これから新築のマイホームを計画されている方にとって、「ZEH(ゼッチ)」という言葉は、もはや無視できないキーワードではないでしょうか。
「光熱費がお得になるらしい」「環境に良い高性能な住宅」といったイメージをお持ちかもしれません。
しかし、その一方で、「ZEHにするには費用がかさむのでは?」という不安もありますよね。
そこで注目したいのが、国が推進するZEH補助金制度です。
この制度を賢く活用すれば、初期費用を抑えながら、将来にわたって快適で経済的な暮らしを実現する高性能な住宅を手に入れることができます。
この記事では、これから家づくりを始める方が知りたい2025年度(令和7年度)のZEH補助金の最新情報を、専門用語を避け、分かりやすく解説します。
- 2025年にもらえる補助金の具体的な金額
- 申請できる補助金の種類とそれぞれの違い
- 補助金を受け取るための条件と申請スケジュール
- 申請で失敗しないための注意点やよくある質問
など、あなたの疑問や不安をすべて解消します。
この記事を読むだけで、ZEH補助金の全体像が分かり、賢い家づくりの第一歩を踏み出せるようになります。
2026年度ZEH補助金の最新制度と予算枠
みらいエコ住宅2026事業の概要
2026年度(令和8年度)の住宅補助金において、最も注目すべき新しい枠組みが「みらいエコ住宅2026事業」です。
この事業は、これまでの子育てエコホーム支援事業などの省エネ住宅支援策をさらに発展させ、家庭部門からの二酸化炭素排出量を劇的に削減することを目的に創設されました。
今年度は過去最大規模の予算枠が確保される見込みであり、これから新築を検討する方にとって絶好のチャンスとなります。
最大の特徴は、全国を14の地域に分けた「気候風土に応じた省エネ基準」が設けられている点です。
お住まいの地域の気候に最適な断熱性能や設備を導入することで、より効率的に補助金を受け取れる仕組みに進化しています。
ただし、予算には上限があり、申請が殺到した場合は秋を待たずに早期終了する可能性も高いため、住宅会社と早めに計画を立てることが重要です。
GX志向型住宅の補助対象条件
2026年度の補助金制度で新たに登場した重要なキーワードが「GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅」です。
GXとは、化石燃料に依存しないクリーンエネルギー中心の社会へ転換する取り組みを指します。
このGX志向型住宅として認定され、高額な補助金を受け取るためには、従来のZEH水準をクリアするだけでは足りません。
具体的には、大容量の太陽光発電システムの設置に加えて、電気自動車を家庭の電源として活用できるV2H充放電設備や、大容量の家庭用蓄電池の導入など、家庭内のエネルギー自給自足率を極限まで高める高度な設備要件が求められます。
初期費用は通常のZEHよりもかかりますが、長期的な光熱費の大幅な削減と、災害時の停電リスクを回避できる強靭性を備えた、極めてコストパフォーマンスの高い住まいが実現します。
2026年度のZEH補助金は最大160万円

さっそく結論からお伝えします。
2025年度に新築住宅で利用できるZEH関連の補助金額は、住宅の性能に応じて1戸あたり55万円から、最大で140万円が想定されます。
まずは、どのような住宅でいくら補助金がもらえるのか、基本的な金額を確認しましょう。
ZEH水準で55万円、ZEH+で100万円が基本
国が実施するZEH補助金制度の中で、最もスタンダードなのが環境省の「ZEH支援事業」です。
2024年度の実績に基づくと、2025年度も同様の補助額が見込まれます。
基本的なZEH(ゼッチ)の基準を満たす住宅であれば55万円が補助されます。
ZEHとは、高い断熱性能をベースに、高効率な設備(給湯器やエアコンなど)で消費エネルギーを減らし、太陽光発電などでエネルギーを創り出すことで、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロ以下にすることを目指す住宅です。
さらに、ZEHの基準よりも省エネ性能を高め、電気自動車との連携設備(V2H)や蓄電池といった先進的な設備を導入するZEH+(ゼッチプラス)であれば、補助金額は100万円に増額されます。
これから家を建てるなら、より高性能なZEH+を目指すことも有力な選択肢となるでしょう。
これらの補助金は、高性能な住宅を建てるための初期費用を力強くサポートしてくれます。
LCCM住宅なら最大140万円
ZEHをさらに超える、現在最高ランクの環境性能を持つ住宅がLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅です。
これは、家を建ててから解体・廃棄するまでの長い期間(ライフサイクル)全体で、CO2の排出量をマイナスにするという、究極のエコ住宅です。
このLCCM住宅は、国土交通省の「LCCM住宅整備推進事業」の対象となり、補助金額も最大となる140万円が交付されます。
建設コストは高くなりますが、最も手厚い補助が受けられるため、環境性能に徹底的にこだわりたい方にとっては非常に魅力的な制度です。
長期的な視点で光熱費や環境負荷を考えた場合、検討する価値は十分にあるでしょう。
次世代ZEH+の160万円補助条件
ZEH+の性能をさらに上回り、現在考えうる最高クラスの環境性能を誇るのが「次世代ZEH+(ゼッチプラス)」です。
この厳しい基準をクリアすることで、新築住宅への補助金としてはトップクラスの最大160万円という非常に高額な支援を受けることが可能になります。
160万円を獲得するための条件は、ZEH+の基本要件を満たした上で、さらに高度な省エネ・創エネ設備を導入することです。
具体的には、大容量の蓄電システム、V2H充放電設備、燃料電池、太陽熱利用温水システムといった特定の先進設備の中から、指定された条件を満たすものを設置する必要があります。
設計や施工の難易度が高く、対応できる建築会社も限られてくるため、次世代ZEH+の建築実績が豊富な信頼できるパートナー選びが成功の鍵を握ります。
建売住宅と新築マンションの適用条件
ZEH補助金と聞くと注文住宅専用の制度だと思われがちですが、実は完成済みの建売住宅や、これから建築される新築マンションを購入する場合でも、条件さえ満たせば補助金の対象になります。
建売住宅で補助金を受け取るための絶対条件は、その物件自体が国の定めるZEH水準以上の性能基準をクリアして設計・建築されていることです。
さらに、その物件を販売している不動産会社や建築を手がけた住宅会社が、国に登録された正規の「ZEHビルダー」または「ZEHプランナー」でなければなりません。
新築マンションの場合も「ZEH-M(ゼッチ・マンション)」として正式に認定を受けた物件であることが必須です。
近年は環境性能を売りにした分譲物件も増えているため、物件探しの際は補助金対象かどうかを担当者に必ず確認しましょう。
みらいエコ住宅2026事業との併用可否
ZEH補助金と合わせてぜひ知っておきたいのが、国土交通省・環境省・経済産業省が連携して2026年度(令和8年度)に実施する「みらいエコ住宅2026事業」です。
これは、過去に実施された「子育てグリーン住宅支援事業」や「子育てエコホーム支援事業」の後継として進化を遂げた、最新の大型補助金制度です。
2026年度の制度では、子育て世帯や若者夫婦世帯がZEH水準の住宅を取得する場合、基本35万円(寒冷地等は40万円)、長期優良住宅なら基本75万円(寒冷地等は80万円)が支援されます。
さらに、年齢や世帯構成を問わず全世帯が利用できる「GX志向型住宅」の枠も新設され、こちらは最大110万円(寒冷地等は125万円)と非常に手厚い内容になっています。
ここで最も注意すべきなのが「補助金の併用ルール」です。
過去の制度では併用による上乗せが期待できた時期もありましたが、現在の原則として、国の税金を財源とする補助金同士を、新築住宅の同じ工事部分に対して同時に受け取る(二重取りする)ことはできません。
つまり、「環境省のZEH補助金」と「みらいエコ住宅2026事業」の両方を合算して受け取ることは基本的に不可能です。
そのため、ご家族の年齢構成や建てる家の性能レベル、お住まいの地域(寒冷地加算など)を総合的に比較し、「どちらの制度を利用した方が、最終的にもらえる金額が大きくなるか」を慎重にシミュレーションすることが重要です。
ハウスメーカーや工務店としっかりと相談しながら、最もメリットの大きい申請ルートを選択しましょう。
2026年新築購入で併用可能なその他の補助金
長期優良住宅補助金との組み合わせ
家を建てる際、長く安心して住み続けられることを証明する「長期優良住宅」の認定を取得する方も増えています。
長期優良住宅を対象とした国からの手厚い助成金事業も存在しますが、ここで注意すべきなのが併用のルールです。
原則として、国の税金を財源とするZEH補助金と、同じく国の財源を使っている長期優良住宅関連の建築補助金を同時に受け取る(二重取りする)ことはできません。
基本的にはどちらか一方の有利な制度を選んで申請することになります。
ただし、現金でもらう補助金の併用はできなくても、長期優良住宅の認定による「住宅ローン減税の借入限度額引き上げ」や「登録免許税の軽減」といった税制優遇措置については、ZEH補助金と併用してメリットを享受することが可能です。
都道府県市区町村の独自助成金制度併用
国の補助金同士の併用は厳しく制限されていますが、お住まいの都道府県や市区町村が独自に実施している地方自治体の助成金制度であれば、国のZEH補助金と併用できる可能性が非常に高くなります。
例えば、東京都をはじめとする各自治体が独自に設けている高断熱窓への補助や、市町村が独自に実施している太陽光パネル・蓄電池設置への助成金、あるいは地元産の木材を使用した場合の給付金などは、財源が国ではなく地方自治体であるため、同時申請が認められるケースが一般的です。
この組み合わせを活用すれば、受け取れる現金の総額を大幅に増やすことができます。
ただし、自治体によっては独自の併用禁止ルールを設けている場合もあるため、事前に役所のホームページや地元の工務店で最新情報を確認しておきましょう。
現在申請できる国のZEH補助金制度一覧

ZEH補助金は、主に3つの省庁が連携して実施しており、それぞれ対象となる住宅の性能レベルや目的が異なります。
ここでは、新築戸建住宅で利用できる国の補助金制度について解説します。
環境省 ZEH支援事業(戸建住宅ZEH補助金)
一般的に「ZEH補助金」と呼ばれる、最も代表的な制度です。
多くのハウスメーカーや工務店がこの制度の利用を前提にプランを提案しています。
これからZEH住宅を検討する方が、まず初めに確認すべき基本的な補助金と言えるでしょう。
- 対象 ZEH、Nearly ZEH、ZEH Oriented
- 補助額の目安 55万円/戸
- 特徴 ZEHの基準を満たすことで受けられるスタンダードな補助金。
まずはこの制度の要件クリアを目指すのが一般的です。 - 公募団体 一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)
経済産業省 次世代ZEH+実証事業
基本的なZEHの性能をさらに高め、よりエネルギーの自給自足率を高める住宅を対象とした補助金です。
ZEH+や次世代ZEH+が対象となり、蓄電池やV2H(電気自動車への充放電設備)といった特定の設備を導入することで補助額が加算される仕組みもあります。
- 対象 ZEH+、次世代ZEH+
- 補助額の目安 100万円/戸 + 追加設備による加算
- 特徴 高性能な設備を導入し、災害時のレジリエンス(強靭性)も高めたい方におすすめの補助金です。
- 公募団体 一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)
国土交通省 LCCM住宅整備推進事業
住宅の建設から解体までのライフサイクル全体でCO2排出量をマイナスにすることを目指す「LCCM住宅」を対象とした、最も補助額の大きい制度です。
ZEHを超えるトップクラスの環境性能が求められるため、対応できるハウスメーカーや工務店も限られます。
- 対象 LCCM住宅
- 補助額の目安 最大140万円/戸
- 特徴 補助額は最大ですが、設計・建築の難易度も高くなります。環境性能を究極まで追求したい方向けの制度です。
- 公募団体 LCCM住宅整備推進事業実施支援室
補助金を受け取るための4つの主要条件

「我が家は補助金の対象になるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
ZEH補助金を受け取るためには、建物に関する性能基準のほかに、いくつかの重要な条件があります。
ここでは、特に押さえておくべき4つの主要な条件について解説します。
ZEHビルダー/プランナーが関与する住宅
ZEH補助金を申請する上で、最も重要な前提条件がこれです。
補助金の対象となる住宅は、経済産業省のZEH事業に登録された「ZEHビルダー/プランナー」が設計、建築、または販売に関与するものでなければなりません。
ZEHビルダー/プランナーは、ZEH住宅の高い建築実績と知識を持つ専門家として国に認められた事業者です。ハウスメーカーや工務店を選ぶ際には、まずその会社がZEHビルダー/プランナーに登録されているかを確認しましょう。
登録状況は公募団体のウェブサイトで検索できます。この条件を満たさなければ、いくら高性能な家を建てても補助金は受けられないため、最初の段階で必ず確認してください。
ZEHロードマップで定められた省エネ基準の達成
当然ながら、補助金の対象となるには、国が定めるZEHの省エネ基準をクリアする必要があります。
具体的には、断熱性能を示すUA値(外皮平均熱貫流率)や、一次エネルギー消費量の削減率などが地域ごとに細かく定められています。
これらの数値は専門的で少し難しく感じるかもしれませんが、「冬は暖かく夏は涼しい、魔法瓶のような家にするための断熱性能」や「省エネ性能の高いエアコンや給湯器を使うこと」とイメージすると分かりやすいでしょう。
これらの基準を満たす設計になっているかどうかは、ZEHビルダーであるハウスメーカーや工務店が計算・確認してくれるので、打ち合わせの際にしっかりと説明を求めましょう。
申請者が自ら居住する住宅
ZEH補助金は、これからその家に住む人が、快適で環境に優しい生活を送ることを支援するための制度です。
そのため、補助金の対象となるのは、申請者自身が常時居住する住宅に限られます。
例えば、賃貸物件として貸し出す目的で建てる家や、別荘として利用する家は補助金の対象外となります。
あくまでマイホームとして、ご家族が住むための家であることが条件です。
申請時には住民票の提出が求められることもありますので、この点はしっかり理解しておきましょう。
新築戸建または建売住宅の購入
ZEH補助金は、これから新たに建てられる新築の注文住宅が主な対象ですが、すでに建てられている建売住宅を購入する場合でも、条件を満たせば補助金の対象となります。
建売住宅で補助金を利用したい場合は、その物件がZEH基準を満たしていること、そして販売する不動産会社や建築した工務店がZEHビルダー/プランナーであることが条件です。
最近では、補助金の利用を前提とした高性能な建売住宅も増えています。
注文住宅だけでなく建売住宅を検討している方も、ZEH補助金が利用できる物件があることを覚えておきましょう。
申請から補助金振込までの6ステップとスケジュール

ZEH補助金の申請手続きは、基本的にZEHビルダー/プランナー(ハウスメーカーや工務店)が進めてくれますが、施主として全体の流れやスケジュール感を把握しておくことは非常に重要です。
ここでは、公募開始から補助金が実際に振り込まれるまでの一般的な6つのステップを解説します。
STEP1 公募期間の確認(2025年4月下旬~)
ZEH補助金は、一年中いつでも申請できるわけではありません。
例年、2025年度(令和7年度)の公募も4月下旬から5月上旬頃に開始され、11月から12月頃に締め切られるスケジュールが予想されます。
まずは、自分が利用したい補助金制度の公募がいつからいつまでなのか、公募団体のウェブサイトで正確な期間を確認することがスタート地点です。
人気の補助金は予算上限に達し次第、早期に終了することもあるため、早めの情報収集が鍵となります。
STEP2 ZEHビルダーとの契約
補助金の申請準備は、家づくりを依頼するZEHビルダー/プランナーを決定し、建築請負契約を結ぶところから本格的に始まります。
契約前の打ち合わせ段階で、利用したいZEH補助金について相談し、補助金の要件を満たす設計プランを固めていくことが大切です。
契約時には、補助金申請のサポート体制や費用についても確認しておくと安心です。
STEP3 交付申請手続き
公募が開始されたら、いよいよ補助金の交付申請です。
この手続きは、施主であるあなた自身ではなく、ZEHビルダーが代理で行うのが一般的です。
申請には、設計図面や性能計算書、建築地の情報など、専門的な必要書類が多数求められます。
あなたはZEHビルダーから求められた書類(本人確認書類など)に署名・捺印するなどの協力を行います。
STEP4 交付決定と工事着工
提出された申請書類が審査され、問題がなければ公募団体から「交付決定通知書」が発行されます。この交付決定を受けてから工事に着工するのが原則です。
交付決定前に工事を始めてしまうと補助金の対象外となる可能性があるため、ZEHビルダーと工事の申請タイミングを綿密に調整することが非常に重要です。
STEP5 事業完了と実績報告
住宅が完成し、引き渡しが行われた後、ZEHビルダーは定められた期限内に「実績報告書」を公募団体に提出します。
この報告書には、計画通りに住宅が建てられたことを証明する写真や各種証明書が含まれます。
この実績報告をもって、一連の事業が完了したと見なされます。
STEP6 補助金の振込
実績報告書が受理され、最終的な審査が完了すると、補助金額が確定し、指定の口座に振り込まれます。では、補助金はいつもらえるのでしょうか。
一般的には、実績報告の提出から約3~4ヶ月後が振込の目安です。
補助金は後払いのため、建築費用の支払いには充当できない点に注意が必要です。
指定口座への補助金入金タイミングの目安
補助金の申請を行い、無事に家が完成した方が最も気になるのが「いつもらえるのか」という振込のタイミングについてです。
ZEH補助金は、家の建築中や契約のタイミングでもらえるわけではなく、すべての工事が完了して引き渡しが終わった後の「後払い」となります。
具体的な目安としては、家が完成して国へ実績報告書を提出し、その内容が正式に受理されて補助金額の確定通知が届いてから、おおよそ1ヶ月から2ヶ月程度で指定した銀行口座に入金されます。
つまり、住宅の引き渡しから数えるとだいたい3ヶ月前後かかるケースが一般的です。
この補助金は、建築費用の手付金や中間金などの支払いに直接充てることはできないため、自己資金や住宅ローンなどで事前に資金繰りをしておく必要があります。
ZEH補助金申請で失敗しないための注意点

ZEH補助金は家計にとって大きな助けになりますが、いくつかの注意点を知らないと、「もらえると思っていたのにもらえない」という事態になりかねません。
ここでは、申請で失敗しないために押さえておくべき3つのポイントを解説します。
公募期間と予算上限の確認
ZEH補助金の申請で最も注意すべきなのが「期限」です。
補助金には必ず公募期間が設定されており、その期間内に申請を完了させる必要があります。
さらに重要なのが「予算」の存在です。
国の補助金事業は年間の予算が決まっており、申請額が予算の上限に達した時点で、公募期間の途中であっても受付が終了してしまいます。
人気の補助金は秋頃には予算上限に達することも珍しくありません。
「まだ期間があるから大丈夫」と油断していると、間に合わない可能性があります。
家づくりを計画する際は、早めにZEHビルダーを決定し、公募開始後すぐに申請できる準備を整えておくことが成功の秘訣です。
申請タイミングと必要書類の事前準備
補助金の申請は、家づくりのプロセスと密接に連携しています。
特に重要なのが、原則として「交付決定後に工事着工」というルールです。
これを守るためには、契約から設計、そして補助金申請までのスケジュール管理が不可欠です。また、申請手続きはZEHビルダーが主導しますが、施主として身分証明書や住民票など、いくつかの書類の準備を求められることがあります。
手続きをスムーズに進めるためにも、どのような必要書類がいるのかを事前に確認し、いつでも提出できるよう準備しておくと良いでしょう。
ハウスメーカー・工務店との連携
ZEH補助金の申請は、個人で行うには非常に複雑で専門知識が求められます。
だからこそ、パートナーとなるハウスメーカーや工務店選びが何よりも重要になります。
ZEH補助金の申請実績が豊富で、最新の制度に詳しい事業者を選ぶことで、手続きは格段にスムーズになります。
契約前の段階で、ZEH補助金を利用したい旨を明確に伝え、申請サポートの実績や、手数料(申請費用)の有無などを確認しておきましょう。
信頼できるパートナーとの良好な連携が、補助金獲得への一番の近道です。
ZEH補助金に関するよくある質問

ここでは、ZEH補助金を検討している方から特によく寄せられる質問について、Q&A形式で分かりやすくお答えします。
太陽光パネルなしでも補助金はもらえる?
原則として、ZEHは「省エne」と「創エネ」を組み合わせてエネルギー収支をゼロにすることを目指すため、太陽光発電システムの設置は必須条件となります。
したがって、太陽光パネルなしでZEH補助金(ZEH支援事業など)を受け取ることは基本的にできません。
ただし、都市部の狭小地などで十分な太陽光パネルの設置が難しい場合に限り、「Nearly ZEH(ニアリー・ゼッチ)」や「ZEH Oriented(ゼッチ・オリエンテッド)」といった、創エネの基準が緩和された区分で補助金の対象となる場合があります。
蓄電池やエアコンも補助対象?
基本的なZEH補助金(55万円)では、蓄電池や高性能なエアコンを設置したことによる直接的な加算はありません。
しかし、「次世代ZEH+」のような上位の補助金制度では、蓄電池やV2H(電気自動車充放電設備)を導入することで、補助額が数十万円単位で加算される仕組みがあります。
エアコン自体が補助金の直接対象になることはありませんが、ZEH基準を満たすためには、エネルギー効率の高い高性能なエアコンを選ぶことが省エネ性能の計算上、非常に重要になります。
補助金を受け取ったら確定申告は必要?
国からのZEH補助金は、税法上「一時所得」に分類されます。しかし、一時所得には年間50万円の特別控除枠があります。
ZEH補助金以外に他の一時所得(生命保険の一時金など)がなければ、補助金額が50万円を超えた部分の半額が課税対象となります。
例えば、補助金額が100万円の場合、(100万円 – 50万円) ÷ 2 = 25万円が課税対象です。
ただし、多くの場合、住宅ローン控除など他の控除と合わせて確定申告をすることで、最終的な納税額への影響はほとんどないか、ゼロになるケースが一般的です。念のため、お近くの税務署や税理士に確認することをおすすめします。
ZEH認定申請の代行費用相場
ZEH補助金の申請手続きは、専門的なエネルギー計算書や詳細な図面の作成が求められるため、施主個人で行うことは事実上不可能であり、建築を依頼する住宅会社に手続きを代行してもらうのが基本ルールです。
その際にかかる申請代行費用の相場は、依頼するハウスメーカーや工務店によって異なりますが、おおむね10万円から15万円程度に設定されているケースが多く見られます。
会社によっては、最初から建築総費用の中にサポート費用を組み込んでいて追加費用なしとしていたり、逆に成果報酬型を採用している会社もあります。
後から想定外の手数料を請求されてトラブルにならないよう、契約前の見積もりの段階で代行費用の有無と正確な金額を必ず確認しておきましょう。
住宅ローン控除との併用可否
マイホーム取得時の大きな節税メリットである「住宅ローン控除(減税)」と、国からもらう「ZEH補助金」は、併用することが可能です。
両方を上手に活用することで、新築時の資金計画は格段に楽になります。
ただし、確定申告の際の計算方法に一つだけ重要なルールがあるため注意してください。
それは、住宅ローン控除の対象となる「住宅の取得価額」から、受け取ったZEH補助金の金額を差し引いて計算しなければならないという点です。
例えば、4,000万円で家を建てて100万円の補助金をもらった場合、住宅ローン控除の対象額は3,900万円として税務署に申告する必要があります。
これをそのまま4,000万円で申告してしまうと修正申告の手間がかかるため、確定申告時には補助金を受け取った旨を忘れずに申告しましょう。
補助金対象外となる建物の特徴
せっかく高性能な家を建てても、建物の用途や進め方によっては補助金の対象外となってしまうケースがあります。
国の補助金は「自らが定住して快適な生活を送るための省エネ住宅」を普及させることが目的です。
そのため、申請者自身が住民票を移して住まない「別荘」や「セカンドハウス」、あるいは他人に貸し出して利益を得るための「投資用賃貸物件」などは対象外となります。
補助金を受け取るには、完成後に必ずそこに引っ越し、実際に生活していることを住民票で証明する必要があります。
また、何度か触れている通り「ZEHビルダーに登録されていない会社で建てる家」や「国からの交付決定通知を待たずに着工してしまった家」も完全に審査から弾かれてしまうため、基本的なルールを逸脱しないよう慎重に進めましょう。
まとめ
今回は、2025年度(令和7年度)のZEH補助金について、その種類から金額、条件、申請の流れまで、これから新築住宅を建てる方が知っておくべき情報を網羅的に解説しました。
ZEH補助金は、高性能な住宅をお得に手に入れるための非常に有効な制度ですが、公募期間や予算に上限があり、申請手続きも複雑です。
成功の鍵は、早めの情報収集と、ZEH補助金の実績が豊富な信頼できるハウスメーカー・工務店をパートナーに選ぶことです。
この記事を参考に、ぜひZEH補助金制度を最大限に活用して、光熱費を抑えながら一年中快適に過ごせる、理想のマイホームを実現してください。
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