編集者:山根木材メディア編集部
久保田夏菜さん~フリーアナウンサー

広島市内での仕事をしながらご夫婦で安芸高田市に移住した久保田さん。
祖父母が残してくれた家で家族やご両親と過ごす時間が増えた田舎暮らしで気付いた、世代を繋ぐ家族の物語です。

映像コンテンツ(YouTube)

フリーアナウンサーの久保田夏菜さんは2018年に広島市中心部から車で1時間の安芸高田市に移住されました。
自然に囲まれた中での田舎暮らしは想像していた以上に楽しく、これまでの何倍も生活が豊かになったと感じているそうです。

子どもが産まれて家族の時間が格段に増えたという久保田さん。
空き家だった祖父母の家に住み始め、祖父母の残してくれたものを大切に活かしていきたいと思うようになった、久保田さんの暮らしの物語です。

暮らしのてまひま

久保田夏菜さんプロフィール画像

フリーアナウンサー 久保田夏菜さん

広島県広島市出身。2009年からテレビ愛媛、2013~2016中国放送に在籍。IMCCD 国際地雷処理 地域復興支援の会 広島支部長。1児の母。

広島市内から車で約1時間、山の緑が濃くなり始めた6月下旬の安芸高田市を訪ねました。目的地は、フリーアナウンサーの久保田夏菜さんのご自宅。
目の前は田畑、振り向けば連なる山々、歩いていける場所で蛍も観られるそう。
「自然豊かな場所で暮らしたい」と広島市内から移住して4年、お子さんが生まれて暮らしの楽しみがさらに膨らんだそうです。

始めてみると想像以上の楽しさ

久保田夏菜さん①

久保田さんのある日の朝。午前5時15分に起床、支度を整えて、まだ夢の途中のお子さんと一緒に安芸高田市を出発。20分ほどかけて広島市安佐北区の実家へ向かいます。
お子さんをあずけてテレビ局へ。午前9時50分スタートの番組のお仕事です。

通勤時間は、発声練習やオープニングトークを考えたり、台本の流れを頭に入れたりと仕事の準備の時間にちょうどいいとのこと。

久保田夏菜さん②

久保田さんは広島市出身で、結婚後も広島市内に住んでいました。
ご夫婦で自然が好きで、結婚2年目にマイホームを考えたとき、条件は自然の多いところでした。
いくつか物件を当たるものの決め手がなく、半年前から空き家になっていた安芸高田市の久保田さんの祖母の家が候補に。

久保田さん自身も3歳まではその家で育ち、祖父の影響でご近所さんとは「夏菜ちゃん」と名前で呼ばれる間柄。
空き家といっても、畑や田の管理のために久保田さんのご両親が毎週訪れ、家も手入れしてありすぐにでも住める状態でした。

安佐北区から広島市内中心部に通っていた経験から遠距離通勤に不安はなく、「祖母の家だし知っている田舎だし、ひとまずここで生活を始めてみて、問題ができたらそれから考えよう」と2018年に移住。想像以上に早く田舎生活になじみ、「ここでの暮らしが想像していた以上に楽しいんです」と話します。

久保田夏菜さん③

お子さんが生まれるまでは、ご夫婦二人とも仕事に集中し、家は食べて寝るための場所。出産したと同時にコロナ感染拡大防止のための自粛生活が始まり、家で過ごすじかんが格段に増えました。

そんな日々の中で久保田さんが気づいたことは、「家にいるとやることがたくさんあって忙しい」、そして「これは家で楽しめる!」ということ。

久保田夏菜さん④

庭を見ると、梅のほかにも山椒、柿にゆず。山椒の木に気づいたのは移住して3年目、料理好きの友人が家に遊びに来て、ちりめん山椒つくろうと言われたときだそうです。
庭をよくよく見ると、もくれん、つつじ、きんもくせい、桜と花の木もあります。

「移住する前から安芸高田市の家に遊びに来ていたし、ここで暮らしていたはずなのに…」と家で過ごしていかなかったことに気づいたそうです。

「手入れをしていないのに季節ごとに花が咲き実がなります。祖父が残してくれた景色をありがたく感じています。これを守らなくちゃ。家の仕事ってたくさんありますよね~」とうれしそうです。

畑では、家庭用にピーマン、トマト、キュウリ、トウモロコシなどの夏野菜、ルッコラやバジルをご両親と育てています。畑仕事をしていると、お子さんも畑で遊びます。
先日は、一緒に玉ネギを干して、ジャガイモを掘ったとお子さんと一緒に話してくれました。田んぼの管理のために毎週訪れるご両親と過ごすじかんも増え、お子さんが生まれたことで家族と過ごすじかんが格段に増えたそうです。

仕事に家仕事、さらに子育てとますます忙しくなりじかんがないのでは思っていたので、そうではないということに驚きました。

暮らしそのものが楽しいじかんに

久保田夏菜さん⑤

取材に訪ねたときは梅仕事の時季。さわやかな梅ジュースをいただきました。
久保田さんは毎年お母さまと一緒に、庭の梅の木から梅干し、梅酒、梅シロップを作るそうです。
今年はうまく実がつかず、ご近所さんから分けてもらって無事に梅仕事を完了したそうです。

久保田夏菜さん⑥

自然の変化がそばにある田舎暮らし。
厳しい寒さが和らぐと冬が緑が少しずつ現れて、4月に田んぼに水をはるとカエルが泣き始めます。するとつばめがやってきて、田から泥をつまんで巣をつくります。
そのカエルを狙ってフクロウがやってくるそう。
「自然はちゃんとつながっているな。それを断ち切るわけにはいかないなと思うんです。自然と共存している感覚があり、自然を大切にしようと思えるようになりました」

さらに「カメムシがたくさん来てげんなりすることや、寒さが厳しい分だけ春の訪れが待ち遠しいことなど、いいも悪いも感情が広がります。だからこそ今まで見えなかった幸せに気付くことができました。自然のおかげで視野が広がり、暮らしが豊かになったなぁと感じています」

今後の夢を聞いてみると、「コロナ禍で子供を遊びに連れていける場所や機会が失われてしまいました。子育てママが集える、親子で楽しめることが小さなことからできたらいいなって」とのこと。
自然を生かした草木染めや木工教室などの親子向けのイベントを密かに考えているそうです。

久保田さんのてまひま

久保田夏菜さん⑦

久保田さんが安芸高田市に引っ越してきたのは春。取材した今日よりも、もう少し緑が若々しく、町全体が明るく見えたそうです。

「家に入って窓を開けたとき、入ってくる風がとても気持ちがよかったのを覚えています。窓をあけて風を通すことは、毎日を気持ちよく過ごすコツかな」。
大きな窓から緑のにおいを含んだ風が吹き込み、田の字づくりの大きな空間を通りぬけます。猫も気持ちよさそう。

久保田夏菜さん⑧

そして、久保田さんがこれからやってみたい「てまひま」は、家仕事。
「季節の手仕事はたくさんあります。食べきれなかった柿を加工してジャムにしたり、ぬか床づくりとか。まだまだやれることがたくさんありそうです」。

おいしいてまひまを探してみたくなりました。

この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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