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家事動線が整った間取りを考える|適した動線で家事効率を向上させる方法

  • 作成日:2024/02/15
  • 更新日:2025/12/05
  • 編集者:山根木材メディア編集部
家事動線が整った間取りを考える|適した動線で家事効率を向上させる方法

「せっかく注文住宅を建てるなら、毎日の家事を少しでも楽にしたい」 これは、共働きで子育てに追われる多くのご家庭にとって、切実な願いではないでしょうか。
アパートやマンションでの生活で感じる「キッチンが狭くて料理しにくい」「洗濯物を干すために重いカゴを持って移動するのが大変」「片付けても片付けてもリビングが散らかる」といった悩み。
これらはすべて、家事動線を見直すことで劇的に解決できる可能性があります。
家事動線とは、掃除、洗濯、料理、買い物といった家事をする際の人の動きを表した線のことです。
この線が複雑に絡み合っていたり、長すぎたりすると、毎日の負担は知らず知らずのうちに大きくなってしまいます。

逆に、無駄な動きを削ぎ落とし、スムーズに流れるような動線を設計できれば、家事にかかる時間は短縮され、生まれた時間で家族とゆっくり過ごすことができるようになります。
この記事では、多くの施工事例を知るプロの視点から、30坪や40坪といったリアルなサイズ感での成功実例や、人気のランドリールームを取り入れた最強のレイアウト、そして意外と見落としがちな失敗ポイントまでを徹底解説します。

家事動線が良い間取りの3大条件とメリット

キッチンにて笑顔で過ごす親子

家事動線が良い家とは、単に移動距離が短いだけの家ではありません。
家族みんながストレスなく動き回れて、自然と家事が片付く仕組みがある家のことです。
まずは、家事楽(かじらく)を実現するために欠かせない、3つの基本的な条件を押さえておきましょう。

水回りを1ヶ所に集約する家事楽レイアウト

もっとも基本的かつ効果が高いのが、キッチン、洗面所、浴室、ランドリールームなどの「水回り」をぎゅっと1ヶ所に集めることです。
家事の中でも、料理、洗濯、お風呂掃除は特に手間と時間がかかる作業です。
これらが家のあちこちに分散していると、朝の忙しい時間帯にキッチンと洗面所を何度も往復することになりかねません。
しかし、水回りを集約することで、例えば「煮込み料理の待ち時間に洗濯機を回し、その隙間にお風呂洗いを済ませる」といった「ながら家事」が驚くほどスムーズになります。
また、水回りの集約は建築コストの面でもメリットがあります。

配管を短くまとめることができるため、施工費用の抑制や将来のメンテナンス性の向上にもつながるのです。
まずは間取り図上で、水回りのエリアをコンパクトにまとめることから始めてみましょう。

キッチンと洗濯室をつなぐ最短距離の一直線配置

次に意識したいのが、キッチンと洗濯スペース(洗面脱衣所やランドリールーム)の位置関係です。
これらを直線で結ぶ、あるいは隣接させる配置は、家事動線の黄金パターンと言えます。
具体的には、キッチンのすぐ横に洗面所への入り口を設けることで、食事の支度と洗濯の後始末をわずか数歩の移動で並行して行えるようになります。
朝食を作りながら洗濯機の終了ブザーに対応したり、夕食の準備をしながら子どもの入浴を見守ったりと、マルチタスクをこなす主婦・主夫の方にとって、この「距離の近さ」は最強の武器になります。
一直線の動線は視線も通りやすいため、小さなお子様がいるご家庭では、料理中も脱衣所や浴室の様子が分かりやすく、安心感にもつながるでしょう。

扉を開けておけば風通しも良くなり、湿気がこもりにくいという副次的なメリットも生まれます。

行き止まりをなくして移動を減らす回遊動線

家の中に行き止まりをなくし、ぐるぐると回れるようにする「回遊動線(かいゆうどうせん)」も、近年のトレンドであり非常に人気のある間取りです。
例えば、キッチンから洗面所へ抜けられ、洗面所から廊下へ出られ、廊下からまたリビングへ戻れるといったように、複数のルートで部屋を行き来できる状態を指します。
行き止まりがないことで、目的の場所へ常に最短ルートでアクセスできるため、移動のストレスが激減します。
また、回遊動線は「人の渋滞」を防ぐ効果も抜群です。
忙しい朝、洗面所を使っている人がいて通れない、冷蔵庫の前で家族がぶつかりそうになるといった、日常の小さなイライラを解消できます。

家族の人数が多い場合や、生活時間帯が重なりがちなご家庭では、特に効果を発揮するレイアウトと言えるでしょう。

【図面解説】真似したい最強の家事動線レイアウト実例

ダイニングにつながるキッチンで生活する家族

理論が分かったところで、次は具体的な間取りのイメージを膨らませていきましょう。
ここでは、特に人気が高く、実際に住んでからの満足度が高い「最強の家事動線」の実例パターンを3つご紹介します。
これから間取りを考える方は、ぜひこのまま真似するつもりでチェックしてみてください。

洗う干すしまうが完結するランドリールームのある間取り

共働き世帯を中心に、今もっとも要望が多いのが「ランドリールーム」を中心とした洗濯動線の完結型間取りです。
従来の「1階で洗って、重い濡れた洗濯物をカゴに入れ、階段を登って2階のベランダに干す」という作業は、家事の中でもトップクラスの重労働でした。
これを解消するために、洗面脱衣室を広くとり、「洗う」「干す(室内干し)」「畳む」「しまう」までの工程をすべて1つの部屋、または隣接するファミリークローゼットで完結させるスタイルが支持されています。
ガス衣類乾燥機(乾太くんなど)を導入したり、除湿機を置くスペースを確保したりすれば、天候や時間を気にせず洗濯が可能です。
乾いた服は、ハンガーのまま隣のファミリークローゼットにかけるだけ。

これなら、「洗濯物を取り込んで畳む」という名もなき家事の手間を大幅にカットできます。

買い物から収納まで直行できる玄関パントリー動線

家事は家の中にいる時だけのものではありません。
週末にまとめ買いした重い食材やお米、飲料水を車から運び入れる作業も、大変な家事の一つです。
そこで注目されているのが、玄関からキッチンへの「買い物動線」を最適化した間取りです。
具体的には、玄関(またはシューズクローク)から、土間続きや直接のドアで「パントリー(食品庫)」へ入れる動線を作ります。
そして、そのパントリーを抜けるとキッチンにつながるという配置です。

これなら、帰宅してすぐに重い荷物をパントリーに置き、そのまま冷蔵庫へ食材をしまうことができます。
リビングを通らずに荷運びができるため、リビングが散らかるのを防ぐこともできます。
お米や水などのストック品が多いご家庭には、特におすすめしたい動線設計です。

帰宅後の手洗いと着替えがスムーズな動線設計

コロナ禍を経て定着したのが、衛生面と片付けやすさを両立した「お帰り動線」です。
これは家事動線と生活動線をうまく組み合わせたアイデアです。
玄関を入ってすぐの場所に、コート掛けや手洗い器(セカンド洗面台)、あるいはファミリークローゼットを配置します。
帰宅したら、まずは上着やカバンを所定の位置にしまい、すぐに手を洗ってからリビングに入るというルーティンを自然に作ることができます。
この動線が整っていると、リビングのソファに脱ぎ捨てられたコートや、ダイニングテーブルに置きっぱなしのランドセルといった「散らかりの原因」を元から断つことができます。

部屋が散らからなければ、片付けという家事そのものを減らすことができるのです。

坪数・階数別で見る家事楽間取りの成功パターン

乾燥機があるランドリールーム

家の広さや階数によって、実現できる動線や工夫のポイントは異なります。
ここでは、30坪・40坪・平屋という代表的な条件ごとに、限られたスペースを最大限に活かすための成功パターンを見ていきましょう。

30坪2階建てで実現するコンパクトな回遊動線

30坪前後の2階建て住宅は、もっとも一般的なサイズ感ですが、スペースに限りがあるため工夫が必要です。
この広さで回遊動線を実現する場合、「廊下を極力なくす」ことが成功の鍵となります。
廊下をただの通路にするのではなく、洗面所やキッチンの一部として取り込み、部屋と部屋を直接つなぐような設計にすることで、床面積を無駄にせず回遊性を確保できます。
例えば、玄関ホールから直接洗面所へ入れるドアを作り、洗面所からリビングへ抜けられるようにすれば、帰宅時の手洗い動線と回遊動線を兼ねた無駄のない間取りになります。
また、階段下を収納やトイレスペースとして有効活用するなど、立体的な空間利用も重要です。

コンパクトだからこそ、移動距離が短くなるというメリットを活かした、コックピットのような使いやすいキッチン周りを目指しましょう。

40坪で叶える1階ファミリークローゼット中心の動線

40坪程度の広さが確保できるなら、1階に大きめの「ファミリークローゼット」を配置するプランが強力におすすめです。
通常、衣類の収納(クローゼット)は2階の寝室や子供部屋に配置されることが多いですが、洗濯動線を考えると1階にあった方が圧倒的に便利です。
40坪あれば、LDKや水回りの広さを犠牲にすることなく、3〜4畳程度のファミリークローゼットを1階に設けることが可能です。
普段着る服や下着、パジャマ、お子様の通園・通学グッズをすべてここに集約すれば、朝の身支度が1階だけで完結します。
「2階に取りに行くのが面倒で、リビングに服が置きっぱなし」という事態も防げます。

LDK、水回り、ファミリークローゼットを回遊できる動線にすれば、まさに家事楽の最高峰と言える間取りになるでしょう。

平屋ならではのワンフロア完結型洗濯動線

階段のない平屋は、それだけで家事動線において最強のポテンシャルを秘めています。
上下移動がないため、洗濯物を持って階段を往復するという、もっとも危険で重労働な家事から解放されるからです。
平屋のメリットを最大化するには、建物の中心に水回りを配置するか、あるいは東西に長い建物の端から端まで移動しなくて済むよう、家事エリアを左右どちらかに寄せるゾーニングが有効です。
特に、勝手口と物干し場(テラスやサンルーム)を連携させると便利です。
キッチンやランドリールームから一歩外に出ればすぐに外干しができ、取り込んだらそのまま畳んで各部屋へ。

平屋ならではの「横移動だけ」のラクさを徹底的に追求することで、老後まで安心して暮らせる快適な住まいになります。

家事動線で後悔しないための失敗回避ポイント

回遊同線で家事をする夫婦

「家事動線を良くしたい!」という思いが強すぎるあまり、逆に住みにくい家になってしまうケースも実は少なくありません。
後悔しないために、設計段階でチェックしておくべき注意点を知っておきましょう。

通路面積が増えてリビング等の居室が狭くなるリスク

回遊動線は非常に便利ですが、家の中をぐるぐると回れるようにするということは、それだけ「通路(人が通るためのスペース)」が必要になることを意味します。
動線を優先してドアを増やしたり、廊下をつなげたりした結果、肝心のリビングやダイニングが狭くなってしまったり、壁が少なくなって家具が置けなくなったりすることがあります。
特に30坪以下のコンパクトな住宅では、無理に回遊させようとせず、行き止まりがあってもシンプルな一直線の動線を選んだ方が、結果的に部屋を広く使える場合もあります。
図面を見る際は、単に矢印を引いて満足するのではなく、「実際にそこに家具を置けるか?」「くつろぐスペースは十分に残っているか?」を冷静に確認することが大切です。

ライフスタイルに合わない過剰な回遊性とプライバシーの欠如

回遊動線をスムーズにするために、ドアを設けずアーチ状の開口部だけにしたり、洗面所とキッチンをつなげたりするプランも人気です。
しかし、これには「音」や「におい」、「プライバシー」の問題がつきまといます。
例えば、「トイレの音がリビングに聞こえやすい」「脱衣所に誰かが入っている時にキッチンから丸見えになって気まずい」「料理のにおいが洗面所の洗濯物に移る」といった失敗談があります。
家族構成や生活リズムによっては、あえて壁やドアで仕切った方が快適な場合もあります。
来客が多いご家庭や、思春期のお子様がいるご家庭では、動線の良さだけでなく、プライバシーの確保とのバランスを慎重に検討しましょう。

実際の家具配置とコンセント位置のシミュレーション不足

間取り図の段階で見落としがちなのが、「どこで何をするか」という具体的なシミュレーションと、それに伴うコンセントの位置です。
「コードレス掃除機の充電基地はどこにするか?」「キッチンでブレンダーや電気圧力鍋を使う時、作業スペースの近くにコンセントはあるか?」「ダイニングテーブルでホットプレートを使うための電源は?」 これらが考慮されていないと、せっかく動線が良い間取りでも、延長コードが床を這うことになり、見た目も悪く、掃除の邪魔になってしまいます(まさにルンバなどのロボット掃除機の走行妨害になります)。
動線を考える際は、必ず「ここで掃除機をかける」「ここでアイロンをかける」といった実際の動作をイメージし、必要な場所にコンセントが配置されているかを確認してください。

まとめ

お洒落なキッチンにあるパントリー

家事動線の良い間取りは、毎日の暮らしに「時間」と「ゆとり」を生み出してくれます。
今回ご紹介したポイントを振り返ってみましょう。

  • 水回りの集約・一直線配置・回遊動線が家事楽の基本。
  • ランドリールーム玄関パントリーなど、具体的な生活シーンに合わせた動線を取り入れる。
  • 30坪なら廊下を減らす、40坪なら1階ファミクロなど、広さに応じた戦略を持つ。
  • 動線を優先しすぎて、居室の広さプライバシーを犠牲にしないよう注意する。

家事動線には「絶対の正解」はありません。
それぞれの家族構成やライフスタイルによって、最適な答えは変わるからです。
まずは、現在の住まいで「何が不便か」「どんな動きにストレスを感じているか」をリストアップすることから始めてみてください。

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玄関にある収納を使う夫婦

コンセントを指す手

大容量のファミリークローゼットに収納する親子

整頓されたキッチンスペース

ダイニングで向かい合って談笑する夫婦

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この記事を書いた人
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山根木材メディア編集部

ヤマネホールディングス株式会社マーケティング課が、住まいの検討やより良い暮らしに向けたお役立ち情報などを発信しています。

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