福岡市城南区は、交通アクセスの良さや安定した治安、充実した教育環境などから、市内でも特に住みやすさと評判のエリアです。
2023年、区内を縦断する地下鉄七隈線が博多駅まで延伸したことで、都心部へのアクセスがさらに向上し、近年は人気が一段と高まっています。
本記事では、城南区の住みやすさのポイントやおすすめエリアを紹介します。
また、家探しをする際に知っておきたい注意点についても詳しく解説します。
福岡市城南区の基本情報
引用:福岡大学 法学部
福岡市城南区は、福岡市の南西部に位置し、中央区の南西側、南区の西側に隣接しています。
天神や博多などの都心部へのアクセスが良く、通勤・通学に便利なエリアです。
区内には、地下鉄七隈線やバス路線が充実しており、マイカーがなくても生活しやすいのが特徴。
駅周辺に商業施設や生活インフラが集中しているため、徒歩や自転車でも生活しやすいでしょう。
都心部へ通勤する人々のベッドタウンとしての性格が強く、住宅街が中心の街並みが広がっています。
大型商業施設は少ないものの、日常生活に便利なスーパーや飲食店は充実しています。
また、福岡大学や中村学園大学などが立地しており、学生向けの賃貸物件や飲食店が多く立ち並ぶのも特徴です。
そのうえ、治安も比較的良好なことから、子育て世帯からの人気も高いエリアです。
2023年には、地下鉄七隈線が延伸開業したことで、従来の天神に加え、博多駅へのアクセスも向上しました。
このことから、七隈線沿線エリアの人気が上昇し、不動産市場も盛り上がっています。
福岡市城南区の住みやすさのポイント
福岡市城南区が住みやすいエリアとして評価される背景には、治安の良さ、交通アクセスの利便性の高さ、充実した教育環境、生活利便性の高さと自然の豊かさの4点があります。
各ポイントについて、詳しく見ていきましょう。
治安の良さ
福岡市の中でも、城南区は比較的犯罪発生率の低いエリアです。
福岡県警が発表した「刑法犯市区町村別認知件数(令和6年中)」において、城南区の刑法犯認知件数は997件となっており、福岡市の7区の中で最も低い件数となっています。
特に、茶山・別府エリアは、市内でも有数の治安の良いエリアといわれています。
それ以外にも、住宅街の広がるエリアは比較的治安が安定しており、住民からも評価されている状況です。
交通アクセスの利便性の高さ
城南区の住みやすさのポイントとして、交通の便が良いことも挙げられます。
区の北部から南西部を縦断するように、地下鉄七隈線が走っており、沿線エリアであれば都心部まで10〜20分程度でアクセス可能です。
2023年には、七隈線が博多駅まで延伸開業したことで、博多駅への直通アクセスが可能になりました。
かつて、城南区から天神や博多までの移動手段は、バスが主流でしたが、地下鉄の利便性が向上したことにより、通勤・通学もスムーズになっています。
今もなお、区内はバス路線が充実しており、地下鉄の走っていないエリアを含めて、天神や博多まで直通で向かうことができます。
このように、地下鉄とバスを併用すれば、どのエリアからでも都心部へアクセスしやすいのが魅力です。
充実した教育環境
城南区は、九州で最大の学生数を擁する福岡大学、中村学園大学などの教育機関が充実しており、学生が多く住むエリアでもあります。
周辺には、学生向けの賃貸物件や飲食店も多くあり、一人暮らしの若者が住みやすい環境が整っているのも特徴です。
大学が多く集まることから、市内でも有数の文教地区として知られ、教育熱心な家庭に選ばれる傾向もあります。
区内には学習塾や予備校が充実しており、子育て世帯に必要な学習環境が整っている点も魅力です。
また、保育施設の数が多く、待機児童も比較的少ない傾向にあります。
都心部に通勤する共働き世帯も、安心して暮らすことができます。
生活利便性の高さと自然の豊かさ
区内には、西鉄ストアやダイレックスなどのスーパーが充実しており、日常の買い物には困りません。
イオンスタイル笹丘も、所在地は中央区ながら、城南区との区境付近に立地しているため、城南区内からのアクセスも良好です。
駅周辺や主要道路沿いを中心に、コンビニやドラッグストアも多くあるので、ちょっとした買い物もしやすいでしょう。
区内には、福岡大学病院をはじめとする総合病院、かかりつけとして重宝するクリニックも充実しており、医療環境も整っています。
こうした、利便性の高い都市部としての性格を持つ一方、区のシンボル的存在である「油山」や西南杜の湖畔公園、江戸時代から続く日本庭園が魅力の友泉亭(ゆうせんてい)公園などがあり、自然を身近に感じられる点も特徴です。
福岡市城南区のおすすめエリアとその特徴
福岡市城南区には、さまざまな特徴を持つエリアが点在しており、ライフスタイルによって適したエリアを選ぶことができます。
区内で、特におすすめのエリアが次の5つです。
エリア | 特徴 |
七隈エリア | 交通利便性の高さ |
別府(べふ)エリア | 交通利便性の高さ |
梅林エリア | コストパフォーマンスの高さ |
田島・友泉亭(ゆうせんてい)エリア | 自然が多く静かな住環境 |
片江エリア | 子育てしやすいバランスの良さ |
以下では、各エリアの特徴を詳しく解説します。
交通利便性が高く学生・社会人に人気の「七隈エリア」
地下鉄の路線名にもなっている「七隈エリア」は、都心部へのアクセスが良好なエリアです。
地下鉄七隈線の延伸により、天神に加えて、博多駅までも電車1本でアクセスできるようになり、通勤・通学が一層便利になりました。
近くに福岡大学が立地しているため、学生向けのワンルームや1Kの賃貸物件が充実しているのが特徴。
利便性の割に、比較的リーズナブルな家賃設定の物件も多く、一人暮らしの学生や新社会人にも人気となっています。
学生向けの手頃な飲食店が立ち並んでいるので、外食派の人にとっても暮らしやすい環境です。
マルキョウ七隈店やサニー七隈店などのスーパーも充実しているので、日常の買い物にも困りません。
閑静な住宅街が広がるファミリー向け「別府エリア」
地下鉄七隈線の別府駅がある「別府エリア」も、天神や博多まで10〜15分程度までアクセスできる、交通利便性の高いエリアです。
別府駅からすぐのところに区役所があり、城南区の行政の中心地でもあります。
七隈線延伸により人気が高まる注目のエリアで、別府橋通りや別府四丁目エリアなどには、おしゃれなカフェや飲食店が点在しています。
利便性の高いエリアでありながら、市内でも比較的治安が良いことで知られる閑静な住宅街で、子育て世帯やシニア層からも人気です。
中村学園大学や城南小学校・別府小学校、別府公園などがあり、教育環境や子育て環境も整っています。
教育環境を重視する家庭にも選ばれており、学習塾や子ども向けの習い事教室が充実しているのも特徴です。
家賃が安く、静かに暮らせる穴場「梅林エリア」
地下鉄七隈線の梅林駅がある「梅林エリア」は、西側が早良(さわら)区と接しており、城南区の中でも、比較的家賃がリーズナブルなエリアの一つです。
福岡大学の学生をターゲットにしたワンルーム・1K物件も多く、七隈エリアよりもリーズナブルに住めることから、若者が多く住む街でもあります。
地下鉄で天神や博多方面へアクセスしやすい立地ながら、油山のキャンプ場も近く、週末、気軽にリフレッシュができるのも魅力。
自然豊かな環境なので、都市部の喧騒から離れて暮らしたい人におすすめです。
高級住宅街で自然環境が魅力の「田島・友泉亭エリア」
地下鉄七隈線沿線から少し離れている「田島・友泉亭エリア」は、落ち着いた低層住宅地が広がるエリア。
戸建てを中心に、ファミリータイプの広いマンションも多く立地しており、ゆったりと暮らせることから、高所得層やシニア世帯にも人気となっています。
エリアのシンボルである友泉亭公園は、江戸時代中期に作られた、筑前黒田家の別荘をルーツとしており、四季折々の風景が楽しめる日本庭園では自然を楽しむことができます。
都心から近いにもかかわらず、喧騒を気にせず、落ち着いて暮らせる住環境が魅力です。
最寄り駅から少し距離はあるものの、バスを使えば、七隈線の駅や都心部へのアクセスもスムーズです。
生活利便性が高くバランスの取れた「片江エリア」
「片江エリア」は、地下鉄七隈線沿線から少し離れた場所にありますが、西鉄バスの路線が充実しているのが特徴です。
バスを使えば、天神・博多方面へもスムーズにアクセスできます。
戸建て住宅を中心とした街並みが広がるエリアで、ファミリーで住むのにも適しています。
周辺には、マックスバリュエクスプレス片江店、サニー北片江店、ドラッグストアコスモス片江店などがあり、買い物環境も充実。
福大通り沿いや国道沿いなどには、飲食店やカフェも多く立ち並び、外食派にも便利な環境です。
エリア内には、総合病院やクリニックも点在しているので、子育て世帯やシニア層も安心して生活できます。
こうした理由から、都会の喧騒を離れつつ、便利に暮らしたい方にぴったりのエリアです。
福岡市城南区に住む際の注意点
住宅地として人気の高い福岡市城南区ですが、エリアによって注意したいポイントもいくつかあります。
城南区で物件を探す際には、以下のポイントに注意しましょう。
地下鉄七隈線沿線以外の交通手段がやや不便
城南区の交通の中心は地下鉄七隈線ですが、すべてのエリアをカバーしているわけではありません。
駅から離れた場所になると、今も西鉄バスでの移動が主流です。
おすすめエリアの中でも、片江エリア、田島・友泉亭エリアは駅から距離があるため、通勤・通学などはバスの利用が中心になります。
バスは本数が充実しているものの、ラッシュ時には混雑しやすく、到着までの時間が読みにくい点がネックです。
これらのエリアでは、通勤・通学はバスを利用するにしても、普段の買い物やお出かけには、マイカーを利用したほうが便利でしょう。
商業施設は多いが、大型ショッピングモールはない
区内に点在する西鉄ストア、サニー、ダイレックス、近接するイオンスタイル笹丘など、日常使いのスーパーは充実しています。
しかし、イオンモール福岡のような、大型ショッピングモールが区内にない点は事前に知っておきたいポイントです。
食料品や日用品に加え、ファッション・家電・雑貨などをまとめて買い物したい場合、天神、博多、大橋エリアなどへ足を運ぶ必要があります。
電車やバスでのアクセスは良好なものの、大きな物を持ち帰らなければならない場合を考えると、やはりマイカーがあったほうが便利かもしれません。
福岡大学の周辺は学生が多く、静かな環境を求める人には向かないエリアも
福岡大学のある七隈エリアや片江エリアは、学生の住民も多く、深夜までにぎやかなこともあります。
これらのエリアは、学生向けのリーズナブルな賃貸物件が多く、一人暮らしの若者が暮らしやすい環境です。
そのため、小さな子どものいるファミリーや、静かな住環境を求める人には合わない可能性があります。
また、学生の多いエリアは、通学時間帯に電車やバスが混み合うため、通勤・通学で影響を受けやすいのもデメリットです。
通勤・通学時の混雑を極力避け、閑静な環境でゆったりと暮らしたい場合は、田島・友泉亭エリアや片江エリアなど、比較的落ち着いた地域を検討するとよいでしょう。
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